二丁拳銃

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ララ・クロフトコスプレによる二丁拳銃の例

二丁拳銃(にちょうけんじゅう、二挺拳銃とも書かれる)は、拳銃を両手に一丁ずつ持って撃つである。

「現実でやろうとしてもできるはずがない」こととされている[1]。また、広義では拳銃以外のものを手にしている場合でもこのように呼ぶことがある[2]

架空における二丁拳銃[編集]

見た目が派手で、なおかつその人物のイメージを強烈に印象付けやすいことから、西部劇などのアクション映画漫画ビデオゲームなどにおける演出技法として幅広く用いられている。

1980年代以降では映画監督のジョン・ウーが、自身の制作したノワール映画『男たちの挽歌』などのガンアクションに多用した。

2002年に公開されたカート・ウィマー監督のアクション映画『リベリオン』では、ガン=カタという従来の二丁拳銃に武術を融合させたガンアクションが登場した。作品自体は興行面では振るわなかったものの、四方八方の敵をノンストップ、かつ華麗に薙ぎ倒すという派手なアクションが披露されている。

現実における二丁拳銃[編集]

一応、現実に行われていたようで、ソビエトNKVDでは両手に持ったリボルバーを同時に発砲して火力で制圧するマケドニアシューティングという方法が行われており、そのために二丁拳銃が支給されていたが、サブマシンガンが登場すると無意味になり、行われなくなった。

銃が未発達だった古い時代には、弾丸の再装填の代わりに銃ごと交換する方法は頻繁に行われていた。これは、右手に持っている銃を撃ちつくすと右手の銃を落として左手の銃を右手に渡して射撃を続けているのであって、両方を同時に発砲することはあまりない。また、古い時代では一人で二丁以上の拳銃を持っていた事例は多く、南北戦争でネイサン・ベッドフォード・フォレスト将軍とその親衛隊は各々が四丁の拳銃を持っていた。当時使用されていた銃は再装填に時間のかかるリボルバーだったためにこのような方法が必要だったが、マガジン交換の容易な自動拳銃が登場するとコストと重量がかさむばかりで、意味が薄れてきた。

とはいえ、現代でもニューヨーク市警察の警察官はバックアップとして第2の銃や第3の銃を持っていることが多いため、撃ち尽くしたら別の銃を抜く方法は「ニューヨークリロード」と呼ばれている(普通は銃本体と予備弾倉2本、全部で3丁分の弾薬を携帯する)。

現実に二丁拳銃で左右同時発砲を行おうとした場合、拳銃は基本的に右手に持って扱うように作られているため、左手に持った銃は種類によっては安全装置を簡単に解除できない可能性があり、ほとんどの自動拳銃の場合には薬莢が右側に飛び出すので、目の前を薬莢が飛んでいくという問題が生じる。これを解決するためには左手には左利き用の拳銃を持たせなければならないが、左利き用の銃というのは生産数が少なく、左利き用が存在しない銃も多いために調達が難しい。

両手に銃を持ってしまうと、どちらかの銃を離さなければ再装填を行うことができないため、再装填の容易な銃が普通になっている現代では実用的でない。また、ガンマンの技量的にも両手のどちらでも同じ命中率を発揮できる人間はまれであり、普通は利き手でなければ満足な射撃が行えないため、二丁同時発砲は実用的な手段ではない。

出典[編集]

関連項目[編集]