利府線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
東北本線 > 利府線
JR logo (east).svg 利府線
新利府駅に到着する列車
新利府駅に到着する列車
基本情報
日本の旗 日本
所在地 宮城県
起点 岩切駅
終点 利府駅
駅数 3駅
経由路線 東北本線
開業 1890年4月16日
所有者 JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者 JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
使用車両 運行車両を参照
路線諸元
路線距離 4.2 km
軌間 1,067 mm
線路数 単線
電化方式 交流20,000 V・50 Hz
架空電車線方式
閉塞方式 特殊自動閉塞式
最高速度 95 km/h
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
STR
東北本線
LSTR BHF
0.0 岩切駅
STRlf KRZu STRq STRlg
東北新幹線
KRW+l KRWgr STR
東北本線
LSTR KRWgl KRW+r STR
STR KRWg+l KRWgr
BHF STR STR
2.5 新利府駅
STR KBSTe STR
新幹線総合車両センター
STR STR2
東北新幹線
KBHFxe
4.2 利府駅
exSTR
東北本線旧線
exBST
9.9 赤沼信号場 -1950
exKHSTa exHST
15.8 (旧)松島駅 -1962
exSTRrf exSTR
松島電車
LSTR exSTR
HST exSTR
愛宕駅
KRWl xABZlg
東北本線
HST
21.2 品井沼駅
STR
東北本線
新幹線総合車両センターの脇を走る利府行きの列車。
(2003年1月22日撮影)

利府線(りふせん)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線支線宮城県仙台市宮城野区岩切駅から同県宮城郡利府町利府駅までの通称である。利府支線ともいう。

岩切駅から東北本線の本線と分岐し、新幹線総合車両センターのある新利府駅を経て利府駅に至る単線の路線である。現在は東北本線の盲腸線として利府町と仙台方面を結ぶ地域輸送が主である。

全区間がIC乗車カードSuica」の仙台エリアに含まれている。

路線データ[編集]

  • 管轄(営業種別):東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
  • 路線距離(営業キロ):岩切駅 - 利府駅 4.2km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:3(起点を含む)
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:全線(交流20,000V 50Hz)
  • 閉塞方式:特殊自動閉塞式
  • 最高速度:95km/h

全区間、仙台支社の管轄である。

歴史[編集]

1890年に岩切駅 - 一ノ関駅間が開業した際、東北本線は岩切駅から利府駅・松島駅(旧駅)を経て品井沼駅へ至るルートであり、当線は東北本線のメインルートの一部であった。しかし、この区間には最大16.7勾配が存在し、長大列車では補助機関車を連結する必要が生じ、さらには列車の遅れや運休がしばしば見受けられた。

太平洋戦争が激化すると、貨物輸送船舶から鉄道へ転移させる必要が生じ、各地で勾配緩和のための新線(東海道本線大垣 - 関ヶ原間、函館本線大沼 - 森間など)の建設が進んだ。岩切駅 - 品井沼駅間においても、勾配緩和ルートとして1944年11月15日陸前山王駅 - 品井沼駅間に新線(東北海岸線、海線。当初は貨物列車のみ運行)が開業(同時に岩切駅 - 陸前山王駅間を塩竈線から東北本線に編入)し、2つのルートが併存する形となった。

やがて、沿線人口が多く、松島などの観光地も近い新線側がメインルートとなることとなり、利府経由の山線ルートは普通列車による地域輸送が主体となった。新線側の複線化が進むと両ルート併存の意味も薄れて山線側が廃止されることになり、複線工事の影響を受けて1962年4月20日に松島駅(旧駅) - 品井沼駅間を廃止、同年7月1日に利府駅 - 松島駅(旧駅)間が廃止された。

ただし、新線ルート上に利府駅の代替となる駅がないため、利府駅周辺の利用者の便を図って、岩切駅 - 利府駅間は利用者が少ないながらも廃止を免れた。その後ヨンサントオと呼ばれる白紙ダイヤ改正が行われた1968年に東北本線東京 - 青森間の電化・複線化が完成するが、利府線は単線のままであり電化も遅れ、1978年交流電化された後も多くは気動車によって運行され、完全に電車に置き換えられたのは1995年である。

1982年東北新幹線開業に際し、仙台工場・仙台第一新幹線運転所(後に仙台総合車両所に統合、現在は新幹線総合車両センター)が利府線沿いに設置され、関係者の通勤の便を図るために新利府駅が新たに設置された。

