ゼネラル・エレクトリック TF34/CF34

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2002年にモハーヴェ空港で飛行試験のためにGEのボーイング747の2番パイロンに搭載されたCF34

ゼネラル・エレクトリック TF34General Electric TF34)はアメリカ合衆国ゼネラル・エレクトリック(現GE・アビエーション)が開発した軍用機向けのターボファンエンジンである。A-10 サンダーボルトIIS-3 ヴァイキングなどに搭載されている。


概要[編集]

E-190に装備されたCF34のエンジンノズル

1960年代の後半に、GE・エアクラフト・エンジンズによって開発されたオリジナルのエンジンは、4段の低圧タービンによって駆動される1段のファンと、2段の高圧タービンによって駆動される14段の高圧圧縮機による過給機で構成され、円環状の燃焼室を装備していた。TF34-GE-400A は 41.26 kN (9,275 lbf) の静止推力と評価されている。

民間機向けの派生機種CF34が、ボンバルディア CRJシリーズ、エンブラエルE-Jet、および中国のARJ21を含む多くのジェット・エアライナーに搭載されている。当初は TF34 の設計を基にしていたが、後の高推力版CF-34では、10段の高圧圧縮機を含む新しい技術が導入された。最新の派生機種の-10Aと-10EはCFM56エンジンシリーズに由来している。これらの完全に異なる高圧軸は、1段のタービンと9段の圧縮機で構成される。低圧軸はファンの後方に3段のコア・ブースターを持っている。-10Eの静止推力は18,500 lbfである。また、-10Eでは排気ノズルの縁を波型にすることで外側のバイパス流と混合し易くするシェブロンノズルを採用、低騒音化している。

インシデント[編集]

2007年1月25日デンバー国際空港フェニックス・スカイハーバー国際空港行のアメリカウエスト・エクスプレス英語版2985便(CRJ-200LR、N17337)が飛行中、第1エンジンのファンディスクが損傷し、エンジンが破裂した。機体は、左エンジン、胴体、尾部に大きな損傷を負った。パイロットは緊急事態を宣言し、17時30分にデンバー国際空港へ緊急着陸した[1]

主要諸元[編集]

CF34-3 CF34-8 CF34-10
全長 103 in (2.6 m) 121.2 in (3.08 m) - 128 in (3.3 m) 90 in (2.3 m) - 145.5 in (3.70 m)
直径 49 in (1.2 m) 52 in (1.3 m) - 53.4 in (1.36 m) 57 in (1.4 m)
乾燥重量 1,625 lb (737 kg) - 1,670 lb (760 kg) 2,408 lb (1,092 kg) - 2,600 lb (1,200 kg) 3,700 lb (1,700 kg)
圧縮機 1段ファン
14段高圧
1段ファン
10段高圧
1段ファン + 3段低圧
9段高圧
タービン 4段低圧
2段高圧
4段低圧
2段高圧
4段低圧
1段高圧
推力
(海面)
9,220 lbf (41.0 kN) 13,790 lbf (61.3 kN) - 14,510 lbf (64.5 kN) 18,285 lbf (81.34 kN) - 20,000 lbf (89 kN)
推力重力比 5.6:1 5.3:1 5.2:1
圧縮比 21:1 28:1 - 28.5:1 29:1
バイパス比 6.2:1 5:1 5:1

搭載航空機[編集]

S-3に搭載されたTF-34
CRJ-200に搭載されたCF-34
TF34-GE-100
TF34-GE-400
TF34-GE-400A
CF34-1
CF34-3A
CF34-3A1
CF34-3A2
CF34-3B
CF34-3B1
CF34-8C1
CF34-8C5
CF34-8C5A1
CF34-8E
CF34-10A
CF34-10E

競合エンジン[編集]

派生機種[編集]

脚注[編集]

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外部リンク[編集]

  • ゼネラル・エレクトリックの TF34CF34 のページ