クリス ヴェクター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
クリス ヴェクター
Kriss Vector SMG Realistic.png
民間向けのヴェクター CRB
クリス ヴェクター
種類 短機関銃
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
設計・製造 TDI社
クリス USA社
年代 現在
仕様
種別 次世代短機関銃
口径 40
45
銃身長 140mm (SMG・SBR/SO)
使用弾薬 .45ACP弾
9x19mmパラベラム弾
10mmオート弾
装弾数 13・17・30発 (.45ACP)
作動方式 ブローバック方式
全長 406mm(ストック展開時617mm)(SMG・SBR/SO)
重量 2.5kg (SMG・SBR/SO)
発射速度 1,200発/分
銃口初速 400m/s
有効射程 45m
歴史
設計年 2006年
製造期間 2006年-
バリエーション SDP
SMG
SBR/SO
CRB/SO
テンプレートを表示

クリス ヴェクター(クリス ベクター、KRISS Vector)は、TDI社(現:クリス USA社)とアメリカ軍が開発中の試作型サブマシンガンである。クリス スーパーV (Kriss Super V) という反動吸収システムが採用されている。

概要[編集]

アメリカ軍9x19mmパラベラム弾の威力に不安を感じ、かつてトンプソン・サブマシンガンイングラムM10で使用され、高威力の.45ACP弾を使うサブマシンガン開発計画が軍内部で持ち上がった。しかし、.45ACP弾を使う場合は発射時の反動が大きいという問題があった。そこで、スイスを拠点とするTDI社とピカティニー造兵廠が共同開発を行い、そこで誕生したのがクリス スーパーVという反動吸収システムであり、これを組み込んで誕生したのがクリス ヴェクターである。

同社の責任者であるティム・リンジー氏によると、スーパーVシステムは弾を発射した時に生じる反動の力の向きを変えるという仕組みであり、発砲時の肩に掛かる軸方向への反動をいくつかの抑制機構を組み合わせることによって低反動性を実現していることを、アメリカの兵器紹介番組[1]にて本銃が紹介された際に明言している。

このメカニズムはトリガーマガジンの間に内蔵されているV字型の機構にある。通常、発砲時の最大圧力を経て発生する反動は後方へ強く掛かり、ボルトの後退にはある程度のスペースを要するが、本銃は後退を開始する際にボルト後部にある制御カムと連動するスライダーが下降を開始することによって反動の伝達を下へ逃がすと同時に後退空間を省スペース化する構造となっている[2]。これによってグリップ位置をボルトのすぐ後ろ且つ、銃身の軸線(ボアライン)よりも高い位置に配置可能となったことで反動を上から抑え込む腕の力がより強く伝わる射撃姿勢になり、これらが総合的に機能することで大きな反動抑制力を得ている。

また、アンビタイプのセレクターレバーやピカティニー・レール、フォアグリップを標準で備え、アイアンサイトは光学照準器を取り付ける際の邪魔にならないよう考慮されている。マガジンは専用の17発・30発が存在するが、グロック21のマガジンも使える。

使用弾に関しては当初の開発目的である.45ACP弾のみであったが、Gen2型からは9mmパラベラム弾や10x25mmオート弾.40S&W弾.357SIG弾がバリエーションに加わる予定である。

バリエーション[編集]

ヴェクター SMG
法執行機関向けの通常モデル。
ヴェクター SDP
ストックを取り外したモデル。
ヴェクター SBR/SO
民間向けモデル。SOはセミオンリー (Semi Only) の略。
ヴェクター CRB/SO
民間向け16インチカービンモデル。こちらもセミオンリーである。

ヴェクターSMG以外のモデル[編集]

クリス ケルド
クリス スーパーVを搭載した拳銃
クリス K10
2011年のショットショーで発表された、ヴェクターより一回り小さい短機関銃。クリス スーパーVを搭載している。

登場作品[編集]

映像資料[編集]

Youtubeより。クリス・ヴェクターの最大の特徴である反動制御システムが効果的に作用している事が理解できる映像資料へのリンクである。

出典[編集]


外部リンク[編集]