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北一已駅

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北一己駅から転送)
北一已駅
駅舎(2017年8月)
きたいちやん
Kita-Ichiyan
A24 深川 (3.8 km)
(5.0 km) 秩父別
地図
所在地 北海道深川市一已町
北緯43度44分31.68秒 東経142度0分52.48秒 / 北緯43.7421333度 東経142.0145778度 / 43.7421333; 142.0145778座標: 北緯43度44分31.68秒 東経142度0分52.48秒 / 北緯43.7421333度 東経142.0145778度 / 43.7421333; 142.0145778
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 留萌本線
キロ程 3.8 km(深川起点)
電報略号 キイ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1955年(昭和30年)7月20日[1]
備考 無人駅
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北一已駅(きたいちやんえき)は、北海道空知総合振興局深川市一已町(いちやんちょう)にある北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線である。電報略号キイ事務管理コードは▲121501[2]

早朝の下り列車1本は当駅を通過する。

歴史

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1977年の北一已駅と周囲約500m範囲。上が留萌方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  • 1955年(昭和30年)7月20日日本国有鉄道本線深川駅 - 秩父別駅間に北一駅として新設開業[3][4]。旅客・荷物を取扱い[1]
    • 読みの表記については揺れがあり、1966年(昭和41年)発行の『停車場一覧』や1973年(昭和48年)発行の『北海道 駅名の起源』では「きたいちん」と読みが表記されているが[2][5]、当初は「きたいちん」であったとする資料も存在する[3]
  • 1960年(昭和35年)4月11日:業務委託化[6]
  • 1969年(昭和44年)10月:直営駅に戻る[7]
  • 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[1]。同時に閉塞合理化に伴う交換設備廃止により無人化[8]
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化によりJR北海道に継承[1]
  • 1997年(平成9年)4月1日:線路名を留本線に改称し[4]、同時に北一(きたいちん)駅に改称[3][9]

駅名の由来

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当駅の所在する地名(旧村名:一已村)より。その北方に位置することから「北」を冠する[3]

「一已」の地名はもともと石狩川の中にあった「の産卵場」を指すアイヌ語の「イチャン(ican)」に由来し[5][3][10]、開拓当時屯田兵を中心とする村で威勢が良かったことから「一にして已(や)む」という意味を込め、字を当てたとされる[10]

なお、駅名の漢字は開業以来長らく「已(い)」ではなく、「己(おのれ)」が誤用されていたが、1997年(平成9年)に「已」に改められている[3]

駅構造

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単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の西側(石狩沼田方面に向かって左手側、旧1番線)に存在する[11]転轍機を持たない棒線駅となっている[11]。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[12]。当時は互いのホームは駅舎側ホーム北側と対向側ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した[12]。駅舎側(西側)が下りの1番線、対向側ホームが上りの2番線となっていた[12]。交換設備運用廃止後は1993年(平成5年)3月までに線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は転轍機の名残で湾曲していた[11]

深川駅管理の無人駅となっている。駅舎は構内の西側に位置しホーム中央部分に接している[11]。開業当初からの建物と思われる[13]有人駅時代からの駅舎が残っている。駅舎は、当時既に廃駅となっていた深名線宇津内仮乗降場を解体、移設したとされる。木造平屋[14]の建物で、下見板張りの外壁[13]は劣化で黒ずんでおり[14]、使用されていない事務室部分などの開口部は板で閉鎖されている[13]。駅舎横に、トイレ有り。かつて存在した上りホーム(2番線)には長さ70mの花壇があり、コンクールで表彰されたこともあったという[12]

駅前には枝振りの大きなの木が植えられている[12]

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。なお「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1967年(昭和42年) 37,037 101 [15]
1968年(昭和43年) 26,845 74
1969年(昭和44年) 9,467 26
1970年(昭和45年) 10,983 30
1971年(昭和46年) 7,893 22
1972年(昭和47年) 6,953 19
1973年(昭和48年) 5,318 15
1974年(昭和49年) 5,076 14
1975年(昭和50年) 4,832 13
1981年(昭和56年) 12 [16]
1992年(平成4年) 6 [11]
2015年(平成27年) 「1名以下」 [JR北 1]
2016年(平成28年) 1.2 [JR北 2] 同年度中に留萌駅 - 増毛駅間廃止
2017年(平成29年) 1.2 [JR北 3]
2018年(平成30年) 1.0 [JR北 4]
2019年(令和元年) 1.0 [JR北 5]
2020年(令和02年) 1.0 [JR北 6]
2021年(令和03年) 1.0 [JR北 7]
2022年(令和04年) 1.4 [JR北 8] 同年度末で石狩沼田駅 - 留萌駅間廃止
2023年(令和05年) 1.4 [JR北 9]

駅周辺

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開業時は旧・雨竜郡一已村に存在した(1963年(昭和38年)に合併により深川市となる)。深川市の郊外に位置する[13]。水田地帯の真ん中にあり[14]、農耕地の中に農家が点在している[13]

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
留萌本線(下り始発列車は当駅通過)
深川駅 (A24) - 北一已駅 - 秩父別駅

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、867頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、230頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ a b c d e f 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 105. ISBN 4-89391-549-5 
  4. ^ a b 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)44ページより。
  5. ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、101頁。ASIN B000J9RBUY 
  6. ^ 日本国有鉄道旭川鉄道管理局 編「昭和戦後時代」『旭川・鉄道八十八年の歩み』旭川鉄道管理局、1987年3月、86頁。 
  7. ^ “北の事典 北海道の鉄道百年 <52> 駅舎 下 むかし・いま 明治の面影残す室蘭駅”. 北海道新聞. (北海道新聞社). (1980年3月13日)
  8. ^ 「通報 ●山口線大歳駅ほか76駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1984年1月30日、32面。
  9. ^ “<こだま>「留萠駅」から「留萌駅」に”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1997年2月21日)
  10. ^ a b アイヌ語地名リスト イチャ~エリ P11-20”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
  11. ^ a b c d e f 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)154ページより。
  12. ^ a b c d e f 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)195ページより。
  13. ^ a b c d e 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)166ページより。
  14. ^ a b c 書籍『ダルマ駅へ行こう!』(著:笹田昌宏、小学館文庫2007年5月発行)65ページより。
  15. ^ 深川市史』深川市、1977年、900頁。doi:10.11501/9570056https://doi.org/10.11501/95700562022年6月12日閲覧 
  16. ^ 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)195ページより。
  17. ^ a b 書籍『蒸気機関車完全名鑑 ビジュアル改訂版』(廣済堂ベストムック2011年1月発行)49-50ページより。
  18. ^ 深川市地域公共交通のあり方 検討結果報告書” (PDF). 深川市. 2019年6月8日閲覧。
  19. ^ 曙団地入口 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月8日閲覧。
  20. ^ 1番通5丁目 [深川市]”. NAVITIME. 2019年6月8日閲覧。

JR北海道

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  1. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道株式会社. p. 6 (2016年3月28日). 2017年12月10日閲覧。
  2. ^ 駅別乗車人員(2016)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2017年12月8日。オリジナルの2018年8月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180817124109/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/koumoku/03.pdf2018年8月17日閲覧 
  3. ^ 留萌線(深川・留萌間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818074206/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/03.pdf2018年8月18日閲覧 
  4. ^ 留萌線(深川・留萌間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  5. ^ 留萌線(深川・留萌間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  9. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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