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ファイアーエムブレム 烈火の剣

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ファイアーエムブレム 烈火の剣
(FIRE EMBLEM)
ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 ゲームボーイアドバンス[GBA]
開発元 インテリジェントシステムズ
発売元 任天堂
シリーズ ファイアーエムブレム
人数 1人(通信闘技場は2 - 4人)
メディア ROMカセット
発売日 日本の旗 2003年4月25日
アメリカ合衆国の旗 2003年11月3日
オーストラリアの旗 2004年2月20日
欧州連合の旗 2004年7月16日
対象年齢 CERO: 全年齢
ESRB: Everyone
PEGI: 7+
OFLC: G8+
売上本数 日本の旗
その他 GBA専用通信ケーブル対応
封印の剣との連動機能あり
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ファイアーエムブレム 烈火の剣』(ファイアーエムブレム れっかのけん)はファイアーエムブレムシリーズ第7作目として2003年4月25日ゲームボーイアドバンス用ソフトとして任天堂から発売された。開発元は、インテリジェントシステムズ。キャッチコピーは『人は、物語と共に成長する』。

日本以外では本作がシリーズ第1作となり、2003年11月から2004年7月にかけて北米ヨーロッパ英語ドイツ語フランス語版と英語・スペイン語イタリア語版の2バージョン。どちらのバージョンもゲーム開始時に言語を選択)・オーストラリア及びニュージーランドでも『FIRE EMBLEM』(サブタイトル無し。なお、集英社刊『ファイアーエムブレムキャラクターズ 封印の剣&烈火の剣』の表紙には"SWORD OF FLAME"との訳題が記載されている)の表題で発売された。

前作のサブタイトル「封印の」が「ふういんのつるぎ」と読むのに対し、本作のサブタイトル「烈火の」は「れっかのけん」と読む。

ストーリー

舞台は前作『封印の剣』の20年前までさかのぼる。エレブ大陸の東の大地。サカ地方の草原の一軒のゲルから物語は始まる。

見習い軍師マーク(デフォルトネームで変更可能)は旅の途中行き倒れ、目を覚ますと一軒のゲルの中にいた。彼の目の前には一人の少女が…。少女の名前はリン。遊牧民族のロルカ族の族長の娘であった。彼女は行き倒れたマークを助け看病してくれていたのだ。リンは幼い頃、両親や部族の仲間を山賊の襲撃で失い一人で暮らしていた。彼女はマークが軍師修行の旅でエレブ大陸を旅をしていると知ると、彼についていくことを決意。こうしてリンとマークの旅は始まった。 リンとマークは旅の途中によった町でセインとケントに出会い、自身がキアラン公女であること、祖父がまだ生きていること、自身の命が狙われていることを知る。ニニアン、ニルス、エリウッドとの出会い。数々の困難を乗り越え、リンは自身の命を狙うものとの決着をつける。

それから一年後、舞台はリキアの大地に移る。フェレ領公子エリウッドが行方不明の父を探すために騎士マーカスと従騎士ロウエンらと共に旅に出たのだ。途中、親友のヘクトルやリン達と合流。父探しの旅も光が見えてきた。しかしこの後彼らがエレブ大陸の命運をかけた闘いに身を投じるなどとはまだ誰も予想はしていなかった。大切なものを守るため、そして無事に自身の領へ戻るため、影に隠れた陰謀の中で、知られざる英雄たちの表に出ることなき戦いが始まった。

概要

ファイアーエムブレム 封印の剣』の続編。前作の20年前のエレブ大陸(今作は主にリキア地方)を舞台とし、ロイの父、エリウッドが主人公。封印の剣で出演したキャラクターの両親や親戚等がちらほらと顔を見せる。ファイアーエムブレム外伝以来となる女性主人公、リンや前作の序盤で命を落としたロイの幼馴染リリーナの父、ヘクトルも主人公として参加している。

