アウディ・Q5

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アウディ・Q5は、ドイツの自動車メーカーアウディが生産、販売するDセグメント[注釈 1]の高級SUVである。駆動方式は「quattro」(フルタイム四輪駆動[注釈 2])のみである。

初代 (2008-2017年)[編集]

アウディ・Q5 (8R)
フロント
Audi Q5 front white Moscow autoshow 2008 27 08.jpg
リア
Audi Q5 rear white Moscow autoshow 2008 27 08.jpg
販売期間 2008年 - 2017年
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアSUV
エンジン L4 2.0L TFSI (2009-2017年)
V6 3.2L FSI (2009-2012年)
2.0L ハイブリッド (2012-2017年)
3.0L TFSI (2012-2015年)
駆動方式 フルタイム4WD
変速機 7速S-tronic
8速AT
全長 4,635mm
全幅 1,900mm
全高 1,660mm
ホイールベース 2,810mm
車両重量 1,870-1,930kg
-自動車のスペック表-
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Q7に継ぐ2番目のSUVとして開発されたもので、同社のA4 B8同様、フォルクスワーゲングループ・MLBプラットフォームMLB platform)を用いている。このプラットフォームは縦置きFF用をベースとしながら、可能な限りフロントオーバーハングの寸法と、フロントへの荷重の偏りを抑えた設計であり、悪路を走る上で重要となるアプローチアングルの確保にも寄与している。さらに最低地上高ESP制御も、Q7に比べ、よりオフロードに適したものとなっている。 A4 B7同様、全てのエンジンが縦置きである。

日本向けは2009年5月21日に発表された。パワートレインはガソリン仕様、欧州向けにはディーゼルエンジン仕様も設定されている。ガソリンエンジンは3.2LV型6気筒FSI(直噴)と2.0L直列4気筒TFSI 直噴ターボの2種類[1]。最高出力では3.2Lが270PSと上回るものの、最新世代の2.0TFSIエンジンは35.7kgf·mという最大トルクを1,500-4,200rpmにわたって発生しており、3.2Lのそれを上回っている。

2012年11月21日には当モデル初のマイナーチェンジを実施。新開発の2.0Lと3.0Lの新型エンジンを搭載したほか、ヘッドライトなどを改良し、フロントマスクのイメージを一新した[2]

2013年2月1日、日本市場にハイブリッドモデルが投入される[3]。パワートレインは211PS/4,300-6,000rpm、350Nm/1,500-4,200rpmを発揮する2.0LのTFSIで、8速ティプトロニックトランスミッションと組み合わせる。54PS/210Nmのモーターを縦置きエンジンの直後に配置するパラレルハイブリッドで、薄型のリチウムイオンバッテリーを荷室下に配置する。

また、当代のシャシ(ドライブトレインとサスペンション)と4気筒2.0Lエンジンは、2014年に登場したポルシェ・マカン[注釈 3]にも流用される。

グレード[編集]

日本国内向け

  • 3.2 FSIクワトロ(生産中止)

3.0TFSIクワトロに変更

  • 2.0 TFSIクワトロ
  • hybrid クワトロ

SQ5 (初代)[編集]

2013年10月8日、Q5をベースとしたSモデルであるSQ5を発表した[4]。V6 3.0 TFSI エンジンを搭載し、最高出力は354ps、最大トルクは470Nmを発揮する。エクステリアは、専用デザインのシングルフレームグリルを採用した。また、スポーツサスペンションで車高を30mmローダウンさせ、アルミニウム調のドアミラー、20インチホイール、リヤディフューザー、リヤスポイラーなどを装備する。

2014年5月15日には「Audi×SAMURAI BLUE 11 Limited Edition」を発表した[5]。サッカー日本代表応援モデルとしてユニフォーム色「サムライブルー」をイメージする限定車で、当モデルのほか10モデルで設定される。

アウディQ5カスタムコンセプト[編集]

