冫部

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康熙字典 214 部首
冖部 冫部 几部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

冫部(ひょうぶ)は、漢字部首により分類したグループの一つ。康熙字典214部首では15番目に置かれる(2画の9番目)。

冫の字は冰()の原字であり、水が凍って凝固した様子を象る。

偏旁では、左右では多く左側に置かれ、上下では多く下側に置かれる。意符として気候や温度の寒冷、または寒冷による水の凝固に関わることを示す。冫部は「冫」を構成要素とする漢字を分類している。

なお水に関わる部首として水部(さんずい)があるが、そのいくつかの漢字は俗字として「冫」を用いるものがある(沖→冲、決→决、淨→)。中国の簡化字ではこれらが採用されている。

「次」の偏部にあるものは、本来は「二」であり、「冫」とは別物であるが、日本の新字体および中国の新字形では「冫」と同じ形になっている。しかし、「次」は今日でも冫部には属さないので注意。(欠部に属する)

部首の通称

  • 日本:にすい
  • 中国:兩點水(两点水
  • 韓国:이수병부(isu byeong bu、二水の冫部)
  • 英米:Radical Ice

部首字

冫 - 「冰(氷)」に同じ

例字

  • 冰(水部)・冶・冷・凍・凋・凛・凜・凝・𠘡𠘤𠘥
  • 𠘗
  • 准(もと準の俗字。避諱によりこの形になったという)

最大画数

𠘦(冶)