ストーリーについて
リン、エリウッド、ヘクトルそれぞれが中心となる各編が用意されている。
『リン編』は序章的な扱いであり、そのクリア後、本編たる『エリウッド編』がプレイ可能となる。更に『エリウッド編』をクリアすると『ヘクトル編』がプレイできる。一度出してしまえば、その後はどの編からでも自由にプレイ可能。
リン編をクリアしてからエリウッド編かヘクトル編をプレイするとリン編でのキャラクターのデータが引き継がれ、評価に応じてあるアイテムを持ってきたりする。また、軍師に関した多少の演出も異なる。逆にリン編をプレイせずいきなりエリウッド編、またはヘクトル編からプレイするとリン編に登場するキャラクターは普通にプレイした時に比べややレベルの低いまま登場する。
『ヘクトル編』は『エリウッド編』とほぼ同じ平行した時間軸で、細部が異なり、外伝的な部分も描かれている。
なお、本作はシリーズ中で唯一戦争が舞台となっていない作品である。ストーリーは主に家族の絆を主眼において語られ、全体的に情緒的なものとなっている。
ストーリーの要所要所ではCGイラストが挿入されるなどの演出も加えられた。この一枚絵は、エンディング時に主人公が特定の相手と支援Aだった場合、新しく追加されるものも多い。また、これらは一度見たものはサウンドルームの背景として順番に閲覧できる。