2009年5月20日、オーストラリアでの「Wortherseeツアー」にて公開。3.0リットルV6スーパーチャージャーの「TFSI」を搭載し、最大出力は408ps/7000rpm、最大トルクは50.1kgm/3000-5500rpmとなる。トランスミッションは7速S-tronicを搭載し、0-100km/h加速は4.4秒を誇る。また、セラミックブレーキを装備、トレッドを90mm拡幅、車高を60mmローダウンした。アルミホイールは21インチとなる[6]

Q5HFC[編集]

2011年5月18日からベルリンで開催された「第11回チャレンジビバンダム」にて、Q5をベースに開発された燃料電池車コンセプトを初公開した。「HFC」とは、ハイブリッド・フューエル・セルの頭文字である[7]



2代目 (2017年-)[編集]

アウディ・Q5 (FY)
フロント
2017 Audi Q5 S Line TFSi Quattro 2.0 Front.jpg
リア
2018 Audi Q5 S Line TDi Quattro S-A 2.0 Rear.jpg
販売期間 2017年 -
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアSUV
エンジン 直列4気筒 2.0L TFSI
直列4気筒 2.0Lコモンレール式ディーゼルターボ
駆動方式 フルタイム4WD
変速機 7速S-tronic
全長 4,680mm
全幅 1,900mm
全高 1,665mm
ホイールベース 2,825mm
車両重量 1,820-1,900kg
-自動車のスペック表-
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2016年パリモーターショーにて発表[8]。生産拠点はドイツインゴルシュタットからメキシコに新たに開設された工場に変更され、そこから全世界に向けて輸出される[9]

2017年10月2日、日本市場にて販売開始[10]。2代目となる当モデルは新しいプラットフォーム「MLB Evo(モジュラーロンギチューディナルマトリックスエボ)」を採用する。パワートレインは、最高出力252ps (185kw)、最大トルク370Nm(37.8kgm)を発揮する2.0L4気筒直噴ターボエンジンと7速Sトロニックを組み合わせる[11]。駆動方式は先代と同じく4WDだが、「ultraテクノロジー」と呼ばれる新タイプの「quattro」を採用。電子制御油圧多板クラッチで前後のトルク配分を調整すると同時に、システムが4WD走行を不要と判断するとプロペラシャフトおよびリアのドライブシャフトを切り離し前輪駆動とすることによって、燃費を13.9km/L(JC08モード)と11%改善している。シャシーは、新開発の電動パワーステアリングと前後に5リンクのサスペンションを採用。また、オプションで新開発のエアサスペンションも設定。7つのセッティングを選択することができ、舗装路からオフロードまで幅広い走行条件に対応できる。このほかコネクティビティ機能として、「アウディコネクト」にてインターネットからの情報サービスを受けられるほか、スマートフォンインターフェイスやWi-Fiスポット機能などを備える。さらに「セーフティ&サービス」にも対応し、事故などの発生時に車両から自動的にSOSコールが発信される「アウディ SOSコール」、スマホを使ってドアの解除や施錠、カーナビの目的地などを設定することができる「myCar Manager」などの機能が利用できる。

2017年10月2日、通常モデルの発売と同時に250台限定となる「1st edition」を販売開始。ベースとなる2.0 TFSI quattroに、S line仕様のエクステリアを採用したモデルとなる[12]

2017年11月9日、「Q5 2.0 TFSI クワトロ スポーツ」を新たに設定[13]

2018年4月25日北京モーターショー2018において「Q5 L」を初公開。ベースモデルのQ5に対しホイールベースを88mm延ばし、後席のレッグルームを110mm拡大した[14]

2019年2月19日、日本市場向けにクリーンディーゼル搭載モデル『Audi Q5 40 TDI quattro』が導入された[15]。アウディジャパンとしてクリーンディーゼル搭載モデルを販売するのは初めての車種となる。

2019年10月7日、Q5のプラグインハイブリッドモデル、「Q5 55 TFSI e クワトロ」を欧州で発売[16]

SQ5 (2代目)[編集]

デトロイトモーターショー2017にて、初公開[17]

