ロールス・ロイス ペガサス

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Rolls-Royce Pegasus

ロールス・ロイス ペガサス(Rolls-Royce Pegasus)は、イギリスブリストル社によって原型が設計されたターボファンエンジンである。ギリシャ神話が名称の由来であり、現在[いつ?]ロールス・ロイス plcが生産している。

ペガサスエンジンはほぼ全てのバージョンが多目的軍用機である、ホーカー・シドレー ハリアーに搭載されている。ロールス・ロイスはプラット&ホイットニー社にアメリカ合衆国でのライセンス生産を許可している。プラット&ホイットニー社ではF402と呼称している。ペガサスエンジンはいくつか飛行機に搭載することが計画された。ドイツドルニエ Do 31試作機もその中の一つである。

搭載された生産機数は1,200機以上といわれる。イギリス空軍イギリス海軍アメリカ海兵隊インド海軍イタリア海軍スペイン海軍タイ王国海軍におけるハリアーの総運転時間は200万時間を越える。

エンジンの載せ換えには最低でも8時間かかる。

構造[編集]

ペガサスは推力偏向型ターボファンエンジンであり、2軸式で低圧圧縮機(LP)と8段の高圧圧縮機(HP)がある。低圧圧縮機は2段の低圧タービンと、高圧圧縮機は2段の高圧タービンによってそれぞれ回転される。低圧圧縮機の駆動軸と高圧圧縮機の駆動軸は、ジャイロ効果により垂直な離着陸や水平を維持したホバリングが阻害されることを軽減するために、互いに反対方向に回転するようになっている。

エンジンは4台の回転式の推力偏向噴射口を備えることで、ハリアーは推力を浮上から前進の両方を1台でまかなえる構造となっている。前の2台の噴射口からは低圧圧縮機からの空気が噴射され、後の噴射口からは650度の高温のジェットが噴射がされる。噴出口は同時に回転する。高圧圧縮機からの空気で作動する。対になっている噴出口はオートバイと同じチェーンで繋がっている。

ペガサスエンジンは前の軸受けの前方に、0段目と言われる前段圧縮機を備えた最初のターボファンエンジンである。この前段による断熱加熱により、垂直な前方軸受け支柱への着氷の危険性を排除した。同様に同時期の他機種とは対照的に吸気口の案内翼を廃止した。これは効果が乏しいことが判明したからであると考えられる。以後、この形式が主流となる。

歴史[編集]

ブリストル社はペガサスの開発を1958年に開始した。初段コアはブリストル オーフュースから、低圧圧縮機はブリストル オリンパスエンジンからそれぞれ持ってきた。1966年にブリストル社がロールス・ロイスに吸収されてからも開発は継続された。

派生系[編集]

ペガサス 2[編集]

BE53-3として知られる。P.1127で使用される。出力11,500lbf。

ペガサス 5[編集]

別名BS.53-5(Bristol-Siddely 53-3)。ケストレル航空機に搭載。出力15,000lbf。

ペガサス 10[編集]

最初のハリアーに搭載。出力20,500lbf。1971年から運用開始。

ペガサス 11[編集]

ペガサス 11はイギリス空軍の第一世代のハリアーに搭載された。ハリアー GR.3、 アメリカ海兵隊のAV-8Aとイギリス海軍のBAe シーハリアー後期型に搭載。ペガサス11の推力は21,000 lbf (93.4 kN)で1974年運用開始。

ペガサス 11-21/Mk.105/Mk.106[編集]

11-21は第2世代のハリアーであるアメリカ海兵隊のAV-8Bとイギリス空軍のBAe ハリアー II向けに開発された。シーハリアーもこのエンジンに換装された。

ペガサス 11-61/Mk.107[編集]

ペガサスの系譜の中で11-61は最新の最も強力な形式である。推力が増えたおかげで航空母艦に着艦時に未使用の兵器を投棄しなくても良くなり、経費を削減出来るようになった。

未来のSTOVL機の動力[編集]

ロールス・ロイスはペガサスの経験を元に次世代のSTOVL機であるF-35Bの推進系に活用している。STOVL型にはエンジンはプラット・アンド・ホイットニーF135GE/RR F136でロールス・ロイス製の浮上用ファンが搭載される。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]