想い出がいっぱい
「想い出がいっぱい」 | ||||
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H2O の シングル | ||||
初出アルバム『『EMOTION』』 | ||||
B面 |
10%の雨予報(1983年盤) Good-byeシーズン(1996年盤) | |||
リリース | ||||
ジャンル | ポップス | |||
レーベル | キティレコード | |||
作詞・作曲 | 阿木燿子、鈴木キサブロー | |||
チャート最高順位 | ||||
H2O シングル 年表 | ||||
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「想い出がいっぱい」(おもいでがいっぱい)は、H2Oの5枚目のシングル。1983年3月25日発売。発売元はキティレコード(現 ユニバーサルミュージック)。
中学校や高校の音楽の授業や合唱コンクールで選曲されることも多く、幅広い世代に知られている楽曲である。
解説
フジテレビで放送されたテレビアニメ『みゆき』エンディングテーマに起用された楽曲。B面の「10%の雨予報」は同アニメのオープニングテーマ。
誕生の背景と評価
『みゆき』をテレビアニメ化する際に放送権を獲得していたのは、H2Oが所属するレコード会社・キティレコードの親会社であるキティフィルムだった。1980年に薬師丸ひろ子主演の映画、及びテレビドラマ『翔んだカップル』に提供した楽曲がスマッシュヒットしたものの、その後大きなヒットに恵まれず無名同然だったH2Oの起死回生を狙った同曲が急遽主題歌に採用された経緯がある。オリコンシングルチャートで最高6位、累計売上も40万枚を超えるヒット曲となった。5作目にして初めてオリコンシングルチャートにチャートインした作品であり、グループの知名度を一気に上げることになった。
アニメは放送開始から視聴率も順調であり、それに伴って同曲も徐々に売り上げを伸ばす(レコードジャケットは「みゆき」のイラストとH2Oの写真が表裏一体になったものであった。発売から暫くは主にアニメ楽曲のコーナーに「みゆき」面を表に設置されることが大半であった)。
1983年7月21日、TBSテレビ『ザ・ベストテン』の「今週のスポットライト」コーナーに初登場。それからおよそ1か月後の同年9月1日に第9位に初ランクインを果たす。同年9月29日には最高位の第7位まで上昇、翌週の10月6日(第9位)まで5週間連続で、第10位以内にランクされた。
ただし、本作品のヒットによりH2Oのイメージや新曲に求められるものも固定されてしまい苦しんだ。引き続き『みゆき』の後期エンディング曲「Good-byeシーズン」を担当するが「想い出がいっぱい」のヒットには及ばなかった。その後も数作品を発売しているが、80年代半ばに差し掛かり、アイドル歌唱曲や、いわゆるアイドルバンド、後にJ-POPと呼ばれるジャンルがヒットチャートを賑わせており、フォークデュオ形態のH2Oの活動は蔭りをみせていた。1985年、所属事務所アミューズの担当マネージャーが寺内壮に変わり、初顔合わせをしたその席でH2Oは解散の意思を告げた。
1996年1月25日にCD化され再発売。c/wに「Good-byeシーズン」と「想い出がいっぱい」のカラオケバージョンを収録している。
現在、H2Oの作品でオリコンシングルチャートでチャートインしたのは本作、次作と、本作のセルフカヴァーバージョンの3作のみである。しかしながら本作がその売上以上の知名度と影響を獲得し、アニソン史上のみならず80年代の日本歌謡曲史に残る一曲として挙げられることも少なくない。
後年への影響
中学校や高校の音楽の授業や合唱コンクールで選曲されることも多い。また、卒業ソングとして紹介されることがしばしばあることに加え、他者がリメイクしてカバー曲として発表する機会が多いため、放映当時に視聴していた世代のみならず、幅広い世代に知られるようになった。2000年代に入ってからは、中学校の音楽の教科書にも掲載されている。
2005年にはキヤノンのプリンター、「ピクサス」のCMソングにも起用された。
オリジナル発売から20年後の2003年には自身が「想い出がいっぱい 〜the 21st century〜」としてセルフカヴァーした。
(H2O以外のカバーバージョンについては#主なカバーを参照のこと)
サントリーフーズ 『BOSS 懐かしのヒット曲歌謡祭』:6缶パックケース1箱に1枚8cmCDを貼付して販売したシリーズ(全30曲)。H2Oは『想い出がいっぱい』を提供。8月16日発売の第1弾シリーズ「ゼロの頂点」缶に貼付された。
2011年、香川照之が出演しているセゾン自動車火災保険「おとなの自動車保険」のCMソングに起用された(CM用に制作したオリジナルカラオケで、サビの冒頭を香川が歌っている)。
収録曲
オリジナル盤
再発盤
- 想い出がいっぱい
(作詞:阿木燿子 作曲:鈴木キサブロー 編曲:萩田光雄) - Good-byeシーズン
