堕落天使 (キング・クリムゾンの楽曲)
「堕落天使」 | ||||||||
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キング・クリムゾンの楽曲 | ||||||||
収録アルバム | 『レッド』 | |||||||
英語名 | Fallen Angel | |||||||
リリース | 1974年9月27日 | |||||||
録音 | 1974年 | |||||||
ジャンル | ||||||||
時間 | 6分03秒 | |||||||
レーベル | アイランド・レコード | |||||||
作詞者 | リチャード・パーマー・ジェイムス | |||||||
作曲者 | ||||||||
プロデュース | キング・クリムゾン | |||||||
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「堕落天使」(だらくてんし、英語: Fallen Angel)は、キング・クリムゾンの7枚目のスタジオ・アルバム『レッド』(1974年)に収録されている楽曲。
概要
ディストーション・ギターのハードなリフを前面に押し出した重厚な表題曲「レッド」から一転、抒情的なメロディーが美しいバラードと、悲壮感のあるジャジーで骨太なサウンドが交互に演奏される情感にあふれた一曲で、キング・クリムゾンの作品において決して派手な楽曲ではないものの、アルバムの構成に豊かな起伏を与えている印象的な秀作である。 リチャード・パーマー・ジェイムスによる歌詞は、ギャングに加わりニューヨークの路上で刺し殺された弟の悲劇を嘆く内容で、ジョン・ウェットンが深い哀愁を込めて歌い上げている[1]。
アメリカの音楽批評サイト、スプートニクミュージックは、本作について「キング・クリムゾンの作品の中で最高のバラードの一つである」と称賛している[2]。
アルバムで発表された当時からライブで演奏されることはなかったが、2017年のダブルカルテット期に行われたシカゴ公演で、ようやくライブ演奏が実現した[3]。
制作
「堕落天使」に使用されるモチーフは、1972年のロバート・フリップによるアルペッジョを主体に、『太陽と戦慄』を録音する5人のメンバーが行ったインプロヴィゼーションの一部として演奏された。最終的には、冒頭にチェロを加え、ゲスト・ミュージシャンのマーク・チャリグがコルネット、ロビン・ミラーがオーボエで参加、メロトロンも使用して、メランコリックでありながら奥行きと温かみのあるアンサンブルに仕上がっている。本作のゲストミュージシャン、マーク・チャリグとロビン・ミラーの両者は、アルバム『リザード』(1970年)と『アイランズ』(1971年)にも参加している[4]。
キング・クリムゾンのスタジオ・アルバムの中で、ロバート・フリップの演奏するアコースティック・ギターが含まれている最後の楽曲となった。また、2002年のミニ・アルバム『しょうがない』に収録されている「アイズ・ワイド・オープン」のアコースティック・バージョン(演奏はエイドリアン・ブリュー)を除いて、アコースティック・ギターが、スタジオ録音による楽曲に登場するのもこれが最後である。
パーソネル
- ジョン・ウェットン - ボーカル、ベース
- ロバート・フリップ - ギター、メロトロン
- ビル・ブルーフォード - ドラムス
ゲスト
- マーク・チャリグ - コルネット
- ロビン・ミラー - オーボエ
脚注
- ^ “Red King Crimson”. pitchfork.com (2017年9月10日). 2022年4月15日閲覧。
- ^ “King Crimson Red”. sputnikmusic.com (2010年5月17日). 2022年4月16日閲覧。
- ^ “King Crimson: Official Bootleg: Live In Chicago, June 28th, 2017”. allaboutjazz.com (2017年10月12日). 2022年4月16日閲覧。
- ^ “RED - THE LONG VIEW”. DGM LIVE.com (2016年11月3日). 2022年4月15日閲覧。