システム

基本システム
基本的なシステムは『封印の剣』とほぼ変わりがない。
ゲームバランスが調整され、新クラスが追加された。とくにパラディンの能力上限値が下げられ、ジェネラルは上昇した。特にジェネラルの能力上限値の総和は他のユニットよりも多く、本作からアーマー系が優待されはじめた。
ほかにもソードマスター、バーサーカー(今作では狂戦士)の必殺補正率が前作の30%から今作では15%に弱体化された。また、剣歩兵系に特攻のあるアイテムなども登場し、本作から剣士系ユニットが冷遇が顕著である。
天候が導入され、雨や雪が降ると移動できる距離が減少する。
戦死=ゲームオーバー、となる主人公がリン、エリウッド、ヘクトルの三人に増えた。
サウンドルームは収集制になり、一度本編で視聴した曲が順次、登録されていく。収集率はパーセンテージが表示される。一部配信でのみ入手できた曲も存在したが、すでに入手手段が存在しない。
進撃準備の仕様変更について
GBA版では本作のみ、進撃準備画面で武器を購入することができない(アイテムや武器の売却のみ可能)。またいわゆるドーピングアイテムも購入不可能である。アイテムが半額になるシルバーカードはハードモードでのみ利用可能。
アイテム(クラスチェンジやドーピング)の使用が進撃準備でも可能となった。
マップ攻略上のヒントを進撃準備で有料(後半は無料)で聞けるようになった。リン編では使用できない。
本作から進撃準備でマップ上の店の品揃えが出撃前に確認できるようになった。店舗にカーソルをあわせてAで確認できる。
輸送隊について
輸送隊は仲間になってから各マップで出撃枠を消費せずに出撃するのか選択できるようになった。前作と違い、戦闘不能に陥らずにクリアすればレベルが上がるようになった。その代わりに、攻撃されても経験値が入らない。レベル20になるとクラスチェンジし、預り所のような移動不能なテントから前作のような乗馬するユニットになる。ただしクラスチェンジでの能力上昇は存在しない。OPデモのユニット紹介ではグラフィックが存在するが、戦闘アニメは存在しない。戦闘不能になっても死亡扱いにならず、次回マップにも出撃できるがレベルが上がらない。マリナスを出撃しない選択をする、または戦闘不能になって撤退してしまうと、そのマップでアイテムを入手して所持上限以上であれば輸送隊に送れずに所持アイテムを処分しなければならなくなる(マリナスが仲間になっていない、または出撃不可能なマップでもこれは当然、該当する)。さらに撤退した場合は支援会話はリセットされてしまう(前作ではマリナスの支援は存在しなかった)。輸送隊が仲間になってからのマップではある程度のターンが経過すると、輸送隊を優先的に狙ってくる増援がでてくる場合も多く、全員が前線に駆り出されていれば防衛できずにやられて撤退してしまいかねないため輸送隊の防衛まで考慮して戦う必要がある。とはいうもののある程度レベルがあがればそれなりに回避力もあり、クラスチェンジ後は避ける囮として運用することも可能である。クラスチェンジする前は移動ができず、自ら行動して隣接するユニットにアイテムを渡したりすることも不可能である。アイテムは通常、所持・交換ができないものの、クラスチェンジしてから村を訪問するなどすればアイテムを所持することは可能である。しかしこのアイテムはマップで交換することはできない(使用は可能である)。進撃準備で一覧を閲覧するとアイテムが表示され、交換したり他のアイテムを渡したりもできるが、マップ上では交換は不可能である。またこのようにしてアイテムを所持させても、自ら輸送隊から引き出したり預けたりすることもマップではできない。クラスチェンジする前あっても、ワープやレスキューの杖によって場所を動かすことは可能である。
戦績評価について
戦績評価は文章ではなく、星の数で進撃準備で閲覧できるようになった。
資産評価については前作にくらべやや厳しくなり、クラスチェンジアイテムなどの高価なアイテム・武器を大量消費や売却(売ると売価の2倍の資産を失う)すると高評価を得ることが難しい。武器もマップ上で必ず購入せねばならず、高評価を狙うにはある程度の資産の消費計画がより重要であり、他のシリーズに比べ浪費すると高評価が得にくくなってしまった。
もっともハードモードではシルバーカードを使って買い物をすれば買えば買うほど資産が増えていく。
初の本編クリア後にメニューから難易度・モード別の戦績評価の閲覧が可能となった。よりすぐれた評価を得ればまた上書きされ、すべての評価の星が5つのSが最大である。ここで論評するキャラクターは特定のアイテムを使用したキャラであるが、使用していないor死亡したなどの場合はマリナスがしゃべる。
