アイシア (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
アイシア
ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 PlayStation
開発元 TAMTAM
発売元 アトラス
人数 1人
メディア CD-ROM2枚組
発売日 2001年2月22日
テンプレートを表示

アイシア』 (Eithéa) は、アトラスより2001年2月22日に発売されたコンピュータゲーム。現代を生きる高校生達と教師が「異世界アイシア」に呼び出され、元の世界へ帰る方法を探す為に冒険するというシミュレーションRPG。ゲームとしての分類はRPGだが、主人公が冒険中に他女性キャラクターとの仲を深めていき、最後には誰かしらの女性キャラクターから告白されるなど、恋愛ゲームとしての要素が強い。

主題歌は米倉千尋の「FLAME」、キャラクターデザインは七瀬葵が担当。

マップ・フィールドでの移動[編集]

街中やダンジョンを散策するなど従来のRPGと然程変わらない。ただし各章ごとに行ける場所が制限されており、ボスを倒してクリアしたダンジョンには二度と行くことができない。

戦闘[編集]

戦闘はターン制バトルとなっているが、陣形が存在しておりこの陣形によってバリアが形成される。バリアが発生する方向から攻撃された場合、ダメージを引き下げられる。当然、バリアが出ていない場所から攻撃されたら大きなダメージを受けてしまう。戦闘中に陣形の方向を変えることで敵の攻撃に対処する必要がある。味方が一人でも倒れると陣形が維持できなくなりバリアが消えてしまう。

装備・魔弾[編集]

魔弾とはRPGでいうマジックアイテムに近いものであり、これを用いることで「魔法」のような奇跡を引き起こす。属性攻撃、支援効果、状態異常などを引き起こすため戦闘では重要な要因となっている。ただし平時に使用できるのは主人公とルーのみとなっており、基本的に他のメンバーでは使用ができない。ただしユカだけは武器を「爪」に変えることで魔弾を投げつげて使用できる。

登場人物[編集]

パーティーメンバー[編集]

戦闘に参加するキャラクター。小説版では「精神だけがアイシアに来ている」という設定であり、肉体は地球にあることが明かされている。そのため風土病などの病気にかかることはない。

新見翔(にいみ しょう)
- 上田祐司
主人公。赤ん坊の時に見たこともない葉っぱに包まれて学校前に捨てられていた。アイシアで手にした銃を武器として使う。パーティのリーダー的存在。その強い正義感と思いやりからパーティの中心となり始め、実質的なリーダーとなる。
翔の正体はアイシアの女神により生み出された守護者と呼ばれる存在。女神はアイシアを滅ぼそうとする魔女に対し、守護者を生み出した。しかし、アイシアに産み落としてはその力を悪用される恐れがある。また守護者が必ずしも正義の心を持つとは考えられない。だから地球という別の世界へ飛ばし、アイシアの常識に囚われることなく別の視点から物事を見極められるようにした。
小説版では翔と同じ守護者が地球に何人も居ることが明かされている。
使用武器は前腕から手までを覆い固定する形状の銃。ユカと同じく空手を習っているため身のこなしも軽い。
レディを倒した後は地球へと戻り、告白してきた女性とハッピーエンドを迎えることになる。
松岡ユカ(まつおか ゆか)
声 - 今井由香
翔の幼馴染でひかるの親友。空手部所属で、アイシアではその技を存分に発揮する。翔に好意を寄せているため、翔と親しそうにしているルーへの嫉妬心を隠せない。
ルーとは出あった時から最後までよく喧嘩をするが、翔曰く「仲が悪くて喧嘩しているわけじゃない」そうだ。
使用武器は爪と剣。ほか、爪を装備している時のみ魔弾を投げつけて攻撃することが可能。
伊藤ひかる(いとう ひかる)
声 - 菊池志穂
ユカの親友。おとなしい性格。自分を変えるため芸能界デビューを決めたが、その矢先にアイシアに引き込まれる。幽霊部員であるが弓道部に所属する。性格が災いしお荷物扱いされることもあるが高い潜在能力を持つ。使用武器は弓矢。
吉永秋穂(よしなが あきほ)
声 - 玉川紗己子
翔らの担任で弓道部の顧問。アイシアでは年長者としてその責任を全うしようとする。パーティの頭脳でもある。
使用武器は弓矢。
ルー
声 - 三石琴乃
月光族の問題児。弓を扱う族内で銃を使える唯一の人物。幼馴染のシャイとはケンカ中で仲直りが出来ない。
実は翔達と同じ地球の人間である。幼少のころに事故に遭い、翔達と同じく精神と肉体が分離して精神のみアイシアへと飛ばされた。肉体は今も病院のベッドで意識を失っている。小説版ではエンディング後に彼女もまた目覚め、そのニュースを聞きつけた翔とユカと再会し、再び仲間たちに出会えた喜びをかみ締めるところでこの物語は終わる。
使用武器は翔と同じく銃。
ハーミー
声 - 大谷育江
夜夢族の女の子。12歳。ヤムヤムの森に住み、人の心が読める。翔を兄のように慕っており、ストーリー終盤で登場し、最後のパーティメンバーとして加入する。
「なのぉ」と語尾に付けるのが特徴。使用武器は弓矢。
イムル・ルズ・ギ
声 - 保志総一朗
火竜族の王子でナムリアの弟。普通に話せるが、普段は癖をつけた話し方をする。落ち込みやすいひかるの心の支えになった。ひかると初めて会った時、暴漢に絡まれていた彼女を助けたのだが錯乱していたひかるは助けてもらったことに気づかずに泣き叫び、通り掛った翔に「イムルがひかるを襲っている」と誤解されて殴られたことがある。火竜城に潜入した際に、案内役として一時的に仲間に加わる。使用武器は剣。

