水口宿

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歌川広重『東海道五十三次・水口』

水口宿(みなくちしゅく、みなくちじゅく)は、東海道五十三次の50番目の宿場である。現在は滋賀県甲賀市

石橋を境に、東側は道が三筋に分かれた宿場町、西側は水口城の城下町で道が鍵の手になっていた。

最寄り駅

近江鉄道本線 水口石橋駅

史跡・みどころ

現在の街並。石橋の東で三筋に分かれているのが見える(2008年11月)
  • 東見付跡
  • 高札場跡
  • 問屋場跡
  • からくり時計
  • 水口城
水口城資料館がある。滋賀県指定史跡名勝天然記念物
  • 甲賀市水口歴史民俗資料館
水口図書館に併設。曳山祭や宿場に関連した展示がある。
小坂町の曲がり角にある。江戸時代から知られていて、浮世絵師国芳が錦絵の題材に使っている。
  • 真徳寺
表門は、水口城内の家臣屋敷の長屋門を移築したもの。
  • 林口一里塚跡
五十鈴神社の境内にある。

石部宿までの史跡・見どころ

  • 北脇縄手
東海道の整備で、曲がりくねった道が直線状に改修された。かつては両側の土手に松並木があり、美しい景観が保たれていた。
  • 柏木公民館
東海道を記念する鐘楼のモニュメントがある。
  • 泉一里塚跡
改めて整備されたもので、元は現在地より野洲川よりにあった。
  • 横田渡
高さ10.5mの巨大な常夜灯があり、史跡公園として整備されている(滋賀県指定史跡名勝天然記念物)。かつては仮橋あるいは船での渡りだった。現在の、甲賀市と湖南市の境目あたり。
  • 天保義民の丘
天保時代に過酷な検地に対して一揆を起こし処刑された農民たちをたたえる「天保義民の碑」がある。明治時代に建立された。三雲村。現在の、湖南市三雲。
  • 弘法杉
東海道が下をくぐる天井川大沙川の堤上にある。
  • 北島酒造
江戸時代から続く老舗の蔵元。針村。現在の、湖南市針。

ゆかりの人々

  • 松尾芭蕉
  • シーボルト - 「江戸参府紀行」に水口のことを書いている。
  • 巌谷一六 - 書家。明治の三筆のひとり。
  • 巌谷小波 - 作家(児童文学)。お伽ばなしの制作、普及につとめた。巌谷一六の子。

隣の宿

東海道
土山宿 - 水口宿 - 石部宿