名古屋オーシャンズ

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名古屋オーシャンズ
原語表記 名古屋オーシャンズ[1]
呼称 名古屋オーシャンズ[1]
クラブカラー   オーシャンレッド
創設年 2006年
所属リーグ 日本フットサルリーグ
所属ディビジョン ディビジョン1(1部)
ホームタウン 愛知県名古屋市[1]
ホームスタジアム 武田テバオーシャンアリーナ
収容人数 2,569
運営法人 名古屋オーシャンズ株式会社[1]
代表者 櫻井嘉人
監督 スペインの旗 フアン・フランシスコ・フエンテス・サモラ
公式サイト 公式サイト
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

名古屋オーシャンズ(なごやオーシャンズ、英語: Nagoya Oceans)は、日本愛知県名古屋市をホームタウンとする[1]日本フットサルリーグ(Fリーグ)に加盟するフットサルクラブである。旧名称は大洋薬品/BANFF(たいようやくひんバンフ)。ホームアリーナは名古屋市港区武田テバオーシャンアリーナを中心とした愛知県各所。

概要

武田テバオーシャンアリーナ名古屋港の近くにあることから、チーム名称には「海を越え世界へはばたいて行きたい」という意味が込められている。

獲得した主要国際・全国タイトルは、全国最多の計34回(AFCフットサルクラブ選手権4回・Fリーグ14回・Fリーグ オーシャンカップ9回・全日本フットサル選手権大会6回・FUTSAL地域チャンピオンズリーグ1回)である。

サテライトチームとして名古屋オーシャンズサテライトがある。漫画家高橋陽一はオーシャンズ応援イラストを公式サイトなどに提供している。名誉サポーターとして愛知県知事の大村秀章名古屋市長河村たかしがいる。応援番組として東海テレビオーシャンズTVが放送されていたが、2013年9月に終了した。

歴史

Fリーグ開幕以前

2006年に大洋薬品フットサルクラブ株式会社が設立された。オフィシャルスポンサーとして大洋薬品(現・武田テバファーマ)、クラブスポンサーとしてバンフスポーツを迎え、2006年5月に日本初のプロフットサルクラブとして大洋薬品/BANFFを結成。眞境名オスカーが監督に就任した。2006年は8,000万円の年間予算全額を大洋薬品が出資している。2006年4月には全国リーグのFリーグ設立が決定されており、2006年10月26日にはメインアリーナである大洋薬品オーシャンアリーナの建設を発表。2007年1月にはクラブ設立後初の第12回全日本フットサル選手権大会で優勝し、2月には2006年度の東海フットサルリーグで優勝し、3月にはFUTSAL地域チャンピオンズリーグで優勝してシーズン3冠を達成。2007年4月にはFリーグ規定に則って地域名を冠した名古屋オーシャンズに名称変更し、Fリーグの開幕を迎えた。

眞境名オスカー監督時代(2006年-2007年)

2006年、クラブ初代監督として眞境名オスカー監督が就任。 クラブ発足年の目標として掲げていた国内三冠(東海リーグ、全日本フットサル選手権大会、地域チャンピオンズリーグ)を達成した。 2007年9月Fリーグが開幕するも、第2節ホーム開幕戦を最後に突然の監督解任となった。

館山マリオ監督時代(2007年-2008年)

2007年10月に館山マリオが監督に就任。2007年9月にはFリーグが開幕したが、開幕時点でオーシャンアリーナは未完成であったため、パークアリーナ小牧でホームゲームを開催した。2008年2月にはFリーグ2007で優勝した。森岡薫が最優秀選手賞を獲得したほか、森岡薫とボラがベストファイブに選出された。2008年3月に開催された第13回全日本フットサル選手権大会では準優勝だった。

アジウ監督時代(2008年-2013年)

2008年4月にはポルトガル人のジョゼ・アジウ・アマランテが監督に就任。 5月2日にはメインアリーナとなる大洋薬品オーシャンアリーナが完成し、その落成記念大会となった6月の大洋薬品オーシャンアリーナカップ2008では準優勝した。2008-09シーズンのFリーグでは2連覇を達成し、北原亘が最優秀選手賞とベストファイブに選出された。2009年3月に開催された第14回全日本選手権では準優勝だった。

