ゼネラル・エレクトリック TF34/CF34

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
2002年にモハーヴェ空港で飛行試験のためにGEのボーイング747の2番パイロンに搭載されたCF34

ゼネラル・エレクトリック TF34General Electric TF34)はアメリカ合衆国ゼネラル・エレクトリック(現GE・アビエーション)が開発した軍用機向けのターボファンエンジンである。A-10 サンダーボルトIIS-3 ヴァイキングなどに搭載されている。

1960年代の後半に、GE・エアクラフト・エンジンズによって開発されたオリジナルのエンジンは、4段の低圧タービンによって駆動される1段のファンと、2段の高圧タービンによって駆動される14段の高圧圧縮機による過給機で構成され、円環状の燃焼室を装備していた。TF34-GE-400A は 41.26KN (9,275lbf) の静止推力と評価されている。

民間機向けの派生機種CF34が、ボンバルディア CRJ シリーズ、エンブラエルE-Jet 、および中国で開発中の ARJ21を含む多くのジェット・エアライナーに搭載されている。当初は TF34 の設計を基にしていたが、後の高推力版CF-34では、10段の高圧圧縮機を含む新しい技術が導入された。最新の派生機種の-10Aと-10EはCFM56エンジンシリーズに由来している。これらの完全に異なる高圧軸は、1段のタービンと9段の圧縮機で構成される。低圧軸はファンの後方に3段のコア・ブースターを持っている。-10E 形式の静止推力は18,500lbfである。

インシデント[編集]

2007年1月25日メサ航空N17337便のCRJ-200LRと、デンバー国際空港からフェニックス・スカイハーバー国際空港へ向かうAmerica West Expressen)の塗装のUSエアウェイズ・エクスプレス2985便が、デンバーから50nm(100km)の付近で、エンジンの故障が発生した。機長は非常事態を宣言し、乗客・乗員を全デンバーに無事戻すことに成功した。このインシデントは、CRJで使用されているゼネラルエレクトリックCF34-3B1で発生したインシデントとして最初のものであった。

主要諸元[編集]

CF34-3 CF34-8 CF34-10
全長 103 in (2.6 m) 121.2 in (3.08 m) - 128 in (3.3 m) 90 in (2.3 m) - 145.5 in (3.70 m)
直径 49 in (1.2 m) 52 in (1.3 m) - 53.4 in (1.36 m) 57 in (1.4 m)
乾燥重量 1,625 lb (737 kg) - 1,670 lb (760 kg) 2,408 lb (1,092 kg) - 2,600 lb (1,200 kg) 3,700 lb (1,700 kg)
圧縮機 1段ファン
14段高圧
1段ファン
10段高圧
1段ファン + 3段低圧
9段高圧
タービン 4段低圧
2段高圧
4段低圧
2段高圧
4段低圧
1段高圧
推力
(海面)
9,220 lbf (41.0 kN) 13,790 lbf (61.3 kN) - 14,510 lbf (64.5 kN) 18,285 lbf (81.34 kN) - 20,000 lbf (89 kN)
推力重力比 5.6:1 5.3:1 5.2:1
圧縮比 21:1 28:1 - 28.5:1 29:1
バイパス比 6.2:1 5:1 5:1

搭載航空機[編集]

S-3に搭載されたTF-34
CRJ-200に搭載されたCF-34
CF34-1
CF34-3A
CF34-3A1
CF34-3A2
CF34-3B
CF34-3B1
CF34-8C1
CF34-8C5
CF34-8C5A1
CF34-8E
CF34-10A
CF34-10E
TF34-GE-100
フェアチャイルド・リパブリック A-10
TF34-GE-400
ロッキード S-3
TF34-GE-400A
シコルスキー Xウイング

競合エンジン[編集]

派生機種[編集]

外部リンク[編集]

  • ゼネラル・エレクトリックの TF34CF34 のページ