一切如来心秘密全身舎利宝筺印陀羅尼経

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。180.32.41.63 (会話) による 2020年11月19日 (木) 13:31個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (新しいカテゴリーCategory:真言宗の三陀羅尼に追加。)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

梵字の宝篋印陀羅尼五輪塔

一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼経(いっさいにょらいしんひみつぜんしんしゃりほうきょういんだらにきょう、以下本ページでは宝篋印陀羅尼経と略称す)は中国唐代三蔵法師不空によって漢訳された、密教由来の経典。この経典の中の陀羅尼宝篋印陀羅尼(正式には一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼)と呼ばれ、造仏、造塔時にその中へ写経されたものが納経されたりする。

少なくとも類似の異本が合わせて三編伝えられている[1]

この経を写経すれば現世利益があるとされ[2]宝篋印塔に納経される。

脚注または引用文献

  1. ^ (大正 1928, p. 710-712);(大正 1928, p. 712-715)
  2. ^ 島谷.

関連項目

参考文献

(主に年代順に)

雑誌

  • 日本歴史 (吉川弘文館) (831 (2017年8月)). (2017)、この号の巻頭口絵写真に一例が掲載されている。 

書籍

  • 不空 (1928-10). “一切如來心祕密全身舎利寶篋印陀羅尼経(No.1022A)”. In 高楠順次郎. 大正新脩大蔵経. 19. 大正新脩大蔵経刊行委員会. p. 710-712. https://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT/ddb-sat2.php?mode=detail&useid=1022A,19,0710a09&key=No.1022A&ktn=&mode2=2 
  • 不空 (1928-10). “一切如來心祕密前進舎利寶篋印陀羅尼経(No.1022B)”. In 高楠順次郎. 大正新脩大蔵経. 19. 大正新脩大蔵経刊行委員会. p. 712-715. https://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT/ddb-sat2.php?mode=detail&useid=1022B,19,0712&key=No.1022B&ktn=&mode2=2 
  • 島谷, 弘之 (1987-10). “金剛寺本「宝篋印陀羅尼経」の意義―消息経流行の一例として―”. In 古筆学研究所. 古筆と国文学. 古筆学叢林. 1. 東京都千代田区神田小川町: (株)八木書店. p. 187. ISBN 4-8406-9401-X. "「この経典を書写すれば、罪障を滅し三途の苦脱して寿命増長する功徳が得られる」と説く" 
  • 苫米地, 誠一 (1998-08-20). “1022 A・B 一切如来心秘密全身舎利宝篋印陀羅尼経”. 大蔵経全解説大辞典. 東京都千代田区富士見: 雄山閣出版(株). p. 298. ISBN 4-639-01536-4