同級生[編集]

斉藤ヒトシ(さいとう ひとし)
声 - 高橋広樹
翔の同級生。極度の方向音痴。マテリアの世話をしているうちに親しくなる。体格は良いが非戦闘要員でストーリーにもほとんど絡まない。しかし小説版では翔達と共に旅に同行しているのでそれなりに出番がある。さらに序盤でのジャームとの戦闘ではベルトを武器に戦った。
見かけによらず家事全般を得意とする。
高木学(たかぎ まなぶ)
声 - 高橋直純
メガネがトレードマーク。翔の同級生。特にシャイと親しくなる。見た目どおりに非戦闘要員でストーリーにもほとんど絡まない。小説版ではヒトシ同様旅に同行している。
写真部所属で常にカメラを持ち歩いている。

月光族[編集]

人間でいうところの「男」がいない民族。

シャイ
声 - 古谷磨美
ルーの幼馴染。ルーとはケンカ中で口も利かず、仲直りしたいルーとは対照的に相手にしない。学と親しくなる。
ランドー
声 - 新谷恵
月光族の族長。掟を破った翔たちを村から出て行くように指南する。
ファンナ
族長の娘。ルーの行動を指摘しながらもフォローする。
エウリケ
声 - 和田みちる
月光族の神官長。女神の声を聞くことができるが、知らないうちに女神に成り替わった魔女のミュウの意見を聞いていた。顔を真っ白にメイクしている怪しげな人物だが、女神を心の底から信頼しているだけで悪い人物ではない。その女神が実は魔女の片割れだと知るのは後の事になる。
マテリア
声 - 石松さやか
月光族の発明家。頭は良いが生活欲にはやや乏しい。ヒトシと親しくなる。

火竜族[編集]

