依田花蓮
依田 花蓮 よだ かれん | |
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生年月日 | 1972年1月27日(52歳) |
出生地 | 日本 愛知県豊橋市 |
出身校 | 青山学院大学法学部私法学科 |
前職 | 行政書士 |
所属政党 |
(無所属→) (れいわ新選組→) (無所属→) れいわ新選組 |
公式サイト | ちいさき声をすくいあげる会|代表よだかれん |
新宿区議会議員 | |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2019年5月1日 - 2022年5月20日 |
よだかれんチャンネル! | |
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YouTube | |
チャンネル | |
活動期間 | 2014年6月8日 - |
ジャンル | ニュースと政治 |
登録者数 | 7090人 |
総再生回数 | 610,392 回 |
チャンネル登録者数・総再生回数は 2023年10月20日時点。 |
依田 花蓮(よだ かれん、1972年〈昭和47年〉1月27日 - )は、日本の政治家、行政書士、元俳優。トランスジェンダーを公表して2019年の新宿区議会議員選挙に立候補し、初当選した。議員活動の傍ら、性的少数者の人権擁護のため様々な活動を行っている[1][2]。政治家としては「よだかれん」とひらがな表記で活動している。
来歴
[編集]愛知県豊橋市出身。出生名は「依田秀亮(しゅうすけ)」で男性として生まれた。1975年(昭和50年)、埼玉県北足立郡吹上町(現・鴻巣市)へ転居。吹上町立吹上小学校(現・鴻巣市立吹上小学校)に入学。小学校3年生のときに松田聖子のシングル「チェリーブラッサム」を購入。以来、現在に至るまで松田のファンであり続ける[3]。
1983年(昭和58年)4月、那覇市立上間小学校に転入学。1984年(昭和59年)4月、那覇市立寄宮中学校に入学。中学時代は松田聖子を応援しつつ、おニャン子クラブに熱中。1987年(昭和62年)4月、沖縄県立開邦高等学校に入学。1988年(昭和63年)に愛知県名古屋市に転居。同年4月、愛知県立日進西高等学校に転入学。好きだった男子生徒に告白するが「男が男に何を言っとんだぁ」とはねつけられる。大学受験に失敗し、1990年(平成2年)4月から代々木ゼミナール名古屋校に通う。成績が上がったことにより、1991年(平成3年)4月、青山学院大学法学部私法学科に入学[3]。
大学時代に「人生を共に歩むパートナー」(本人談)と出会い、同性愛者であることを周囲にカミングアウトし始めた。大学卒業後は芸能界を目指し、新宿住友ビルディングのショーパブ「ギャルソンパブ」や新宿二丁目のパブ「ラ・セゾン」などで働く。2002年(平成14年)から2003年(平成15年)にかけてミュージカル『美少女戦士セーラームーン』に出演。しかしその後ほとんど仕事がとれない生活が続く[3]。2003年(平成15年)からパートナー、犬とともに北新宿四丁目に住む[4]。
2007年(平成19年)8月から「六本木金魚」に勤め、ショーパブ界に復帰。このときフィリピンからきた先輩のニューハーフダンサーに「あなたは女性になるために生まれてきたのに何をしているの? 人生一度しかないのよ」と諭されたことをきっかけとして、人生が一変する。依田は自身を「男性のココロとカラダで、男性と恋愛する同性愛者」と認識していたが、本当の気持ちを閉じ込めて蓋をしていたことに初めて気づかされたという。「これまで36年間、ゲイとして十分楽しく幸せに生きてこられた。これからは、たとえ笑いものになってもいいから自分の心に素直に生きよう」と決意し、2008年(平成20年)1月からホルモン療法を開始。同年6月、豊胸手術と性別適合手術を受ける。パートナーに「かれん」という名前をもらい、漢字の「花蓮」は自分であてた[3]。
2009年(平成21年)7月7日、家庭裁判所にて女性への性別変更を行った。同年8月、寺西一浩原作の演劇『新宿ミッドナイトベイビー』に出演。2011年(平成23年)3月から2017年(平成29年)12月までショーレストラン「六本木香和」に勤めた[3]。
2013年(平成25年)4月、行政書士よだかれん事務所を開設。2016年(平成28年)に事務所を高田馬場に移転。
新宿区議会議員へ
