ララ・クロフト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ララ・クロフト
トゥームレイダーのキャラクター
初登場作品 トゥームレイダース(1997)
作者 トビー・ガード英語版
英語版声優 Shelley Blond (1996)、Judith Gibbins (1997–98)、Jonell Elliott (1999–2003)、キーリー・ホーズ (2006–)、Charlotte Sparey (2006)[1][2]カミラ・ルディントン (2013–現在)、Harriet Perring[3] [4]、Abigail Stahlschmidt (ララ・クロフト レリックラン)[5]ミニー・ドライヴァー (アニメシリーズ)
日本語声優 緒方恵美(初代)、田中敦子 (2~美しき逃亡者)、本田貴子(レジェンド~ガーディアン オブ ライト)、甲斐田裕子(トゥームレイダー(2013)~現在)
モーション
キャプチャー
Heidi Moneymaker (アンダーワールド)、カミラ・ルディントン (トゥームレイダー(2013), ライズ・オブ・ザ・トゥームレイダー)
演じた俳優 アンジェリーナ・ジョリー、レイチェル・アップルトン (最初の映画)[6]アリシア・ヴィキャンデル(リブート版)[7]ソフィア・ベルガラ (ビサ "Monster Chase" コマーシャル) [8]

ララ・クロフトは、ビデオゲームトゥームレイダーシリーズや、それを原作とする映画に登場する架空のイギリス人。同作の主人公であり「ゲームヒロインとして最も成功した人間の女性」としてギネス・ワールド・レコーズに認定されている[9]

特徴[編集]

女優en:Karima_Adebibeによるクロフトの服装。

ララ・クロフトは運動能力が高く、素早い女性で、ブラウンの目にレッディッシュブラウンの髪(よくen:Plaitポニーテールに結ばれる)として描かれる。探検をする時に彼女は、2つの拳銃を持っていくが、他の兵器類もシリーズのあらゆるところで使用する。彼女はいくつかの言語を流暢に話す。[10][11][12]

このキャラクターの典型的な服装は、ターコイズのタンクトップにライトブラウンの短パン 子牛革のブーツ(calf-high boots)そして丈のある白いソックスである。フィンガーレスグローブ、バックパック、utility beltと共に両側のホルスターそして2つの拳銃アクセサリーとして含まれる。ビデオゲームの続編では新しい服装のデザインが水中や寒中のような異なった環境のために導入された。後のゲームの中では、en:crop top、カモフラージュパンツ、 黒もしくはライトブラウンのシャツをクロフトが着用している。

経歴・解説[編集]

レジェンド以前[編集]

ララの生い立ちはシリーズの間に劇的に変更されている。第1期間のゲームの説明書の記述では、ロンドンウィンブルドン に「ヘンシングリー・クロフト」卿の娘として生まれた[13] (レジェンドとその続編の中ではリチャード・クロフト卿)[14] 。彼女は貴族として、そして架空のファリンドンの伯爵のいいなずけとして育てられた。ララはスコットランドボーディングスクールであるゴードンストウンスイスフィニッシングスクールに通っていた。 彼女は21歳の時に飛行機の墜落事故から生き延びて、ヒマラヤで2週間遭難した。 この体験は、彼女を以前の生活から遠ざけるとともに彼女を他の冒険を求め世界を回ることに駆り立てた。

レジェンド~アンダーワールド[編集]

トゥームレイダー レジェンド英語版トゥームレイダー アニバーサリー英語版トゥームレイダー アンダーワールド英語版は過去作とは別の新シリーズである[15]。しかし過去作の設定を引き継いでいる部分も存在する。これについては「レジェンド」の開発時にファンの意見を取り入れて、ララの設定を過去作から引き継ぐ部分と引き継がない部分とを判断したためである[16]
第2期間のララの物語は、考古学者アビンドン の伯爵「リチャード・クロフト」卿の娘に変更されている [17][18]。ララは9歳のときに母親と一緒に乗っていた飛行機がヒマラヤに墜落するという事故に遭遇する。遭難の過程で彼女と母親は遺跡を発見してそこに避難するが母親はその遺跡で消えてしまう。その後ララは生き延びて、消えた母親を探すと同時に父親を殺害したアトランティスの女王ナトラと戦うというストーリーである。

