スターバレリーナ
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スターバレリーナ | |
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品種 | サラブレッド |
性別 | 牝 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 1990年5月8日 |
死没 | 2011年2月28日(21歳没) |
父 | Risen Star |
母 | ベリアーニ |
母の父 | ヌレイエフ |
生国 |
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生産 | 社台ファーム |
馬主 | (有)社台レースホース |
調教師 | 長浜博之(栗東) |
競走成績 | |
生涯成績 | 中央競馬17戦4勝 |
獲得賞金 | 1億8050万9000円 |
スターバレリーナは日本の競走馬・繁殖牝馬。おもな勝ち鞍は1993年のローズステークス。産駒に中日新聞杯の優勝馬グランパドドゥ、重賞2勝のアンドゥオールなどがいる。
※戦績の馬齢は旧表記(数え年)とする。
戦績[編集]
スターバレリーナは、母ベリアーニがリズンスターの仔を宿した状態で輸入され、日本で出産された持込馬である。父リズンスターは、アメリカの三冠馬・セクレタリアトが晩年に生み出した代表産駒で、プリークネスステークス・ベルモントステークスなどの優勝馬。
アグネスフローラ等、牝馬の活躍馬を数多く輩出した長浜博之厩舎に入厩したが、デビューは4歳(1993年)4月と遅れ、春のクラシックレースには間に合わなかった。2戦目で初勝利を挙げると、4戦目からは2連勝し、さらにGIIローズステークスでも、上がり3ハロン34秒3という末脚で、ケイウーマン以下に3馬身差をつける圧勝。 「秋の上がり馬」として一気にエリザベス女王杯の有力馬となった。レース当日は、春に桜花賞・優駿牝馬(オークス)を制し、史上2頭目の牝馬三冠がかかるベガを押しのけて一番人気に支持されたが、ホクトベガの9着に終わる。
5歳(1994年)は中距離路線を選ぶ。緒戦の大阪杯こそ8着と凡走したが、その後は京阪杯でネーハイシーザーの2着、高松宮杯(当時は芝2000メートルのGII)では、マーベラスクラウンやアイルトンシンボリ、ウイニングチケット等を抑えてナイスネイチャの2着と、牡馬の強豪相手に善戦。秋も朝日チャレンジカップでツルマルガール[1]の3着、毎日王冠でもネーハイシーザーの3着[2]と善戦したが、秋のGIシーズンを前に故障のため長期の休養を強いられる。
6歳(1995年)は高松宮杯から始動したが、レースで折り合いを欠き、短距離路線に転じるもセントウルステークス[3]2着が目立つ程度で、自身2度目のGI挑戦となったマイルチャンピオンシップ7着を最後に現役を引退した。
騎手は、長浜厩舎の主戦騎手である河内洋が全17戦中15戦で手綱を取り、残りの2戦[4]は中舘英二が騎乗した。
競走成績[編集]
通算17戦4勝
- 4歳:7戦4勝 ローズS (GII) 、野分特別(900万下特別)、日田特別(500万下)
- 5歳:5戦0勝 高松宮杯 (GII) 2着、京阪杯 (GIII) 2着
- 6歳:5戦0勝 セントウルS (GIII) 2着
繁殖牝馬として[編集]
1996年より生まれ故郷の社台ファームで繁殖生活を送る。繁殖成績は優秀であり、初産駒(1997年生)のグランパドドゥ(父フジキセキ)が母の果たせなかったオークス出走を果たし(5着)、2001年の中日新聞杯を制する。 第2子のスパルタクス(1998年生、父サンデーサイレンス)もオープンに昇格し、第3子アンドゥオール(1999年生、父ブライアンズタイム)はマーチステークス、東海ステークスを勝つなどダート路線で活躍。まずまずの活躍馬を輩出している。2011年2月28日に死亡[5]。その後2012年になってグランパドドゥの仔パドトロワがアイビスサマーダッシュ、キーンランドカップを制して孫世代から重賞勝ち馬を輩出。さらに、第5子ステレオタイプの仔ロゴタイプが2012年の朝日杯フューチュリティステークス、2013年の皐月賞を制し、孫世代からGI競走・クラシックレース優勝馬が輩出された。
馬名 | 誕生年 | 毛色 | 父 | 性 | 厩舎 | 馬主 | 戦績 | |