[編集]2018年(平成30年)6月、新宿区は公園使用許可基準を変更。あらゆるデモを一律に規制することにつながる政策だと考えた依田は、翌年の新宿区議会議員選挙を目指し、同年8月から政治活動を開始した[3]。福島瑞穂が主催する道場「みずほ塾」に参加[5]。
2019年(平成31年)4月21日に行われた新宿区議会議員選挙に無所属で立候補し、その際、山本太郎の応援を受けたことから、その後安冨歩と親交を深める。2019年の新宿区議会議員選挙では、得票数4位を獲得し初当選した[6]。日本共産党公認で同区議選に立候補したトランスジェンダーの高月真名も初当選し(得票数14位)、話題となった[7][8]。
2022年(令和4年)4月11日、れいわ新選組は同年夏の第26回参議院議員通常選挙に依田を東京都選挙区の公認候補として擁立することを発表し[9]、依田は5月20日、新宿区議を辞職した[10]。同日、れいわ新選組代表の山本太郎が東京都選挙区からの立候補を表明したことに伴い比例区へ立候補を変更することが発表された[11]。
同年7月10日実施の参院選で、れいわ新選組は比例代表に特定枠1人を含め計9人の候補者を擁立した。依田の得票数は、特定枠を除いた比例候補者8人中6位であり、同党が比例で獲得した2議席に届かず落選した[12]。
2022年11月13日投開票の新宿区長選挙に区政変革を望む多くの新宿区民から支援要請を受け出馬。「多様性のある優しい新宿をつくる会」が発足。2022年9月16日には、れいわ新選組が依田の推薦を発表[13]。最終的には立憲民主党、日本共産党、社民党など七政党と一会派の推薦を受ける。同年11月4日、中川重徳ら新宿区在住・在勤の弁護士は有志の会を結成し、「基本的人権の尊重・国民主権・平和主義という憲法の理念を新宿から実現することを掲げるよだかれんさんを応援します」との声明を発表した[14]。投開票の結果、現職の吉住健一に敗れ落選した[15]。その後、れいわ新選組の参議院政策スタッフとして活動。
2024年(令和6年)4月24日、れいわ新選組は第50回衆議院議員総選挙に東京25区から依田を擁立すると発表した[16]。同年10月27日に投開票され、29,179票を獲得したが及ばず(4人中3位)[17]重複立候補した比例東京ブロック(櫛渕万里と同率第1位)でも同党が獲得した1議席に対して惜敗率で及ばなかった[18]。
政策・主張
[編集]憲法
[編集]外交・安全保障
[編集]- ロシアは2022年2月24日、ウクライナへの全面的な軍事侵攻を開始した[21]。日本政府が行ったロシアに対する制裁措置についてどう考えるかとの問いに対し、2022年のNHKのアンケートで「厳しすぎる」と回答[19]。同年の毎日新聞社のアンケートで「制裁をより弱めるべきだ」と回答[20]。
- 2022年6月7日、政府は経済財政運営の指針「骨太方針」を閣議決定した。NATO加盟国が国防費の目標としている「GDP比2%以上」が例示され、防衛力を5年以内に抜本的に強化する方針が明記された[22]。「防衛費を今後どうしていくべきだと考えるか」との問いに対し、2022年のNHKのアンケートで「今の程度でよい」と回答[19]。
性的マイノリティー
[編集]- 2020年1月20日、四谷地域センターで開かれた「第1回新宿区LGBTのミーティング」に講演者として参加。新宿区における同性パートナーシップ制度の導入を訴えた[1]。そのほかにも加西市主催の勉強会、名古屋市で開かれた石川大我参議院議員とのトークイベントなど、啓蒙活動を広く行っている[2][23]。
- LGBT当事者らでつくる市民団体「新宿LGBT区民の会」の提案を受け、日本共産党新宿区議会議員団、立憲民主党・無所属クラブ、 社民党新宿区議会議員団 、スタートアップ新宿とともに「新宿区パートナーシップ及びファミリーシップ届出制度」の条例案を立案。2021年3月17日、区議会本会議に同条例案を提出した[24]。依田は賛成討論で、同日に札幌地裁で出された「同性婚を認めないことは違憲」とする判決[25][26]に触れ、「法制化の後押しをすべく、区でも制度を誕生させる必要性が高まったといえるのではないか」と求めたが、賛成13、自由民主党新宿区議会議員団、新宿区議会公明党他反対23で、賛成少数で否決された[24]。
その他
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 「新宿LGBT区民集会、大盛況でした&特別区議会議員講演会参加してきました。」 | 新宿区議会議員よだかれんオフィシャルブログ
- ^ a b LGBT+~誰もがありのまま心地よく暮らせるように~ 市政 兵庫県加西市
- ^ a b c d e f プロフィール | ちいさき声をすくいあげる会|代表よだかれん
