「宇宙作戦群」の版間の差分
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* 宇宙監視レーダー([[山口県]][[山陽小野田市]] |
* 宇宙監視レーダー([[山口県]][[山陽小野田市]]元[[海上自衛隊]]山陽受信所跡地)<ref>{{Cite web |date=2019-08-01|url=https://www.city.sanyo-onoda.lg.jp/soshiki/2/jumin-setsumei.html|title=山陽受信所跡地へのレーダー配置に係る施設整備についての住民説明会開催のおしらせ|publisher=山陽小野田市|accessdate=2020-05-28}}</ref><ref name="radar">{{Cite web | author = 防衛省 | url = https://www.city.sanyo-onoda.lg.jp/uploaded/attachment/37748.pdf | title = 宇宙状況監視(SSA)のための山口県に所在する山陽受信所跡地へのレーダー配置について | date = 2017-11-21 | website = 山陽小野田市 | format = pdf | archiveurl = https://archive.vn/nfdhE | archivedate =2021-11-14 | accessdate = 2021-11-14 }}</ref> |
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== 脚注 == |
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2021年11月14日 (日) 15:16時点における版
宇宙作戦隊 Space Operation Squadron | |
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宇宙作戦隊 シンボル・マーク | |
創設 | 2020年5月18日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 航空自衛隊 |
人員 | 約20名[1][2] |
所在地 | 東京都府中基地 |
編成地 | 東京都府中基地 |
上級単位 | 防衛大臣直轄 |
担当地域 | 宇宙領域 |
宇宙作戦隊(うちゅうさくせんたい、英称:Space Operation Squadron[3])は、航空自衛隊のスペースデブリ等監視部隊[4]。2020年(令和2年)5月18日、航空自衛隊府中基地に防衛大臣直轄部隊として[5][6]新編された[2][7]。
概要
防衛省が2019年(令和元年)12月20日に発表した令和2年度予算案において、航空自衛隊に「宇宙作戦隊」を新編する関連経費が盛り込まれた[8]。2020年(令和2年)1月23日に「宇宙作戦隊」新編などを盛り込んだ防衛省設置法改正案が第201回通常国会に提出され[9][10]、4月17日に可決、成立した[11]。部隊名は2020年5月8日に正式に「宇宙作戦隊」と決定された。
「宇宙作戦隊」は2020年(令和2年)5月18日、府中基地に大臣直轄部隊として発足し、初代隊長の阿式俊英2佐以下約20人が編成を完結した[6]。これに伴い、「宇宙」職種が新設された[6]。将来は100人規模にする方針[12]。
防衛省は日本の人工衛星を守るため、不審な人工衛星や宇宙ごみを監視する体制の整備を本格化させることにしている[13]。
2021年度に、部隊の指揮や訓練を行う「宇宙作戦指揮所運用隊」と「宇宙作戦隊」からなる「宇宙作戦群(仮称)」を府中基地に新編する予定[14][15]。
2022年度には、府中基地の作戦隊を「第1宇宙作戦隊」に改編した上で、関連装備を維持・管理する約10人の「宇宙システム管理隊」も置き、「第2宇宙作戦隊」を航空自衛隊防府北基地(山口県防府市)に新設し[15][16]、第2宇宙作戦隊を含む「宇宙作戦群」を拡充する方針。作戦群全体で120人程度に増やす[15]。宇宙作戦群は、レーダーや人工衛星を運用する宇宙状況監視(SSA)システムの運用が始まる2023年度に本格稼働を予定[15]。2026年度までにSSA衛星の打ち上げを目指している[15]。
シンボルマークは隊員が考案したもので[17]、正面の十字は宇宙を象徴する「星」をイメージし、地球及び衛星軌道は常続不断の監視をイメージ、6つの丸は、防衛省初となる宇宙監視専用レーダーを意味し、合計20個の星は、2020年に部隊を新編したことを意味している[18]。
任務
JAXAやアメリカ宇宙軍と協力し、宇宙空間の常時監視体制を構築する。これにより、スペースデブリや他国の人工衛星等が日本の人工衛星に影響を及ぼさないかの監視や日本の人工衛星を他国からの攻撃や妨害、それに宇宙ごみから守るための「宇宙状況監視」を行う[19][13]。