難易度について
章の総数は多いものの、難易度的は低めに抑えられている。もっとも、ストーリー上重要なボスは前作よりも強め。
リン編はチュートリアル扱いであり、特に易しめ。なお、味方ユニットは死なずに離脱扱いとなっており、続くエリウッド・ヘクトル編で復活するが、リン編でのユニットとしての再出撃は不可能。
各編にはそれぞれハードモードが用意されており、各編をクリアする毎に対応するハードモードがプレイできるようになっている。
今作のハードモードはただ敵が強くなったり増えただけでなく、敵の初期配置や増援、所持アイテム、その他仕様が全く異なっているステージもあり、ノーマルで通じた戦術がハードでは通用しないことも多い。さらに、出撃人数が少なくなったり獲得経験値が少なくなったりと味方を育てにくくなっているため、前作よりもクリアが困難である。
なお、リン編のハードモードではチュートリアルがなくなっただけで、ステージの難易度に差はない。
武器レベルSについて
本作では一人のキャラが武器レベルを最高のSに出来るのは一種類だけとなった。また、Sレベルの種類の武器で戦う時は、命中率とクリティカル発生率が+5%されるようになった。
但し一部のキャラは例外的に複数の武器レベルがSに達している。
杖は武器レベルをSにしても、命中が上昇することはない。またランクSの杖も存在しないためメリットは皆無である。上級職杖使いを闘技場の回復役にしたりするとうっかり杖がSになってしまうので注意が必要である。とくに下級職で杖使いだったキャラがクラスチェンジしてから魔法の武器レベルをSにしたい場合、杖をほとんど使わずに魔法を集中的に使わないと武器レベルをSにすることが非常に難しくなってしまった。しかし司祭の武器レベル上げ問題については下級職から光魔法が使えるキャラが登場したため改善されている。
このためクラスチェンジ時の武器レベル上昇値がワンランクアップからプログレスバーでちょうど半分程度に変更されている(下級職でAでもクラスチェンジしてもSにならない)。
軍師システムについて
プレイヤーを「軍師」としてゲーム中に登場させるもの。本システムを使わないことも出来るが、軍師がいる場合、命中率の補正や軍師がいないと入手できないアイテムがあるなど、数々の特典がある他、一部イベントに変化がある。なお、軍師のデフォルト名は「マーク」だが、プレイヤーの好きなように変更は可能。また、誕生日や血液型などの簡単なプロフィールの設定も出来る。これらのプロフィールに依存して属性が決まり、軍師と同じ属性のキャラについてはプレイヤーの戦績に応じて聖戦の系譜やトラキア776の指揮レベルのように命中などに補正がかかる。
余談だが、本作の後に発売された「聖魔の光石」と「蒼炎の軌跡」とその続編の「暁の女神」はそれぞれの主人公が別のところで活躍する点がある為か、軍師システムは採用されていない。リン編からゲームを開始する場合、軍師を使わない選択はできない。ゲームを1度クリアまたは封印の剣と通信を行なって、エリウッド編やヘクトル編からリン編を経由せずにゲームを開始した場合のみ軍師なしプレイが可能である。
支援システムについて
前作から継承。前作では1章あたりの支援の友好ポイント(支援が発生可能になるまでたまる隠しポイント)のたまる上限があったが、今作では廃止されたため、1章でいくらでも友好ポイントが稼げるようになったため、よりも支援会話を発生させ易くなっている。しかしながら1章では1回しか支援会話はできない。1回支援会話をしてから、また支援会話が可能になるまで友好ポイントをためることもできる。また、クリア後のオプションでは、一度見た会話をいつでも見直せるように「支援会話一覧」が加えられた。ただし、リン編ではチュートリアル扱いのためか一切支援が発生しない。
前作では支援レベルによる後日談変化は主人公ロイの恋人しかなかったが、本作では6人を除く味方キャラ全員に複数の後日談が用意された。
また、主人公エリウッド(ヘクトル編の場合はヘクトル)とある女性との支援レベルがAに達している場合、終盤のストーリーが多少変化する上、一枚絵の追加がある。
外伝について
外伝の出現条件を満たした時、外伝にいくかどうか選べるようになった。但し、外伝にいかない選択をすると攻略評価が大幅に下がってしまう為注意が必要である。
ただしヘクトル編にしか存在しない外伝(異伝を含む)の場合、バグで攻略評価の計算に入れないことになっているため、攻略評価重視プレイをしているときは行かないほうがターンがかからないメリットがある。また、このバグはヘクトル編すべてにおいて成立するため、ヘクトル編にしか存在しない章(外伝ではないものも含め)の攻略評価では計算されていないのでこれらの章クリア時に攻略評価が著しく低下していることもあるが、仕様である。