- ^ 平成31年4月21日執行 新宿区議会議員選挙 選挙公報
- ^ 日本カトリック正義と平和協議会 JP通信 2019年6月
- ^ 新宿区議会議員選挙 - 2019年4月21日投票 | 候補者一覧 | 政治山
- ^ “統一地方選挙後半戦で、5名のLGBTの候補者が当選を果たしました”. OUT JAPAN. (2019年4月22日) 2020年10月8日閲覧。
- ^ 中村かさね (2019年1月29日). “新宿区議選 トランスジェンダー女性2人が立候補へ”. ハフポスト 2020年10月8日閲覧。
- ^ “れいわ、参院選東京選挙区でトランスジェンダー依田さん擁立 山本太郎代表「多様性の象徴」”. 東京新聞. (2022年4月11日) 2022年4月11日閲覧。
- ^ Twitter / 依田花蓮 (2022年5月20日)
- ^ “山本太郎氏、参院選は東京選挙区から出馬…れいわはすでに依田花蓮氏擁立を発表していたのに急きょ転換”. スポーツ報知. (2022年5月21日) 2022年5月22日閲覧。
- ^ “比例代表 れいわ新選組 参議院選挙結果・開票速報”. 参議院選挙2022特設サイト. NHK. 2022年7月11日閲覧。
- ^ “【代表声明】「よだかれんさんについて」(2022年9月16日 れいわ新選組代表 山本太郎)”. れいわ新選組公式サイト (2022年9月16日). 2022年9月16日閲覧。
- ^ “新宿区長選(11月13日投票)、よだかれんさんを応援します!”. 東京法律事務所blog (2022年11月7日). 2023年6月28日閲覧。
- ^ “東京・新宿区長選 吉住氏が3選 生活支援訴え”. 産経新聞. (2022年11月13日) 2022年11月16日閲覧。
- ^ “れいわ、次期衆院選東京25区に元新宿区議の依田花蓮氏を擁立 トランスジェンダー女性”. 産経新聞. (2024年4月24日) 2024年4月24日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “衆議院選挙2024 東京(千代田区・港区など)開票速報・選挙結果 NHK”. www.nhk.or.jp. 2024年10月28日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “れいわ新選組 東京ブロック 比例代表候補者 衆議院選挙2024 -衆院選- NHK”. www.nhk.or.jp. 2024年10月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “比例代表 依田花蓮”. 候補者アンケート - 参院選2022. NHK. 2022年6月27日閲覧。
- ^ a b c d e “依田花蓮 れいわ 比例”. 第26回参院選. 毎日新聞社. 2022年6月28日閲覧。
- ^ “ロシアが全面侵攻開始、ウクライナは自国を防衛=クレバ外相”. ロイター (2022年2月24日). 2022年2月28日閲覧。
- ^ 川田篤志、柚木まり (2022年6月8日). “防衛費や子ども関連費倍増も 財源検討は参院選後に先送り 政府が「骨太方針」閣議決定”. 東京新聞 2022年6月27日閲覧。
- ^ 12月14日 石川大我&依田花蓮 トークイベント(愛知県)
- ^ a b 中村真暁 (2021年3月18日). “LGBT当事者が求めた「パートナー制」条例案 新宿区議会が否決”. 東京新聞 2021年3月18日閲覧。
- ^ “同性婚訴訟、札幌地裁が初の違憲判断 原告の請求は棄却”. 朝日新聞. (2021年3月17日) 2021年3月17日閲覧。
- ^ “Japan court finds same-sex marriage ban unconstitutional”. BBC News. (2021年3月17日) 2021年3月17日閲覧。
- ^ “STOP共同親権・STOP面会交流強制 | よだかれん(依田花蓮) Official Website”. 2023年10月1日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 新宿区議会議員よだかれんオフィシャルブログ
- よだかれん れいわ新選組 参議院 比例全国区 第7総支部長 (@karenshinjyuku) - X(旧Twitter)
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