ブルース・マックスウェル

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ブルース・マックスウェル
Bruce Maxwell
カンペチェ・パイレーツ
AAA級ナッシュビル・サウンズ時代
(2018年6月29日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ドイツの旗 ドイツ
ヘッセン州ヴィースバーデン
生年月日 (1990-12-20) 1990年12月20日(33歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
250 lb =約113.4 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 捕手
プロ入り 2012年 MLBドラフト2巡目
初出場 2016年7月23日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ドイツの旗 ドイツ
WBC 2017年予選2023年予選

ブルース・タイロン・マックスウェルBruce Tyrone Maxwell, 1990年12月20日 - )は、 ドイツヘッセン州ヴィースバーデン出身のプロ野球選手捕手)。右投左打。メキシカンリーグカンペチェ・パイレーツ所属。

愛称は体型がプリンス・フィルダーを小型化したように見えることからリトル・プリンス[1]

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

ドイツの米軍基地で生まれ、後にアメリカ合衆国アラバマ州ハンツビルへ移る[2]

プロ入りとアスレチックス時代[編集]

2012年MLBドラフト2巡目(全体62位)でオークランド・アスレチックスから指名され[3]、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・アスレチックスでプロデビュー。A-級バーモント・レイクモンスターズ英語版でもプレーし、2球団合計で67試合に出場して打率.277、26打点、1盗塁を記録した。

2013年はA級ベロイト・スナッパーズ英語版とA+級ストックトン・ポーツでプレーし、2球団合計で104試合に出場して打率.275、7本塁打、49打点を記録した。

2014年はA+級ストックトンとAA級ミッドランド・ロックハウンズでプレーし、2球団合計で104試合に出場して打率.243、6本塁打、37打点を記録した。

2015年はAA級ミッドランドでプレーし、96試合に出場して打率.243、2本塁打、48打点を記録した。

2016年はシーズン開幕前の3月8日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選のドイツ代表に選出された[4]。シーズンでは開幕をAAA級ナッシュビル・サウンズで迎え、7月23日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りすると、同日のタンパベイ・レイズ戦でメジャーデビュー[5]。この年メジャーでは33試合に出場して打率.283、1本塁打、14打点を記録した。

2017年8月22日

2017年9月23日の試合前の国歌斉唱の際に、自身の出身であるハンツビルでNFLの選手で国歌斉唱の際に抗議する選手はクビにすべきと発言したドナルド・トランプに抗議し[2]、MLBの選手として初めて膝をつき抗議活動を行なった[6]。オフの10月24日に抗議行動の影響によってアラバマ州のレストランでトランプ大統領を支持するウェイターに食事の提供を拒否されたと主張したが[7]、レストランのウェイターはマックスウェルが誰なのか知らなかったと否定している[8]。しかし、一方で同席した市会議員はウェイターがマックスウェルの抗議行動の話題を持ち出していたと証言している[9]。10月28日にはアリゾナ州スコッツデールの自宅でフードデリバリーの女性配達員に銃を突きつけ、加重暴行および風紀紊乱の容疑[10]で逮捕された[11]。11月8日に加重暴行および風紀紊乱の罪で大陪審に起訴された[12]、有罪となれば最大15年の禁固刑。裁判は2018年8月9日の予定となった[13]

2018年7月2日に暴行事件の判決が下り、2年間の保護観察を宣告された[14]。9月1日にDFAとなり[15]、6日にマイナー契約でAAA級ナッシュビルへ配属された。オフの11月2日にFAとなった[16]

メキシカンリーグ時代[編集]

2019年メキシカンリーグモンクローバ・スティーラーズと契約した。この年は109試合に出場し、打率.325、24本塁打、112打点、出塁率.407、長打率.559という成績を残した。メキシカンリーグのオールスターにも選出され、セリエ・デル・レイ英語版でもチームに貢献しチーム初の優勝を勝ち取った。

2020年もモンクローバと再契約を結んだ。シーズン開幕前の3月に開催予定だった2021 ワールド・ベースボール・クラシック予選英語版のドイツ代表に選出されたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となった。また、メキシカンリーグもシーズン中止となったため、公式戦での出場は無かった。

メッツ傘下時代[編集]

2020年7月28日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結んだ[17]。マイナーリーグもシーズン中止となったため、この年の公式戦での出場はなかった。

2021年はAAA級シラキュース・メッツで開幕を迎えた。

ジャイアンツ傘下時代[編集]

2021年6月5日に金銭トレードでサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍した[16]。この年はメジャー昇格の機会はなく、オフの11月7日にFAとなった[16]

メキシカンリーグ時代[編集]

2022年1月14日にモンクローバ・スティーラーズに復帰した[18]。この年は44試合に出場し、打率.365、10本塁打、37打点を記録した。また9月に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選のドイツ代表に選出され[19]、全3試合に正捕手として出場したが、本選出場はならなかった。シーズンオフはウィンターリーグ(LMP)のカニェロス・デ・ロス・モチスでプレーした。