新クラス
『封印の剣』より追加された新クラスは以下の通り。なお、前作までの僧侶は男女それぞれ修道士、シスターに分かれた。
  • 修道士 - 神に仕える男性。光魔法を専門とする。前作では下級職では光魔法が使えるユニットがいなかったが、修道士は下級職から光魔法が使えるため、クラスチェンジしても武器レベルあげで困らなくなった。
  • シスター - 神に仕える女性。杖を専門とする。こちらは前作の僧侶に近く、司祭にクラスチェンジする。今作では武器レベルがひとつしかSにできないため、クラスチェンジしてから光魔法をSにしたければ杖をほとんど使わずに戦闘に専念せねばならない。
  • アサシン - 闇に生きる暗殺者。盗賊の上位クラスで、剣を専門とする。必殺率に依存し、たとえダメージが0であっても、敵を一撃で葬り去る「瞬殺」のスキルを持つ。盗賊の能力である索敵マップでの視界や盗賊の鍵は使えるが、盗む能力は喪失する。
  • 狂戦士 - 海賊の上位クラス(味方になる山賊は存在しない)で前作のバーサーカーに近いが、英雄の証でクラスチェンジができなくなり、特殊で高価な専用アイテムを使用せねばならなくなった。
  • ブレイドロード - 剣を取り草原を治める長。リン専用クラス。剣に加え弓も扱う。剣歩兵ユニット。
  • ロードナイト - 馬に乗り戦場を駆ける君主。エリウッド専用クラス。剣に加え槍も扱う。騎馬ユニット。
  • グレートロード - 攻守に長け、高い戦闘力を持つ君主。ヘクトル専用クラス。斧に加え剣も扱う。重歩兵ユニット。
  • 大賢者 - 八神将の一人アトス。アトス専用クラス。理、光、闇の全ての魔法に加え、杖も扱う。
  • 災いを招く者 - 禁忌を犯し、強大な闇の力を手にいれし者。ネルガル専用クラス。理、光、闇の全ての魔法に加え、杖も扱う。
  • 魔封じの者 - 魔法を封じる力を持つ謎の存在。キシュナ専用クラス。戦闘能力は持たないが、彼を起点として広範囲に於いて、魔法及び杖が使えなくなる。戦闘アニメは存在しない。また攻撃したり倒しても経験値も得られない。
  • 古の火竜 - 太古に存在したといわれる強力な竜。火の竜専用クラス。防御不能の灼熱のブレスを操る。防御を無視してダメージを与える。戦闘アニメは強制的にオンになる。
闘技場について
本作ではいくらかの新クラスが登場したが、このうち修道士のみ闘技場で登場する。使用してくる武器のランクは司祭と同様である。アサシンは敵として闘技場にでてくることはない。敵のクラスの種類や使用してくる武器のランクは前作と同様である。支援効果も有効である。
また、ハードモードにおける闘技場ではHPが80を超え??となるなど凄まじい能力を持った敵も多数登場する。
しかしながらある特定の能力が一時的に上昇するアイテムを使用して戦うとその能力アップの恩恵を受けながら戦うことができるため非常に有利に戦える。この補正は救出中は永久に維持され続けるため、一旦戦ってから別のキャラで救出し、再行動させれば補正を常に受けながら有利に戦うことができる。例えば防御力に補正がかかったとしても敵の武器ランクが上がることもないため、ハードモードであっても非常に有利に戦う事が可能である。
前作同様、敵のクラス、レベル、武器の種類を確認してから不利ならばリセットという手段も使える。
増援について
今作より敵の増援が味方ターンの開始直前に現れるようになった。前作までのように、思わぬところから増援が出現して大打撃を食らってしまったという初見殺しのようなことはなくなっているが、ハードモードでは前作まで同様に敵ターン開始時に現れる事もある。
周回数について
周回数はカウントされ、2周目以降はマップメニューの状況から確認できる。エリウッド編またはヘクトル編をクリアし、データをセーブしたときに限ってクリアと認められる。リン編のみではカウントされず、また同じセーブデータをコピーし、それを複数クリアしてもカウントされない。例えば終章のデータを2つ記録しておき、1回ずつクリアしてもカウントされない。オンオフの切り替えもできるがオフにするとクリア特典であるユニットの移動スピードの加速ができなくなる。また、13周以上はカウントされずそれ以上クリアしても13周のままである。今作では複数回クリアしてもトライアルマップなどの特典は存在しないが、一部エンディングなどが追加されるメリットはある。
魔法剣の計算式
前作では魔法剣のダメージは固定であったが、今作では魔法剣の間接攻撃時の攻撃力を使用者の力/2+武器攻撃力として計算するようになった。