2009年8月のオーシャンアリーナカップ2009では準優勝だったが、2009-10シーズンのFリーグでは3連覇を達成した。2010年3月にイランイスファハンで初開催されたAFCフットサルクラブ選手権には日本代表として出場し、3位となった。

2010年7月にはFリーグ 大洋薬品オーシャンアリーナカップ2010で優勝した。2010-11シーズンのFリーグでは4連覇を達成したが、5試合残しての優勝決定は史上最速だった。

2011年7月にはカタールドーハで開催されたAFCフットサルクラブ選手権で初優勝した。8月にはFリーグ 大洋薬品オーシャンアリーナカップ2011で優勝し、11月にはAFC年間最優秀フットサルクラブに選ばれた。2011-12シーズンのFリーグでは5連覇を達成した。

  • 2012年7月、AFCフットサルクラブ選手権クウェート2012 3位。(開催地:クウェート/クウェート)
  • 2012年8月、オーシャンアリーナカップ2012優勝。
  • 2012年12月、シーズン1位が確定し、プレーオフに進出決定。なおこのシーズンは無敗(3分け)であった。
  • 2013年2月、Fリーグ2013/2014 プレーオフファイナルステージにてシュライカー大阪(ファーストステージ勝者)を下し、総合チャンピオンとして6連覇を達成。
  • 2013年3月、PUMACUP2013第18回全日本フットサル選手権大会優勝。リーグ戦・カップ戦とあわせ国内3冠を達成。
  • 2013年3月、LOVEあいちサポーターズ あいちスポーツ大使 就任

アコスタ監督時代(2013年-2016年)

  • 2013年7月、Fリーグ オーシャンアリーナカップ2013 優勝。
  • 2013年8月、AFCフットサルクラブ選手権日本2013 3位。(開催地:日本/名古屋)
  • 2013年9月、バサジィ大分に3-5で破れ、国内無敗記録が52試合でストップ。
  • 2014年3月、Fリーグ2013/2014プレーオフファイナルラウンドにてバサジィ大分(セカンドラウンド勝者)を下し、総合チャンピオンとなり7連覇を達成。
  • 2014年3月、 PUMACUP2014第19回全日本フットサル選手権大会 優勝。

2014年5月に開催されたFリーグオーシャンカップ2014で優勝した。2014年8月に中国成都で開催されたAFCフットサルクラブ選手権2014では2度目の優勝を飾った。2014-15シーズンのFリーグでは、プレーオフファイナルラウンドでシュライカー大阪を下し、Fリーグ8連覇を達成した。2015年3月に開催された第20回全日本フットサル選手権大会でも優勝し、シーズン4冠を達成した。

2015年7月に開催されたFリーグオーシャンカップ2015では準優勝だった。2015年8月にイランイスファハンで開催されたAFCフットサルクラブ選手権2015では準々決勝で敗退した。2015-16シーズンのFリーグでは、プレーオフファイナルラウンドで府中アスレティックFCを下し、Fリーグ9連覇を達成した。シーズン終了後には森岡薫が退団し、北原亘とペドロ・コスタが現役引退した。ペドロ・コスタは現役引退と同時に監督に就任した。

ペドロ・コスタ監督時代(2016年-)

2016年7月にタイ王国バンコクで開催されたAFCフットサルクラブ選手権2016では、決勝でイラクのナフィト・アルワサトを破って3度目の優勝を飾った。2016-17シーズンのFリーグでは初めて年間1位をシュライカー大阪に譲った。プレーオフのセカンドステージでASVペスカドーラ町田に敗れ、年間3位でシーズンを終えた。

2017-18シーズンのFリーグでは2シーズンぶりに優勝した。プレーオフ最終戦ではペスカドーラ町田に2試合合計10-4で勝利している。2018年1月18日、Fリーグが2018-2019シーズンから2部制を導入するにあたって新設されるFリーグ ディビジョン1(F1)へ参加することが決定した[1]

2018-19シーズンのFリーグ ディビジョン1(F1)では2年連続11回目の優勝を果たした。

フエンテス監督時代(2019年-)