アルバイジャン
声 - 立木文彦
火竜族の商人。翔たちと共に移動する。登場キャラの中で一番体格が良いものの、本来は研究者である為戦いは出来ない。その代わりに魔弾を作成して翔たちの手助けをする。実は夜夢族。
カレン
夜夢族の1人。アルバイジャンの元研究者仲間。アルバイジャンに対して恋愛感情を持っていたが、アルバイジャンが離れたことによって暴走。最後はエレ・ドームの爆発に巻き込まれ爆死した。
ナムリア=ルズ=ギ
声 - 杉本ゆう
イムルの姉。母の女王の補佐として働く。内気で余りしゃべらない。実は、アルバイジャンと恋仲にある。
レア=ルズ=ギ
火竜族の女王。飛竜の牙の反乱によりナムリアとイムルを護る為にドラゴンへと姿を変えて最後まで戦い、死亡した。
オパス=ノウジ
声 - 永野広一
アルバイジャンの元友人であり、ナムリアの婚約者。エレの樹が持つ莫大なエネルギーを搾り取ろうとしている。アゼルと手を組み、飛竜の牙を使って国内を混乱させた。その後、自らの手で組織の反乱を収めたことにより国民から英雄視されることになった。
筋書き通り王家を始末し、組織をつぶしたことによってユーロリアを支配したが、用済みとなった彼はアゼルに裏切られ背中を剣で突き刺されてしまう。
死の直前アルバイジャンと出会い「国家としてユーロリアを強い国にしたかった」と自分の胸の内を打ち明け和解した。
小説版では終盤にアゼルによって頭部を踏み潰されて殺された。
アゼル
声 - 永田亮子
反国家組織『飛竜の牙』のリーダー。だが、それは表の顔。実はオパスと手を組んでおり組織はただ利用していたに過ぎない。
正体は魔女の1人プラダ。オパスの権力を利用してエレの樹のエネルギーを搾取し、レディを蘇らせようとする。
ユン=ゼフ
反国家組織『飛竜の牙』のNo.2。貴族の青年で組織のリーダーであるアゼルを心から信頼している。アゼルの指示でユーロリアに対して反乱を起こした後、アゼルによって全ての罪を着せられ始末された。小説版ではより悲壮で、哀れな最後を迎えている。

夜夢族[編集]

ピエン
おじいちゃん。アルバイジャンとは知り合い。
ポーポー
ハーミーと同じ年頃の男の子。

女神[編集]

エレの樹の女神
エレの樹の化身。アイシアを護る女神だが戦う力は殆ど残っていない。宇宙より飛来してきた侵食者レディに肉体を乗っ取られるが、そのままレディを肉体に閉じ込め、いつか魔女を倒す守護者として翔を生み出し地球へ送った。

魔女[編集]

ミュウ
声 - 山本麻里安
魔女の1人。本人はレディの仲間だと思っているが、自身は分身に過ぎないことを知らない。月光族で女神のフリをしてエウリケ達に嘘の助言をしていた。人間を虫けらのように思っており、翔の怒りを駆ってしまう。
ラストバトル直前に仲間だと思っていたプラダに裏切られ、レディと強制的に融合させられてしまう。
プラダ
声 - 永田亮子
飛竜の牙リーダー:アゼルの正体。レディの分身の1人であり、レディを蘇らせる為にアイシアを混乱に陥れ、生命エネルギーを集める。冷徹な性格で散々利用したユンやオパスも不要となれば殺害し、レディを完全復活させる為に同じ分身であるミュウを手に掛けた。そして我が身すらも復活の為に捧げた。最後まで本体であるレディのために分身として行動した。
レディ
声 - 根谷美智子
全ての元凶にして翔達が倒す最後の敵。エレの樹の女神の肉体を乗っ取るが、それは女神の策略。そのまま女神の肉体ごと封印されてしまった。しかしプラダによって復活させられてしまう。
正体は宇宙より訪れた暗黒という存在。ゆえに実態は存在せず生命体に取り付き「魔女」へと変えてしまうのだ。
暗黒という存在を倒せるのは翔の持つ銃のみ。
他、分身を生み出す能力を持っている。あらゆるエネルギーを吸収して幾多の星を滅ぼしてきた。プラダ、レディと連戦後ファイナルレディに変身して圧倒的な力で襲い掛かってくる。なお、ラストで「告白」してくるキャラクターはレディ戦の前に戦線離脱することになる。
小説版では変身はせず、ユカの身体を乗っ取ろうとしたがルーの策により失敗。怒り狂ったレディはルーに致命傷を負わせ、怒りに駆られた翔の銃弾のエネルギーを吸収した。しかし、翔の放った激情の銃弾までは吸収しきれず、強大な光の本流に飲み込まれて断末魔を上げながら完全に消滅した。

外部リンク[編集]