シロイヌナズナ

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シロイヌナズナ
Arabidopsis thaliana-flower.jpg
シロイヌナズナ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: フウチョウソウ目 Brassicales
: アブラナ科 Brassicaceae
: シロイヌナズナ属 Arabidopsis
: シロイヌナズナ A. thaliana
学名
Arabidopsis thaliana
和名
シロイヌナズナ(白犬薺)
英名
Thale Cress, Mouse-ear Cress

シロイヌナズナ(白犬薺、学名:Arabidopsis thaliana)は、アブラナ科シロイヌナズナ属一年草植物モデル生物として有名。

特徴[編集]

ユーラシア大陸から北アフリカ大陸原産の越年草である。日本においては帰化植物で、北海道から九州の海岸や低地の草地に分布する。生活型はロゼット型で、花茎は高さ10-30cmに達する。長日植物で、花期は4-6月。茎頂に総状花序を出し、花は白色で花弁を4枚持ち、多数つく。大抵は自家受粉によって種子をつくり、長角果の果実をつける。には毛があり、ロゼット葉は2-5cmほど、茎葉は2cm前後の長楕円形である。

モデル生物としてのシロイヌナズナ[編集]

2000年12月に植物としては初めて全ゲノム解読が終了した。ゲノムサイズは1.3億塩基対、遺伝子数は約2万6000個と顕花植物では最小の部類に入る。染色体は5対である。

ゲノムサイズが小さいこと、一世代が約2ヶ月と短いこと、室内で容易に栽培できること、多数の種子がとれること、自家不和合性を持たないこと、形質転換が容易であることなど、モデル生物としての利点を多く備えているため、研究材料として利用しやすい。多くの変異系統が維持されており、日本国内では理化学研究所バイオリソースセンターやかずさDNA研究所などで、cDNA情報の公開、変異株の収集・維持・配布を行っている。

国際宇宙ステーションでも生育実験を目的として栽培されていたが、給水設備の不調により、2008年6月、スペースシャトルディスカバリーにて地球に持ち帰られることになった。

発見と名前の由来[編集]

シロイヌナズナは1577年に、ドイツテューリンゲン州ノルトハウゼンの医師ヨハネス・タール(Johannes Thal、1542年 - 1583年)によってハルツ山地で初めて発見され、Pilosella siliquosaと命名された。1841年に、ドイツ人植物学者グスタフ・ハインホルト英語版によって発見者であるタールに因んで改名された。属名のArabidopsisは、ギリシア語で「Arabis英語版に似ている」を意味する。

ギャラリー[編集]

シロイヌナズナ(植物体全体像)


外部リンク[編集]