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近賀ゆかり

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近賀ゆかり
名前
愛称 きんちゃん
カタカナ キンガ ユカリ
ラテン文字 KINGA Yukari
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1984-05-02) 1984年5月2日(40歳)
出身地 神奈川県横浜市
身長 161cm
選手情報
在籍チーム INAC神戸レオネッサ
ポジション DFMF
背番号 2
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2003-2010
2011-
日テレ・ベレーザ
INAC神戸レオネッサ
146 (30)
16 (1)
代表歴2
2005-現在 日本の旗 日本 78 (5)
1. 国内リーグ戦に限る。2011年11月20日現在。
2. 2012年4月5日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

近賀ゆかり(きんが ゆかり、1984年5月2日 - )は神奈川県横浜市出身の女子サッカー選手。湘南学院高校、 日本体育大学卒。INAC神戸レオネッサ所属。ポジションはミッドフィルダーあるいはディフェンダー第15回L・リーグ2003年)で新人賞を受賞した。北京オリンピック日本代表。2011 FIFA女子ワールドカップ日本代表。

略歴

小学3年生の時に、4歳年上の兄の影響で東汲沢サッカークラブでサッカーを始める。男子に混じって区の選抜チームに選ばれ、横浜市立戸塚中学校入学時には、他校のコーチの紹介で女子サッカーの名門「横須賀シーガルズ」に入団[2]。当時からベレーザ入団まで、ポジションは一貫してFWであった。同クラブで全国大会優勝2回、3位1回に貢献する。卒業後は、チームメイトであった矢野喬子と共に、湘南学院高等学校女子サッカー部でプレーし、高校選手権準優勝2回を果たす。15歳でU-18女子代表に選出されるとその後各世代別代表で主力として活躍し、高校3年時にはU-19アジア選手権に出場(優勝)。そのため、高校選手権県予選に出場できなかった。同年8月、U-19世界選手権に出場(ベスト8)。同年12月に初めて日本女子代表候補に選ばれ、トレーニングキャンプに参加した。

日本体育大学体育学部体育学科に進学した2003年日テレ・ベレーザに入団。第15回L・リーグ開幕戦で途中交代によりデビューし、同シーズン22試合中20試合に出場して6得点を挙げる活躍により新人賞を獲得した。 翌2004年にはアテネオリンピックのバックアップメンバーにMFとして登録された。2005年に国際親善試合オーストラリア戦(3月29日オーストラリアミランダ)で代表初出場を果たした。また、大学1、3年時には、ユニバーシアード代表として銀メダル・銅メダル獲得に貢献した。

第5回FIFA女子ワールドカップにDFとして出場、アルゼンチン戦でロスタイムに決勝点に結びつけるシュートを打ち、勝利に貢献する。翌2008年の北京オリンピックでは、第3戦の対ノルウェー戦でゴールを挙げ、代表初得点を記録した。

2011年1月、ベレーザから澤穂希大野忍南山千明とともにINAC神戸レオネッサに移籍した[1]2011年7月、第6回FIFA女子ワールドカップでは右サイドバックのポジションで全試合スタメンフル出場を果たした。

プレースタイル

身体能力に優れ、スピード、スタミナが持ち味である攻撃的サイドバック[2]。DFとしては小柄ながらフィジカルが強く、カバーリングの巧さや粘り強く食らいつく守備が特長。フィード能力が高く、正確なクロスや強烈なミドルレンジのシュートも武器とする。

ベレーザ入団時の主なポジションはトップ下ウイングであり、高い攻撃能力を発揮して新人賞を獲得。しかし好不調の波が大きく、タレント揃いのチームにあって、なかなかレギュラーに定着できずにいた。

長く代表候補と目されていた中、2006年当時の代表監督により、その豊富な運動量と高い足元の技術を買われてSBにコンバートされるとすぐに代表に定着[3][4]、ベレーザでも志願して同様のポジションにチェンジし、不動のレギュラーを勝ち得た(3シーズン連続フル出場中)。DFながら常にゴールを狙い、90分通して何度もオーバーラップを繰り返すサイドアタッカーとして存在感を発揮。守備にはやや不安を残すが、北京五輪では積極的にサイドから仕掛けて得点機を演出し、1得点1アシストを記録。2010年には右SHもこなした。2011ワールドカップでも1アシストを記録し、ゴール際で何度もボールを掻き出すなど、積極的な攻撃参加と堅実な守備で優勝に貢献した。

個人成績

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯 皇后杯 期間通算
2003 日テレ・ベレーザ 23 L・リーグ 20 6 - 4 4 24 10
2004 6 L・リーグ1部(L1) 14 7 - 4 1 18 8
2005 18 6 - 5 2 23 8
2006 なでしこ Div.1 14 2 - 3 3 17 5
2007 21 3 2 1 4 0 27 4
2008 20 0 - 4 1 24 1
2009 21 3 - 4 0 25 3
2010 なでしこ 18 3 6 1 1 0 25 4
2011 INAC神戸レオネッサ 5 16 1 - 4 0 20 1
2012 2            
通算 日本 1部 162 31 8 2 33 11 203 44
総通算 162 31 8 2 33 11 203 44

タイトル

クラブ
個人

代表歴

選出歴等

     東アジア女子サッカー選手権2008優勝

     東アジア女子サッカー選手権2010優勝

試合数


日本代表国際Aマッチ
出場得点
2005 1 0
2006 2 0
2007 16 0
2008 19 1
2009 3 1
2010 15 2
2011 16 0
2012 6 1
通算 78 5

(2012年4月5日現在)

ゴール

# 開催年月日 開催地 対戦国 勝敗 試合概要
1. 2008年8月12日 中国上海 ノルウェーの旗 ノルウェー ○ 5-1 北京オリンピック
2. 2009年8月1日 フランスモンタルジ フランスの旗 フランス ○ 4-0 親善試合
3. 2010年2月6日 日本東京 中華人民共和国の旗 中国 ○ 2-0 東アジア女子サッカー選手権2010
4. 2010年5月8日 日本松本 メキシコの旗 メキシコ ○ 4-0 2010 AFC女子アジアカップ壮行試合
5. 2012年4月1日 日本仙台 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 △ 1-1 キリンチャレンジカップ2012

脚注

  1. ^ 選手移籍のお知らせ ベレーザ公式サイト
  2. ^ 100mのタイムは11秒後半[1]

外部リンク