地理

『封印の剣』の「地理」項目を参照。なお今作ではエトルリア王国、イリア地方は舞台としては登場せず、名前のみでの登場となる。西方三島はヘクトル編でのみ登場する。

用語

人竜戦役、終末の冬、神将器
守護兵
かつて八神将と共に戦った戦士たちの亡霊。エレブ各地に封印されている「神将器」を護り続けている。ローランに仕えた狂戦士ゲオルク、テュルバンに仕えた勇者カイムなど。
ファイアーエムブレム
ベルン王家に伝わる紋章で、正当な王位継承者たる事を示す証。「炎の紋章」とも呼ばれる。神将器を超える武器「封印の剣」を解き放つための鍵。
タイトルそのものであり、シリーズ恒例の最重要アイテム。とはいえ、たいした出番がない作品も少なくない。本作においては、ベルンお家騒動の小道具。
古の竜
ネルガルによって別の大陸から召喚された竜族。本編中には火竜4体、氷竜2体が登場する。本作において竜は人を遥かに超越する生物として描かれており、その戦闘力、叡智、生命力すべてが人では全く太刀打ち出来ない。しかしながらその寿命の反面、繁殖能力だけは人に劣っている。
ちなみに竜族は1000歳を数えても未だ成体に達さない程の長寿であるため、6体の竜は全て、人類に敗れて故郷であるエレブ大陸から離れることを余儀なくされたその当人たちである。
竜の門
ヴァロール島の古代遺跡にある巨大な「門」形状の遺構。かつて竜族が築き上げた空間転送装置であり、エレブ大陸と異大陸を繋いでいる。起動には膨大なエーギルが必要。
人竜戦役時、人との争いを望まなかった竜や、戦いに敗れるも生き延びた竜らがこれを使って異大陸に逃げ延びた。
エーギル
体力や精神力など、人や生き物が生きる力そのもの。これを失うことは死を意味する。エーギルの量は個体ごとにまちまちで、心身の鍛えられた人物ならば常人の数百倍もの量に達することすらある。しかし、そういった個体はごくわずかしか存在しない。
ネルガルは数百年前にナバタの「理想郷」で、他者のエーギルを奪い己の力に変える竜族の秘術を学んだ。彼は自信の体に他者のエーギルを施しているため凄まじい魔力を宿し、並の攻撃ではまともに傷を負うことすらない。
モルフ
ネルガルがエーギルを用いて無から生み出した人造人間。漆黒の髪、金色の瞳、整った容姿を特徴とする。ネルガルはその用途に応じて作成の手間暇を変えているため、手足となる側近クラスは強大な魔力のみならず確かな感情をも有しているが、一般の戦闘用モルフや伝言役などはほとんど感情を有さず言葉をろくに発することもない。
本作の敵一般兵はみなパラメータの幸運の値が0であるが、モルフの場合は更に、イベントキャラも幸運が0である。

キャラクター

ファイアーエムブレム 烈火の剣の登場人物‎を参照

章タイトル一覧

リン編
章数タイトル
序章「草原の少女」
1章「運命の足音」
2章「精霊の剣」
3章「小さな傭兵団」
4章「生業の影で」
5章「国境をこえて」
6章「誇り高き血」
7章「旅の姉弟」
7章外伝「黒い影」
8章「謀略の渦」
9章「悲しき再会」
10章「遥かなる草原」
エリウッド編(ヘクトル編)
エ編章数ヘ編章数タイトル
11章11章「旅の始まり」 (「もう一つの旅立ち」)
12章12章「比翼の友」
13章13章「真実を求めて」
13章外伝13章外伝「行商人マリナス」
14章14章「うごめく者たち」
--15章「舞い降りる鉤爪」
15章16章「キアランの公女」
16章17章「謎の行方」
16章外伝17章外伝「港町バドン」
17章18章「海賊船」
18章19章「魔の島」
18章外伝19章外伝「魔封じの者」
--19章異伝「時の垣間」
19章20章「竜の門」
20章21章「新たなる決意」
21章22章「二つの絆」
22章23章「生きた伝説」
22章外伝23章外伝「創られし命」
23章24章「四牙襲来」
--25章「狂える獣」
24章26章「届かぬ手、届かぬ心」
25章27章「闇の白い花」
26章28章「夜明け前の攻防」
26章外伝28章外伝「決別の夜」
27章29章「運命の歯車」
28章--「勇者ローラン」
--30章「狂戦士テュルバン」
29章31章「悠久の黄砂」
29章外伝31章外伝「戦支度」
30章32章「背水の戦い」
--32章外伝「生の価値」
終章終章「光」

各種メディア関連商品

  • 小説
    • 小説ファイアーエムブレム烈火の剣~封印の剣 エレブ動乱 (スクウェア・エニックス
      • 上巻 2004年1月30日発行
      • 中巻 2004年3月19日発行
      • 下巻 2004年4月2日発行
      真坂和義 著 金田榮路