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第1子 | グランパドドゥ | 1997年 | 鹿毛 | フジキセキ | 牝 | 栗東・長浜博之 | サンデーレーシング | 24戦3勝(引退・繁殖) |
第2子 | スパルタクス | 1998年 | 鹿毛 | サンデーサイレンス | 牡 | 社台レースホース | 38戦5勝(引退) | |
第3子 | アンドゥオール | 1999年 | 黒鹿毛 | ブライアンズタイム | 牡 | 29戦9勝(引退) | ||
第4子 | パドカトル | 2000年 | 鹿毛 | サンデーサイレンス | 牝 | 18戦3勝(引退) | ||
第5子 | ステレオタイプ | 2002年 | 鹿毛 | 牝 | 栗東・長浜博之 →西脇・田中道夫 →栗東・長浜博之 |
社台レースホース →吉田照哉 →社台レースホース |
22戦2勝(引退・繁殖) | |
第6子 | フレンチウォリアー | 2003年 | 鹿毛 | フレンチデピュティ | 牡 | 門別・成田春男 →美浦・加藤征弘 →美浦・水野貴広 →川崎・内田勝義 |
吉田千津 →社台レースホース 吉田千津 |
27戦3勝(引退) |
第7子 | トーセンカリスマ | 2004年 | 鹿毛 | ダンスインザダーク | 牡 | 美浦・大久保洋吉 →大井・村上頼章 |
島川隆哉 | 8戦0勝(引退) |
第8子 | バレドクール | 2008年 | 青鹿毛 | タニノギムレット | 牝 | 美浦・大江原哲 | 社台レースホース | 8戦1勝(引退・繁殖) |
血統表[編集]
スターバレリーナの血統ボールドルーラー系(ナスルーラ系) / Bold Ruler3×4=18.75%、Nearco5×5=6.25% | (血統表の出典) | |||
父 Risen Star 1985 黒鹿毛 |
父の父 Secretariat1970 栗毛 |
Bold Ruler | Nasrullah | |
Miss Disco | ||||
Somethingroyal | Princequillo | |||
Imperatrice | ||||
父の母 Ribbon1977 鹿毛 |
His Majesty | Ribot | ||
Flower Bowl | ||||
Break Through | Hail to Reason | |||
Quaheri | ||||
母 *ベリアーニ Berliani 1985 鹿毛 |
Nereyev 1977 鹿毛 |
Northern Dancer | Neactic | |
Natalma | ||||
Special | Forli | |||
Thong | ||||
母の母 Eleven Pleasures1970 栗毛 |
What a Pleasure | Bold Ruler | ||
Grey Flight | ||||
Eleven Keys | Royal Union | |||
Aphrodite F-No.8-k |
- 半妹アグネスミネルバ(1994年生、父トニービン)は中央4勝。産駒にアグネスラズベリ(2001年生、父エアジハード、函館スプリントステークスGIII優勝)。
- 半妹オリーブクラウン(1997年生、父ドクターデヴィアス)は中央2勝、フラワーカップGIII2着、優駿牝馬GI3着。オークスでは姪に当たるグランパドドゥ(5着)と対戦し、先着した。
脚注[編集]
- ^ 2004年の安田記念勝ち馬ツルマルボーイの母。
- ^ この年の毎日王冠は出走馬11頭が全て重賞勝ち、うち3頭がJRAGI勝ちという好メンバーで、サクラバクシンオー、マチカネタンホイザ、ナイスネイチャ、マイシンザン、セキテイリュウオー、ホクトベガらに先着した。
- ^ 当時は芝1400メートルGIII。1995年のセントウルステークスは阪神競馬場が阪神淡路大震災の影響による修復のため、京都競馬場で行われた。
- ^ 5歳時の毎日王冠(河内は同日に阪神競馬場で行われた京都大賞典でインターシュプールに騎乗)と6歳時の京王杯オータムハンデキャップ(河内は同レースでヒシアケボノに騎乗)の2戦。
- ^ “競走馬のふるさと案内所 - スターバレリーナ”. 競走馬のふるさと案内所. 2014年9月12日閲覧。
外部リンク[編集]
- 競走馬成績と情報 netkeiba、Yahoo!スポーツ競馬JBISサーチ
- スターバレリーナ - 競走馬のふるさと案内所