2018-19シーズン終了後にペドロ・コスタ監督が退任し、2019年4月にはフアン・フランシスコ・フエンテス・サモラが監督に就任した。2019年5月にはFリーグオーシャンカップで優勝し、クラブ創設以来30タイトル目を獲得した。2019年8月にはAFCフットサルクラブ選手権で優勝。2019-20シーズンのFリーグ ディビジョン1(F1)で3年連続12回目の優勝を果たした。同シーズンの全日本フットサル選手権は、新型コロナウイルスの影響により中止。

2020-21年シーズンも4年連続13回目のリーグ優勝は果たしたが、全日本フットサル選手権はF2リーグ優勝のトルエーラ柏の快進撃を止めることが出来ず準々決勝で敗退。なお、サテライトチームも二回戦でトルエーラ柏に敗退している。

2020年11月22日のファンミーティングにより、拠点をオーシャンアリーナから撤退し新しく練習用体育館との建設を発表した。[2]

その建設までの間、練習場は名城大学ナゴヤドーム前キャンパス、名古屋WESTフットサルコートで行うこととなった。

2021-22年シーズンはオーシャンカップは中止、リーグ戦は終盤まで湘南ベルマーレとの競り合いになるが残り2試合で優勝を決定する。[3]

このシーズンからホームアリーナを愛知県内各域に広げ普及を図ることとなり、オーシャンアリーナ4試合、名古屋市千種スポーツセンター3試合、名古屋市稲永スポーツセンター、パロマ瑞穂アリーナ、春日井市総合体育館、ウイングアリーナ刈谷で各1試合を開催した。(当初予定では岡崎中央公園体育館でも1試合が予定されていたが代表活動帰国後の調整のため延期となり、パロマ瑞穂アリーナに変更となった。)

愛知県知多市にトレーニングセンターを建設することが決まった。[4]

全日本フットサル選手権は一回戦から順調に勝ち進むも、決勝で立川・府中アスレチックにオウンゴールでの1点を守りきられ準優勝に終わった。

タイトル

国際タイトル
全国タイトル
地域タイトル

Fリーグ チーム成績

年度 所属 勝点 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点 得失 順位 プレーオフ結果
2007-08 Fリーグ 53 21 17 2 2 98 33 +65 優勝 開催せず
2008-09 53 21 17 2 2 98 42 +56 優勝
2009-10 69 27 22 3 2 108 58 +50 優勝
2010-11 65 27 21 2 4 142 56 +86 優勝
2011-12 61 27 20 1 6 109 59 +50 優勝
2012-13 75 27 24 3 0 142 53 +89 1位 優勝
2013-14 89 36 28 5 3 178 90 +88 1位 優勝
2014-15 76 33 24 4 5 134 79 +55 1位 優勝
2015-16 83 33 27 2 4 143 72 +71 1位 優勝
2016-17 73 33 22 7 4 119 66 +53 2位 2ndステージ敗退(3位)
2017-18 82 33 27 1 5 156 59 +97 1位 優勝
2018-19 89 33 28 5 0 172 63 +109 1位 優勝
2019-20 85 33 28 1 4 188 62 +126 1位 優勝
2020-21 59 22 19 2 1 86 42 +44 優勝 開催せず
2021-22 51 22 16 3 3 84 43 +41 優勝