その他

  • 本作のテレビコマーシャルでは平井堅LIFE is...」がBGMに使用された。CMのイメージタレントに堀北真希を起用した。
  • ソフト初回購入者特典は『烈火の剣』の「卓上カレンダー」と「プレミアムサントラCD」であった。
  • 集英社 ファイアーエムブレムキャラクターズ 封印の剣&烈火の剣
    • 本作のサウンドトラックは発売されていないが、付録CDにBGMが収録されている。
    • 上記の『キャラクターズ』は両作の公式イラスト計百数点と全ての支援会話を収録したものである。
    • しかし任天堂及びインテリジェントシステムズの関与は「監修」ではなく「協力」に留まっているため、各キャラの年齢などの細かい点で間違いが見受けられる。
      • 特に、エルクが魔道軍将となり「封印の剣」のセシリアの師となった、との件は、少なくとも本編中では一切記述が無い。
        但し、エリウッド編又はヘクトル編でのエルク単独の後日談には「【魔道軍将】を早々に退いたパントの次にと望まれるが、辞退。生涯を魔道の研究に捧げる。」という記述がある。
  • 後日談によって分かれる場合もあるが、仲間の全員が必ずしも良い結末を迎えない。後日談や続編のゲーム内もしくは小説版では死亡及び行方不明(推測できるものも含む)になっているキャラもいる。これは前作「封印の剣」が本作の20年後と言う比較的近い時代設定をしている為、10代後半程度のキャラクターがその後も健在だった場合、十分「続投」出来てしまうと言う問題を回避する為と思われる。
  • 仲間入りの曲に『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』と『ファイアーエムブレム 紋章の謎』(この仲間入りの曲は『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』の曲にメドレーの一曲として起用されている)の仲間入りのアレンジ曲が収録されている。イサドラ初登場の会話時の曲に『暗黒竜と光の剣』と『紋章の謎』のマップクリアのストーリー曲のアレンジが収録されている。また、サウンドルーム曲番号61番「策略」は『紋章の謎』第二部後半敵マップの曲のアレンジである。更に、闘技場の試合中のBGMは『トラキア776』の戦闘音楽が採用されている。
  • 前作までの索敵マップでは敵総数を確認する事が出来たが、今作以降から索敵マップでは敵総数が確認出来なくなっている。また、トーチの効果がたいまつと同様のものから他の遠距離杖と同様に範囲を指定し、指定したポイントでたいまつを使用した場合と同様なものとなっている。
  • 通信闘技場でアサシンが瞬殺で敵を倒した場合、ポイントが100入るとレベルが上がるバグがある。レベルが20であってもレベルがあがり、21以上にもなりうる。なお、対戦が終了するともとにもどる。
  • 聖戦の系譜・トラキア776を除く前作までナイトキラー(今作ではホースキラー)はソシアルナイト系にしか効果が無かったが、今作以降では全ての乗馬ユニットに特攻が発生するようになった。さらに、騎馬系、アーマー系に特攻がある武器の種類がはじめて増えた。
  • 海外版の終章では日本版と違い、扉が1ターンにつき1つずつ開く。日本版は2ターンごとに2つ同時である。
  • 北米版マリオカート ダブルダッシュ!!
    • ソフトのおまけに同梱されているボーナスディスクでは、日本では期間限定で配信された月刊任天堂店頭デモで2択で入手出来るアイテムや音楽、Vジャンプ限定の懸賞で貰える「ドラゴンアクス」他多数のダウンロードアイテムと音楽が入手出来るが、北米版烈火の剣のソフト限定で、日本版の烈火の剣へのダウンロードは不可である。
  • 日本国外版リンのソール・カティ
    • 日本版には無いソール・カティの専用の戦闘グラフィックがある。なお、画像データ自体は日本版にも収録されており、専用グラフィックがソール・カティではなくデュランダルに指定されている(通常プレイではリンがデュランダルを使用できない)ため、見ることができない。製作の過程でデュランダルの使用者がリンからエリウッドに変更になり、その際に設定を直し忘れていたことが原因。
  • 大乱闘スマッシュブラザーズX
    • 「攻撃〜挑まれた戦い」のアレンジ曲が収録されている。
    • フィギュアに、アシストフィギュアとして参戦しているリンがある。
    • シールに、エリウッド、リン、ヘクトル、ニニアン、ギィがある。

外部リンク