トゥームレイダー(2013)以降[編集]

トゥームレイダー (2013年のゲーム)からシリーズがリブート(過去作との繋がりを断つこと。)されている。それに伴いクロフトの設定や性格も変更されている[19]。大学を卒業した21歳の考古学者ララが邪馬台国探索するストーリー。その続編ライズ オブ ザ トゥームレイダーでは父親がトリニティ教団という組織に殺害されたことが語られる。

開発経過[編集]

A woman in a black dress stands with her head turned to the right.
ララ・クロフトの制作の早い段階でスウェーデンの歌手ネナ・チェリーインスピレーションを受けた。
エイドスの子会社コア・デザイン英語版はビデオゲームトゥームレイダースの主人公であるララ・クロフトの開発を1993年に開始した[20]。リードグラフィックアーティストのトビー・ガード英語版はキャラクターの最終的な外観に行きつくまでに、約5つのデザインを検討した[21]。彼の当初の想定では、主人公は鞭とハットを身につけた男性であった。コア・デザインの共同設立者Jeremy Smithはデザインの特徴付けがインディアナ・ジョーンズの派生品として、さらにオリジナリティーを求めた[22] 。ガードはデザインの観点が女性キャラクターである方がうまくいくと判断した[21] 。また、歌手のネナ・チェリーとコミックブックのキャラクタータンク・ガールにインスパイアされた[23]
シリーズ初期日本語版のレイラ・クロフトという名前は、当時のプロデューサーが、ララという名前が日本人の感性的に変だと感じたため当時のアニメや曲などにちなんで「レイラ」に変更したものである[24]

影響[編集]

Lara Croft Way イングランドのダービー
ララ・クロフトの1996年のデビューは女性がビデオゲームをリードすることを促進したとしてしばしば引き合いに出される[25][26][27](日本では1997年) 。PlayStation Magazineの「Kaiser Hwang」は、彼女がビデオゲームにガールパワーをもたらしたとコメントした[28]。トゥームレイダーの生まれ故郷であるイングランドダービーで、27,000人以上が参加した通りの名前を決める投票があり、全体の89%の賛成を得て「Lara Croft Way」という名前が付けられた[29]
またTIME 誌の「20世紀で最も影響力のあるエリート」にクロフトがノミネートされた[30]

脚注[編集]