※2021-22シーズン終了時

歴代監督

所属選手

2022-23シーズン所属選手


歴代所属選手

選手名 ポジション 備考
ゴレイロ フィクソ アラ ピヴォ
日本の旗 豊島明 大洋薬品/BANFF 時
日本の旗 松宮充義 大洋薬品/BANFF 時
日本の旗 難波田治 大洋薬品/BANFF 時
日本の旗 村谷エンヒキサブロウ 大洋薬品/BANFF 時
日本の旗 宮澤孝 大洋薬品/BANFF 時(現:名古屋通訳)
日本の旗 杉山哲一
日本の旗 比嘉リカルド 2003年8月にブラジルより国籍変更[6]
日本の旗 沼田慎也
日本の旗 上澤貴憲
日本の旗 山田マルコス勇慈 ブラジルより国籍変更
日本の旗 山田ラファエルユウゴ ブラジルより国籍変更
日本の旗 山蔦一弘
ブラジルの旗 ボラ
ブラジルの旗 マルキーニョス
日本の旗 小山剛史
日本の旗 鈴木隆二
日本の旗 野嶋倫
ブラジルの旗 ウィルソン
ブラジルの旗 シジネイ
日本の旗 丸山哲平
日本の旗 平林輝良寛
日本の旗 完山徹一
日本の旗 定永久男
ブラジルの旗 ルイス・ネゴン
日本の旗 神志那仁聖
日本の旗 畠山ブルノタカシ ブラジルより国籍変更
日本の旗 金井智之
日本の旗 前田喜史
ブラジルの旗 マルキーニョ
日本の旗 木暮賢一郎 2013年現役引退
日本の旗 逸見勝利ラファエル
ポルトガルの旗 リカルジーニョ
タイ王国の旗 ルーチャイ
日本の旗 相井忍
大韓民国の旗 申宗勲
日本の旗 北嶋佑一
日本の旗 香村慧
日本の旗 川原永光
日本の旗 森秀太
日本の旗 室田祐希
日本の旗 浦上浩生
日本の旗 白方秀和
日本の旗 渡邉知晃
日本の旗 北原亘
日本の旗 森岡薫 ペルーより国籍変更
ポルトガルの旗 ペドロ・コスタ 2016年現役引退
日本の旗 矢澤大夢
ブラジルの旗 ダニエル サカイ
日本の旗 田村研人
ブラジルの旗 シンビーニャ
ブラジルの旗 セルジーニョ
日本の旗 前鈍内 マティアスエルナン
日本の旗 中村友亮
日本の旗 岡島工
日本の旗 酒井ラファエル良男 2015年4月にブラジルより国籍変更
ブラジルの旗 ルイジーニョ
日本の旗 齋藤功一 2018年現役引退
日本の旗 高見政顕
日本の旗 鬼塚祥慶
ブラジルの旗 ヴァルチーニョ
ブラジルの旗 ラファ
日本の旗 橋本優也 2020年現役引退
日本の旗 矢内大介
日本の旗 関口優志
日本の旗 星龍太 2021-22シーズンキャプテン
ブラジルの旗 ペピータ
タイ王国の旗 スパウット・トゥエンクラーン
日本の旗 星翔太 2022年現役引退
日本の旗 野村悠翔
日本の旗 笠井大輝

ユニフォーム

ユニフォームの色
カラー シャツ パンツ ストッキング
FP(1st)
FP(2nd)
GK(1st)
GK(2nd) 黄緑 黄緑 黄緑
FP 1st
FP 2nd
GK 1st
GK 2nd
チームカラー
  •   オーシャンレッド
ユニフォームスポンサー
掲出箇所 スポンサー名 表記 掲出年 備考
東邦液化ガス 東邦液化ガス 2012年- 2010年-2011年は背
国際大会では胸部だけが
スポンサー掲示
胸上 あいおいニッセイ
同和損害保険
あいおいニッセイ
同和損害損保
2015年-
胸上 キリンビバレッジ キリンビバレッジ 2015年-
背中 アビームシステムズ ABeam sytems 2016年 2016年は袖。
- - -
パンツ 日本赤十字社
愛知県支部
日本赤十字社
愛知県支部
2015年-
ユニフォームサプライの遍歴

スポンサー

ロイヤルスポンサー
オフィシャルスポンサー
オフィシャルサプライヤー
オフィシャルパートナー
サポートカンパニー


脚注

  1. ^ a b c d e f "日本フットサルリーグ フットサル中期ビジョンと2018/2019シーズン以降の取り組みについて" (Press release). 日本フットサルリーグ. 2018-1-18. 2018-2-2閲覧 {{cite press release2}}: |accessdate=の日付が不正です。 (説明)
  2. ^ 2021年1月以降の名古屋オーシャンズ活動について | 名古屋オーシャンズ”. 名古屋オーシャンズ オフィシャルウェブサイト. 2022年1月27日閲覧。
  3. ^ 【Fリーグ】名古屋オーシャンズが4連覇達成!不測の1年 18試合でわずか1敗「挽回できる強いチームになった」:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2022年1月27日閲覧。
  4. ^ 専用トレーニングセンターを知多市へ新設 | 名古屋オーシャンズ”. 名古屋オーシャンズ オフィシャルウェブサイト. 2022年1月27日閲覧。
  5. ^ 2020年にブラジルから日本に帰化。
  6. ^ 比嘉リカルド”. ゲキサカ. 2015年4月12日閲覧。

外部リンク