(作詞:山川啓介 作曲:鈴木キサブロー 編曲:星勝) - 想い出がいっぱい(オリジナル・カラオケ)
(作曲:鈴木キサブロー 編曲:萩田光雄)
主なカバー
一覧
アーティスト | 年月日 | 媒体 |
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(原曲) | 1983年 3月25日 | |
アラン・タム (譚詠麟) | 1984年 | アルバム『霧之戀』 (訳題「愛的替身」) |
山本淳一 | 1995年 | 光GENJIライブビデオ『Bye-Bye for Tomorrow, See You Again, P/S I Love You』 |
菅原祥子 | 1998年 6月26日 | アルバム『Sati's-faction』 |
岡村隆史 | 1999年 11月22日 | 映画『無問題』主題歌 |
米倉千尋 | 2003年 1月22日 | シングル「想い出がいっぱい」 アルバム『SPRING~start on a journey~』 |
下川みくに | 2003年 | 12月17日カバーアルバム『Review 〜下川みくに青春アニソンカバーアルバム〜』 カバーアルバム『Reprise 〜下川みくにアニソンベスト〜』 アルバム『翼 〜Very Best of Mikuni Shimokawa〜』 |
安倍なつみ | 2004年 3月26日 | アルバム『FS5〜卒業〜』 |
ビリケン | 2004年 | 8月 4日シングル「想い出がいっぱい」 |
SPガールズ | 2004年 | 11月 3日サウンドトラック「センチメンタルプレリュード」 |
INSPi | 2006年 5月31日 | カバーアルバム『インスピ・復刻盤3』 |
CHiYO | 2006年 | 8月23日カバーアルバム『名曲集』 |
アフロマニア | 2007年 2月21日 | シングル「永遠に」 |
緒方恵美 | 2007年 | 10月3日カバーアルバム『アニメグ』 |
井上あずみ | 2007年 | 12月19日カバーアルバム『出会いと旅立ちの歌』 |
岩男潤子 | 2008年 1月30日 | アルバム『ANIME ON BOSSA』 |
大山百合香 | 2008年 | 4月23日カバーアルバム『COVERS FOR LOVERS 〜Yurika Sings J Love Songs〜』 |
日野良一 | 2008年 | 6月25日アルバム『コモレビボッサ』 |
岡平健治 | 2009年 5月13日 | カバーアルバム『I LOVE GM』 |
misono | 2009年 | 9月23日カバーアルバム『カバALBUM』misonoと歌おう!アニメドレーII |
島谷ひとみ | 2010年 1月27日 | アルバム『男歌II〜20世紀ノスタルジア〜』 |
今井ゆうぞう | 2010年 | 5月19日カバーアルバム『君と歩いた時間』 |
citron | 2011年 5月11日 | カバーアルバム『うたえるBOSSA』 |
双海亜美 (声:下田麻美) |
2011年 5月25日 | キャラクターアルバム『THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -SECOND SEASON- 02 双海亜美』 |
MINMI | 2011年 | 8月24日コンセプトアルバム『THE HEART SONG COLLECTION』 |
高野千恵 | 2012年 2月15日 | カバーアルバム『Requestシリーズ フォークソング編』 |
BUNNY THE PARTY | 2013年 1月23日 | カバーアルバム『卒コア』 |
中川かのん (声:東山奈央) |
2014年 2月12日 | キャラクター・カバーアルバム『神のみぞ知るセカイ キャラクター・カバーALBUM2 〜選曲:若木民喜〜』 |
白鳥英美子 | 2014年 | 2月26日カバーアルバム『うた景色〜翼をください』 |
May J. | 2016年 | 3月16日カバーアルバム『Sweet Song Covers』[1] |
岡村隆史
ナインティナインの岡村隆史が、映画『無問題』主題歌としてカバーした。また、香港では上記のタイトルでも発売されていた。岡村がカヴァーしたものは彼らがパーソナリティをつとめるラジオ番組「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送系、木曜25:00-27:00)でも稀に流れることがある。岡村の声に併せてトーンを下げてある他、バラード風にアレンジされている。
当番組の初代でディレクターで現・フジテレビ制作部の神田比呂志が歌っているものも流れる。ほかにチャールズ・イン、サイモン・リーらもカバーしている。
米倉千尋
脚注
- ^ “May J.カバーアルバム第3弾で日本の名曲歌う”. 音楽ナタリー (2016年1月5日). 2016年1月5日閲覧。