2023年年3月16日にメキシカンリーグのカンペチェ・パイレーツと契約した[20]

人物[編集]

父親は黒人、母親は白人であり、アメリカ合衆国出身の黒人捕手は2005年チャールズ・ジョンソン以来11年ぶりだった[21]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2016 OAK 33 101 92 8 26 6 1 1 37 14 0 0 0 1 8 0 0 24 2 .283 .337 .402 .739
2017 76 253 219 21 52 12 0 3 73 22 0 0 1 2 31 0 0 63 10 .237 .329 .333 .663
2018 18 58 55 5 10 4 0 1 17 6 0 0 0 1 2 0 0 13 3 .182 .207 .309 .516
MLB:3年 127 412 366 34 88 22 1 5 127 42 0 0 1 4 41 0 0 100 15 .240 .314 .347 .661
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



捕手(C)






















2016 OAK 29 178 9 1 1 .995 0 8 8 0 .000
2017 74 454 31 0 8 1.000 3 61 44 17 .279
2018 16 126 12 0 0 1.000 1 19 12 7 .368
MLB 119 758 52 1 9 .999 4 88 64 24 .273
  • 2019年度シーズン終了時

背番号[編集]

  • 63(2016年)
  • 13(2017年 - 2018年)

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Explaining A's Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月9日閲覧
  2. ^ a b アスレチックスのマクスウェル 国歌吹奏の際に膝をついて抗議 大リーグでは初! スポニチアネックス (2017年9月24日) 2017年9月25日閲覧
  3. ^ 2012 DRAFT TRACKER” (英語). MLB.com. 2021年4月1日閲覧。
  4. ^ Deutschlands Kader für World Baseball Classic Qualifier veröffentlicht Deutscher Baseball und Softball Verband e.V. (ドイツ語) (2017年3月8日) 2017年9月18日閲覧
  5. ^ Healy's HR caps 3-run 9th-inning rally, A's beat Rays 4-3
  6. ^ A's Maxwell kneels during anthem MLB.com (英語) (2017年9月24日) 2017年9月25日閲覧
  7. ^ MLB's Bruce Maxwell Pro-Trump Waiter Wouldn't Serve Me ... Over Kneeling Protest” (英語). TMZ SPORTS (2017年10月24日). 2017年11月1日閲覧。
  8. ^ Hollie McKay (2017年10月26日). “Waiter: MLB catcher Bruce Maxwell made up story about service refusal over anthem protest” (英語). Fox News. 2018年9月2日閲覧。
  9. ^ Jacob Bogage (2017年10月24日). “‘It’s BS’: MLB player who knelt during national anthem denied service at Alabama restaurant”. The Washington Post. 2018年9月2日閲覧。
  10. ^ “人種差別に抗議のアスレチックス捕手、女性に銃向けた容疑で逮捕”. iSM (Yahoo!ニュース(iSM)). (2017年10月30日). https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171030-00000212-ism-base 2017年11月1日閲覧。 
  11. ^ A's issue statement after Maxwell incident MLB.com (英語) (2017年10月29日) 2017年11月5日閲覧
  12. ^ A’s Bruce Maxwell Indicted By Grand Jury” (英語). CBS Sacramento (2017年11月8日). 2017年11月11日閲覧。
  13. ^ No plea agreement yet for A’s catcher Bruce Maxwell” (英語). SFGATE (2018年2月12日). 2018年2月20日閲覧。
  14. ^ A's Bruce Maxwell gets two years of probation for gun-related incident”. ESPN.com (2018年7月3日). 2022年4月25日閲覧。
  15. ^ Alex Hall (2018年9月1日). “Oakland A’s call up 8 players in flurry of September moves” (英語). SB Nation. 2018年9月2日閲覧。
  16. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2022年4月25日閲覧。
  17. ^ Anthony DiComo (2020年7月28日). “Bruce Maxwell, Mets nearing deal (source)” (英語). MLB.com. 2020年8月2日閲覧。
  18. ^ ¡ACEREROS TIENE A UN VALIOSO ELEMENTO DE REGRESO!”. Acereros de Monclova (2022年1月14日). 2022年4月25日閲覧。(スペイン語)
  19. ^ Deutschland gibt Kader für World Baseball Classic Qualifier in Regensburg bekannt / Erstes Spiel am Samstag um 19 Uhr” (ドイツ語). Deutscher Baseball und Softball Verband E.V. (2022年9月14日). 2023年6月4日閲覧。
  20. ^ Piratas: Bruce Maxwell con el galeón”. MiLB.com (2023年3月17日). 2023年6月4日閲覧。(スペイン語)
  21. ^ Slugger 2018年1月号 31頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]