  1. ^ レジェンドの子供時代。
  2. ^ Behind The Voice Actors - Voice Of Lara Croft”. Behind The Voice Actors. 2015年9月11日閲覧。
  3. ^ ライズ オブ ザ トゥームレイダーの子供時代。
  4. ^ Behind The Voice Actors - Voice Of Lara Croft”. Behind The Voice Actors. 2015年9月11日閲覧。
  5. ^ Behind The Voice Actors - Voice Of Lara Croft”. Behind The Voice Actors. 2015年9月11日閲覧。
  6. ^ 子供時代。
  7. ^ Kit, Borys (2016年4月28日). “Alicia Vikander to Star as Lara Croft in 'Tomb Raider'”. The Hollywood Reporter. http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/alicia-vikander-star-as-lara-888593 2016年4月29日閲覧。 
  8. ^ The Making of: Sofia Vergara featured in Visa's "Monster Chase"”. YouTube (2013年10月11日). 2014年1月13日閲覧。
  9. ^ ララ・クロフト,「最も成功したゲームヒロイン」としてギネスに4Gamer.net、2006年4月10日。
  10. ^ Schedeen, Jesse (2008年11月17日). “The Many Looks of Lara Croft: Videogames”. IGN. 2010年6月17日閲覧。
  11. ^ Staff (October 2007). “She's Had Work Done”. PC Gamer (Future US) (166): 53. 
  12. ^ Staff (2008). “Is Tomb Raider in Deep Water?”. Computer and Video Games Presents (Future Publishing) (3): 20–29. 
  13. ^ Kip Ward (October 1998). “Introduction”. Tomb Raider III: The Adventures of Lara Croft Prima Strategy Guide. Roseville, California: Prima Games. pp. 2. ISBN 0-7615-1858-4. 
  14. ^ David S. J. Hodgson (27 May 2007). “1: Preparation for Tomb Raiding”. Tomb Raider: Anniversary Prima Strategy Guide. Roseville, California: Prima Games. pp. 10. ISBN 0-7615-5886-1. 
  15. ^ 人気シリーズが完全復活! 最高級のグラフィックスも魅力 - 『トゥームレイダー:アンダーワールド』 2017年1月2日閲覧
  16. ^ 【4Gamer.net】[レビュー]Lara Croft Tomb Raider: Legend2017年1月1日閲覧
  17. ^ Piggyback Interactive (2006) (英語). Lara Croft Tomb Raider Legend: The Complete Guide. Random House Information Group. ISBN 9780761553243. https://books.google.com/books?id=sMF0oGCCQhoC. 
  18. ^ Mitchell, Briar Lee (5 March 2012) (英語). Game Design Essentials. John Wiley & Sons. ISBN 9781118239339. https://books.google.ca/books?id=UZglGi-MDZIC&pg=PT49&lpg=PT49&dq=%2522Abbingdon+Girls%2527+School%2522+%2522Lara+Croft%2522&source=bl&ots=u9QSL3cKAZ&sig=qrRWsDhR_ppQlwx6t-Z9Ur171xA&hl=en&sa=X&ved=0ahUKEwjnlv_xpN_NAhUD2B4KHQQxC4QQ6AEITTAH#v=onepage&q=%2522Abbingdon%2520Girls'%2520School%2522%2520%2522Lara%2520Croft%2522&f=false. 
  19. ^ 『Tomb Raider』インタビュー - 生まれ変わったフランチャイズ2017年1月1日閲覧
  20. ^ Glenday, Craig, ed (11 March 2008). “Record Breaking Games: Tomb Raider”. Guinness World Records Gamer's Edition 2008. Guinness World Records. Guinness. pp. 58–59. ISBN 978-1-904994-21-3. 
  21. ^ a b Howson, Greg (2006年4月18日). “Lara's creator speaks”. The Guardian. 2008年12月2日閲覧。
  22. ^ Gard, Toby; Smith, Jeremy Heath; Livingstone, Ian (interviews); Hawes, Keeley (narrator) (2007年). Unlock the Past: A Retrospective Tomb Raider Documentary (Tomb Raider Anniversary Bonus DVD). Eidos Interactive / GameTap.  Also known as Ten Years of Tomb Raider: A GameTap Retrospective
  23. ^ Verity Burns (2011年4月14日). “Neneh Cherry – Weird celebrity gaming facts.”. MNS games. 2011年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月1日閲覧。
  24. ^ ライズ オブ ザ トゥームレイダー 発売直前スペシャル プレ放送14分35秒あたりから 2017年1月1日閲覧
  25. ^ Staff (June 2005). “Lara Croft Tomb Raider: Legend Preview”. Game Informer (GameStop) (146): 80–81. 
  26. ^ Staff (July 2003). “Breakthrough Games”. PlayStation Magazine (US Imagine Publishing) (73): 50. 
  27. ^ Casamassina, Matt (2007年11月13日). “Tomb Raider: Anniversary Review”. IGN. 2010年3月5日閲覧。
  28. ^ Hwang, Kaiser (Winter 2005). “Tomb Raider: Legend Preview”. PlayStation Magazine (US Imagine Publishing) (105): 44–45. 
  29. ^ Tomb Raider』シリーズ生まれの地で、“ララ・クロフト”の名がつく道が誕生2017年1月1日閲覧
  30. ^ 【4Gamer.net】奥谷海人のAccess Accepted - 連載 ララ・クロフト3Dゲーム世代のアイドル 2017年1月1日閲覧