利府駅 - 品井沼駅間の廃止後、長らく仙台市方面と利府町を結ぶローカル輸送を主体に担っていたが、2002 FIFAワールドカップ開催のため宮城県総合運動公園が開設されたため、スポーツやコンサートなどのイベントに合わせて臨時列車の増発が行われるようになった。ワールドカップ開催の際には、列車の増発に対応すべく、利府駅のホームが増設(実際には復活)されている。

年表[編集]

  • 1890年(明治23年)4月16日 日本鉄道の路線として岩切駅 - 一ノ関駅間が開業(山線)。
  • 1894年(明治27年)1月4日 利府駅開業。
  • 1906年(明治39年)11月1日 国有化。
  • 1909年(明治42年)10月12日 線路名称制定。東北本線となる。
  • 1913年(大正2年)3月20日 利府駅 - 松島駅(旧駅)間に赤沼信号所開設。
  • 1918年(大正7年)8月16日 松島駅(旧駅) - 鹿島台駅間に幡谷信号所開設。
  • 1922年(大正11年)4月1日 赤沼信号所、幡谷信号所を赤沼信号場、幡谷信号場に改称。
  • 1932年(昭和7年)12月26日 幡谷信号場を格上げし品井沼駅開業。
  • 1944年(昭和19年)11月15日 陸前山王駅 - 品井沼駅間開業(海線、東北海岸線)。岩切駅 - 陸前山王駅間を塩竈線から東北本線に編入。当初貨物営業のみ。
  • 1950年(昭和25年)10月1日 利府駅 - 松島駅(旧駅)間の赤沼信号場廃止。
  • 1956年(昭和31年)7月9日 陸前山王駅 - 品井沼駅間(海線ルート)に塩釜駅と新松島駅(現・松島駅)開設。
  • 1962年(昭和37年)
    • 4月20日 松島駅(旧駅) - 品井沼駅間(山線ルート)廃止。東北本線の支線となる。
    • 7月1日 利府駅 - 松島駅(旧駅)間廃止。利府線と呼ばれるようになる。海線の新松島駅を松島駅に改称。(旧)松島駅の代替駅として愛宕駅開設。
  • 1978年(昭和53年)10月2日 交流電化。
  • 1982年(昭和57年)4月1日 新利府駅開業。
  • 1989年(平成元年)3月11日 ワンマン運転化。小牛田運輸区所属キハ40形気動車1両による単行運転。その後701系電車へ置き換えられる。
  • 1995年(平成7年)3月24日 利府線の全列車を電車化。
  • 2003年(平成15年)10月26日 ICカード乗車券Suica導入。

運行形態[編集]

日中(10時台 - 15時台)は岩切 - 利府間の運行となる。運行頻度は1時間に1 - 2本。列車はワンマン運転の2両編成である。利府駅のホームは1番線と2番線があるが、ほとんど使われるのは1番線で、2番線が使われるのは14時ちょうど発の列車のみである。日中は岩切駅で東北本線・仙石東北ラインの列車と接続するが、時間帯によっては乗り換えに20分程度の待ち時間が生じることもある。

始発から9時台と16時台から終電までの列車は東北本線仙台まで直通する。利府 - 仙台間の運行がほとんどであるが、一部列車はさらに仙台以南の白石福島方面、常磐線亘理方面に直通する。運行頻度は1時間に1 - 3本。列車編成は最大で6両。

常磐線直通列車は岩沼まで東北本線を走行するが、利府 - 仙台間では「常磐線直通○○行」、仙台以南の区間では「常磐線普通○○行」と案内する。

運行車両[編集]

駅一覧[編集]

  • 全列車普通列車(全駅に停車)
  • 全線単線。新利府駅は列車交換不可能、岩切・利府の両駅は列車交換可能[1]
  • 全駅宮城県内に所在
駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線 所在地
岩切駅 - 0.0 東日本旅客鉄道東北本線(本線:仙台方面へ直通あり) 仙台市宮城野区
新利府駅 2.5 2.5   宮城郡利府町
利府駅 1.7 4.2  
  • 岩切駅 - 新利府駅間で多賀城市を通るが、駅はない。

脚注[編集]

  1. ^ 上り列車は岩切から仙台方面に直通可能だが、折り返して塩釜・小牛田方面へは出発できない。

関連項目[編集]