ミサンドリー

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過激派フェミニストに対して使われるフェミナチという言葉のロゴ

ミサンドリー (: misandry) とは、男性や少年への嫌悪あるいは憎悪。[1][2]

男性への性差別、中傷、暴力、性的対象化[3]など様々な表現に使われる。対義語にはミソジニー(英:misogyny)という語がある。

語源[編集]

語源はギリシャ語。(”憎悪”, 希:μῖσος, 英:hatred, 発音:mísos)と(”男”, 希:ἀνδρός, 英:man, 発音:andrós)。[4]

出自[編集]

”ミサンドリスト”という言葉は1871年にen:The Spectator誌の中で初めて使われた。[5]

ラディカル・フェミニズム[編集]

2010年, ポーランドのワルシャワでの過激派フェミニストに対する抗議

アリス・エコールスは1989年の本”Daring To Be Bad: Radical Feminism in America, 1967–1975”の中で、1968年のアンディ・ウォーホルの殺人未遂(I SHOT ANDY WARHOL)で知られているバレリー・ソラナスは他のラディカル・フェミニストと比べても極端なレベルのミサンドリーであることを示した。またエコールスは述べた。

ソラナスの臆面もない男嫌い - 特に男性の生物学的な劣等性に対する信念 - は全国のラディカル・フェミニズムの女性グループに反するものだ。[6]

1977年、アンドレア・ドウォーキンラディカル・フェミニストたちの生物学的決定論を批判。

彼女はラディカル・フェミニストたちがバレリー・ソラナスの ”男性は女性に対して生物学的に劣っており、暴力は自然によるものであり、人々を導く超人的女性の出現のために性差に基づく大量虐殺を認めることを必要とする”とする視点に同調していることを見つけた。[7]

筆者であるベル・フックス(ペンネームはグロリアジャン・ワトキンス)は初期のウーマンリブ運動の期間中の家父長弾圧の反応と男性との悪い経験を持つ女性たちの”男性嫌悪”の問題について議論した。また彼女は、”男性は本質的に非道徳で劣等であり、性差別主義者による抑圧の終わりやフェミニズムの恩恵を助けることができない”とする分離主義者のフェミニストを”反動的”として批判した。[8][9]

Feminism is For Everybody(全ての人のためのフェミニズム)の中で、”私達の理論は、男性を敵として悪魔化することを批判しているが、それは女性たちの反男性的な視点を変えることができなかった”とし、ウーマンリブ運動の中でフェミニストたちの反男性のバイアスの評論は主要メディアの注目を得たことがなかった事実を嘆いた。フックははこの男性の悪魔化は女性の運動と男性の運動の間に不必要な亀裂につながっていると前もって学説を立てた。[10]

ポール・ネイサンソンキャサリンK.ヤング は”平等主義的なフェミニズム”に反する”フェミニズム思想”は文化上にミサンドリー(男性嫌悪)を広めていると主張した。[11] 彼らの2001年の本Spreading Misandry(男性嫌悪の広がり)では、”古いアーチファクトと1990年から作られた大衆文化”を映画から分析し、何が男性嫌悪に対する説得力があるメッセージになるかを考えています。Legalizing Misandry(男性嫌悪の合法化) (2005)では、北アメリカの法律に似たような注目を与えている。

脚注[編集]

  1. ^ "Misandry" at Oxford English Dictionary Online (ODO), Third Edition, June 2002. Accessed through library subscription on 25 July 2014. Earliest recorded use: 1885. Blackwood's Edinb. Mag, Sept. 289/1 No man whom she cared for had ever proposed to marry her. She could not account for it, and it was a growing source of bitterness, of misogyny as well as misandry.
  2. ^ "Misandry" at Merriam-Webster online ("First Known Use: circa 1909")
  3. ^ Peter West (2014年9月5日). “For Father's Day, give us men who aren't shown as fools and clowns”. The Conversation. 2015年2月17日閲覧。
  4. ^ Oxford Dictionaries http://oxforddictionaries.com/definition/english/misandry
  5. ^ Review of novel "Blanche Seymour", The Spectator, London, 1 Apr. 1871, p. 389. “We cannot, indeed, term her an absolute misandrist, as she fully admits the possibility, in most cases at least, of the reclamation of men from their naturally vicious and selfish state, though at the cost of so much trouble and vexation of spirit to women, that it is not quite clear whether she does not regard their existence as at best a mitigated evil.”
  6. ^ Echols, Nicole. Daring to Be Bad: Radical Feminism in America, 1967–1975. Minneapolis: University of Minnesota Press, 1989, pp. 104-105, ISBN 978-0-8166-1786-9.
  7. ^ Dworkin, Andrea (Summer 1978). “Biological Superiority: The World's Most Dangerous and Deadly Idea”. HERESIES: A Feminist Publication on Art and Politics. No. 2 (New York City, NY, USA: Heresies Collective, Inc.) 2 (#6): 46. ISSN 0146-3411. http://heresiesfilmproject.org/wp-content/uploads/2011/10/heresies6.pdf 2015年5月12日閲覧。. 
  8. ^ hooks, bell. (1984), Feminist Theory: From Margin to Center, South End Press; Boston.
  9. ^ hooks, bell. (2005), The Will To Change: Men, Masculinity and Love, New York; Washington Square Press.
  10. ^ hooks, bell. Feminist Theory from Margin to Center. Boston, MA: South End, 1984. Print.
  11. ^ (Nathanson & Young 2001, p. xiv) "[ideological feminism,] one form of feminism—one that has had a great deal of influence, whether directly or indirectly, on both popular culture and elite culture—is profoundly misandric".

参考文献[編集]

  • ポール・ナサンソン、キャサリン・K・ヤング 『広がるミサンドリー : ポピュラーカルチャー、メディアにおける男性差別』 久米泰介訳、彩流社、2016年ISBN 978-4779122156

関連項目[編集]