他にも、電波妨害や不審な人工衛星や高度約3万6千キロの静止軌道の監視、隕石監視も行なう予定である[5][20]。
宇宙空間での監視や人工衛星への補給を行うため「宇宙巡回船」の建造も検討されている[21]。
今後、宇宙監視用のレーダーを山口県内に設置する[22]ほか、JAXAやアメリカ宇宙軍とも連携して「宇宙状況監視システム」を整備し、情報共有システムの構築を図る予定である[13][20]。
本格稼働は2023年(令和5年)度の予定[2]。また、JAXA、米軍と互いに情報を共有するシステムも、2023年度から運用が始まる予定[20]。
関連施設
脚注
注釈
出典
- ^ “我が国の防衛と予算 令和2年度予算の概要”. 防衛省 (2020年3月30日). 2020年5月19日閲覧。 4頁 「1 宇宙・サイバー・電磁波の領域における能力の獲得・強化」
- ^ a b c “宇宙作戦隊、空自に発足 レーダー監視で人工衛星守る”. 朝日新聞. (2020年5月18日) 2020年5月18日閲覧。
- ^ “自衛隊で初「宇宙作戦隊」発足 不審な人工衛星など監視へ”. NHK NEWS WEB (2020年5月18日). 2020年5月18日閲覧。
- ^ “「宇宙作戦隊」に20人、宇宙・サイバー「新領域」で人員増強”. TBS NEWS (2020年1月23日). 2020年1月23日閲覧。
- ^ a b “防衛省が「宇宙作戦隊」発足へ、世界で“スペース軍拡"競う|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社”. ニュースイッチ Newswitch (2020年5月11日). 2020年5月18日閲覧。
- ^ a b c “空自に「宇宙作戦隊」発足 不信衛星やデブリを監視(2020年5月18日)”. 朝雲新聞. (2020年5月22日). オリジナルの2020年5月28日時点におけるアーカイブ。 2020年5月28日閲覧。
- ^ “【最新国防ファイル】航空自衛隊に「宇宙作戦隊」発足! 「宇宙状況監視」には米国、JAXAとの連携が不可欠 - ZAKZAK”. zakzak. 2020年5月24日閲覧。
- ^ 文林堂 航空ファン No.807 2020年3月号 111頁-121頁 「航空最新ニュース」
- ^ “自民部会、「宇宙作戦隊」新設を了承 防衛省設置法改正案、今国会提出へ”. 時事通信社 (2020年1月23日). 2020年1月23日閲覧。
- ^ “無人機部隊編成へ法改正、防衛省”. 共同通信 47news (2020年1月23日). 2020年1月23日閲覧。
- ^ “「宇宙作戦隊」年度内に発足 改正防衛省設置法が成立”. 時事通信社 (2020年4月17日). 2020年4月27日閲覧。
- ^ “「宇宙作戦隊」発足 宇宙ごみ、衛星監視―防衛省:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2020年5月18日閲覧。
- ^ a b c 日本放送協会. “自衛隊で初「宇宙作戦隊」発足 不審な人工衛星など監視へ”. NHKニュース. 2020年5月18日閲覧。
- ^ 航空自衛隊府中基地に関する令和3年度概算要求の主要事業について2020年(令和2年)10月、防衛省
- ^ a b c d e “山口・防府北に宇宙作戦隊 衛星への妨害行為監視 防衛省方針:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2021年9月12日閲覧。
- ^ 航空自衛隊府中基地に関する令和4年度概算要求の主要事業について令和3年(2021年)9月、防衛省
- ^ 「宇宙作戦隊」のマーク発表 隊員考案、星や地球イメージ―空自 - 時事通信
- ^ 宇宙作戦隊シンボル・マークについて(お知らせ)
- ^ まるで特撮? 新設の「宇宙作戦隊」は、実際どんな任務に携わるのか J-CASTニュース、2019年12月22日閲覧。
- ^ a b c INC, SANKEI DIGITAL (2020年5月18日). “空自「宇宙作戦隊」発足でデブリや隕石監視、初の専従 米軍やJAXAと連携”. SankeiBiz. 2020年5月18日閲覧。
- ^ “防衛省、「宇宙巡回船」の建造検討 警戒・監視、衛星修理も:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2021年10月16日閲覧。
- ^ a b 防衛省 (2017年11月21日). “宇宙状況監視(SSA)のための山口県に所在する山陽受信所跡地へのレーダー配置について” (pdf). 山陽小野田市. 2021年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月14日閲覧。
- ^ “山陽受信所跡地へのレーダー配置に係る施設整備についての住民説明会開催のおしらせ”. 山陽小野田市 (2019年8月1日). 2020年5月28日閲覧。