EGレコード

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EGレコード
(E.G. Records)
親会社E.G.マネージメント
ユニバーサル ミュージック グループ
設立1969年 (1969)
設立者
  • デヴィッド・エントホーヴェン
  • ジョン・ゲイドン
現況休止
販売元1969–74  アイランド・レコード
1975–90  ポリドール / ポリグラム
1991–2012  ヴァージン / EMI
2013–現在  ヴァージンEMI / UMG
イギリスの旗 イギリス

EGレコード(E.G. Records、イー・ジー・レコード)は、かつて存在し、1970年代から1980年代に最も活動的であったイギリスの独立系レコードレーベル。運営は、アーティスト・マネジメント会社 E.G.マネージメント。

概要・略歴[編集]

レーベル名は二人の創設者、デヴィッド・エントホーヴェン(David Enthoven)とジョン・ゲイドン(John Gaydon) のイニシャルである。

二人は1969年の始めに、まだデビュー・アルバムの『クリムゾン・キングの宮殿』がリリースされる前だった草創期のキング・クリムゾンとマネジメント契約を交わした。ほかにも、T・レックスエマーソン・レイク・アンド・パーマーロキシー・ミュージックとマネジメント契約を結んだ。ゲイドンは1971年に、エントホーヴェンも1977年に社を離れた。

その後、サム・オルダー (Sam Alder) と(後にロジャー・ウォーターズのマネージャーとなった)マーク・フェンウィック (Mark Fenwick) がレーベルの建て直しに数年間取り組み、キング・クリムゾンの再発に取り組んだほか、ペンギン・カフェ・オーケストラブライアン・イーノキリング・ジョークルース・チューブス英語版ヒューマン・チェイン英語版マン・ジャンピング英語版イエイン・バラミー英語版アースワークス英語版UKなどの音源をリリースした。

1974年まで、このレーベルの配給はアイランド・レコードが行なっており、以降はポリドール・レコードが配給していた。レーベル所属のアーティストたちは、アメリカ合衆国では、アトランティック・レコードワーナー・ブラザース・レコードポリドール・レコードパスポート・レコード英語版/ジェム・レコード英語版ヴァージン・レコードに配属され、世界各地ではその他様々なレーベルからリリースされた。

オルダーとフェンウィックは、もともとロイズ(保険市場)の投資家であり、1990年代はじめに大きな損失を抱えて経済的に苦境に陥った。このため、レーベルに関わった多数のアーティストたちとの間に様々な訴訟を抱えることとなったが、中でもロバート・フリップとの争いは有名になった。1992年、EGはヴァージン・レコードに売却され、ヴァージンはそのままEGを存続させた。しかし、1996年に、ヴァージンがEMIに売却されると、EGはヴァージンに吸収された。

創業者だったエントホーヴェン は、その後も音楽関係のマネジメント業務に従事している。

脚注[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]