2017年10月2日、ベースモデルとなる2代目「Q5」のフルモデルチェンジと同時に販売開始[18]。パワートレインは、V型6気筒DOHC 3.0リッター直噴ターボで最高出力260kW(354PS)、最大トルク500Nm(51.0kgm) を発生させる「CWG」型エンジンを搭載。8速ティプトロニックと組み合わせるとともに、アウディ独自の燃焼方式「Bサイクル」によって、燃費効率を10%改善し、0-100km/h加速は5.4秒を発揮する[19]。エクステリアは、専用のシングルフレームグリル、ベースモデルと異なるデザインのバンパー、20インチのアルミホイールなどを装備。また、フロントカメラで対向車や先行車を捉えて瞬時に配光を変える自動ハイビームの「マトリクスLEDヘッドライト」を標準装備する。


脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 北米の区分ではCompact SUV
  2. ^ クアトロは同社のフルタイム四輪駆動の商標
  3. ^ マカンの生産拠点は新たに拡張されたライプツィヒ工場で、カイエンパナメーラとの混流となる。エンジンに関してはQ5のラインナップにある一部と、自社製が加わる予定。

出典[編集]

  1. ^ 【アウディ Q5 日本発表】V6のトルクを上回る2リットルターボ”. response. (2009年5月25日). 2020年7月9日閲覧。
  2. ^ アウディ Q5 一部仕様を変更…新型エンジン搭載”. response. (2012年11月21日). 2020年7月9日閲覧。
  3. ^ アウディ ジャパン、A8 と Q5 にハイブリッドモデルを追加”. response. (2013年1月16日). 2020年7月9日閲覧。
  4. ^ アウディ ジャパン、Qシリーズ初のSモデル SQ5 発売”. response. (2013年10月8日). 2020年7月9日閲覧。
  5. ^ アウディ「サムライブルー」の限定車発表…ザッケローニ選抜の11台”. response. (2014年5月15日). 2020年7月9日閲覧。
  6. ^ アウディ Q5 に世界最速SUV仕様…0-100km/hを4.4秒”. response. (2009年5月20日). 2020年7月9日閲覧。
  7. ^ アウディ Q5 に燃料電池コンセプト”. response. (2011年5月24日). 2020年7月9日閲覧。
  8. ^ 【パリモーターショー16】アウディ Q5 新型、2.0ターボは252馬力”. response. (2016年10月3日). 2020年7月9日閲覧。
  9. ^ アウディ Q5 新型、メキシコ工場で生産開始”. response. (2016年10月7日). 2020年7月9日閲覧。
  10. ^ “新型Audi Q5を発売” (プレスリリース), audi japan, (2017年9月20日), https://www.audi-press.jp/press-releases/2017/b7rqqm000000exp7.html 2020年7月9日閲覧。 
  11. ^ アウディ、「Q5」をフルモデルチェンジして発売”. web CG (2017年9月20日). 2020年7月9日閲覧。
  12. ^ “限定モデルAudi Q5 1st editionを発売” (プレスリリース), audi japan, (2017年9月20日), https://www.audi-press.jp/press-releases/2017/b7rqqm000000ey4n.html 2020年7月9日閲覧。 
  13. ^ アウディ Q5、スポーティ仕様の新グレードを追加”. response. (2017年11月9日). 2020年7月9日閲覧。
  14. ^ アウディ Q5 新型にロング、ホイールベースは88mm長い…北京モーターショー2018”. response. (2018年4月25日). 2020年7月9日閲覧。
  15. ^ アウディ、「Q5」のクリーンディーゼル仕様「Q5 40 TDI クワトロ」日本導入 - Car Watch 2019年2月4日閲覧
  16. ^ アウディ Q5 新型に新世代PHV、燃費は50km/リットル…欧州発売”. response. (2019年10月10日). 2020年7月9日閲覧。
  17. ^ 【デトロイトモーターショー2017】アウディ SQ5 新型、初公開…354馬力ターボ”. response. (2017年1月10日). 2020年7月9日閲覧。
  18. ^ “新型Audi SQ5を発売” (プレスリリース), audi japan, (2017年9月20日), https://www.audi-press.jp/press-releases/2017/b7rqqm000000exwx.html 2020年7月9日閲覧。 
  19. ^ 【アウディ Q5 新型】高性能バージョン SQ5 も同時発売へ…新設計3リットルエンジン搭載”. response. (2017年9月20日). 2020年7月9日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]