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ニンジャウォーリアーズ

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ニンジャウォーリアーズ
ジャンル アクションゲーム
対応機種 アーケード[AC]
PCエンジン[PCE]
メガCD[MCD]
携帯電話EZ(BREW)iS!
開発元 タイトー
発売元 タイトー
人数 1〜2人同時プレイ
発売日 [AC]:1987年
[PCE]:1989年6月30日
[MCD]:1993年3月12日
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ニンジャウォーリアーズ』(THE NINJA WARRIORS)は、タイトーから1987年に発売されたアーケードゲームで、サイドビュータイプのアクションゲームである。

概要

1987年にタイトーより、同社のダライアスに続く3画面筐体ゲーム第二弾としてアーケードに登場。難易度は非常に高く、発売当初はノーマルランクでのワンコインクリアは全国でも数えるほどであった(後に雑誌「ゲーメスト」での誌上攻略により大分楽になったが、それでも最終局面はパターン化が非常に難しく、相当の実力が必要とされる)。衝撃のエンディングは当時話題になった。

サウンド

ダライアスと同様の筐体ということもあり、シート下のスピーカーから迫力ある重低音のサウンドを体感できた。使用音源はヤマハのYM2610。楽曲は同社サウンドチームZUNTATAの"OGR"こと小倉久佳がメインで担当。収録曲はゲーム史に残る屈指の名曲とされ、現在でも多くのファンに支持され続けている。特にステージ1・6のBGMの「DADDYMULK」は、サビにサンプリングによる津軽三味線を用いたソロパートを挿入するなど、当時としては他に類を見ない手法が使われていた。ステージ1は通常プレイでは曲のサビに入る前にクリアしてしまう為、当時は津軽三味線のソロパートを聴きたいがために、わざわざゲームをゆっくりと進めるプレイヤーも少なからずいた。

ゲーム内容

ストーリー

1993年。かつて栄華を誇ったこの国は、重大な危機に直面していた。魔王「バングラー」が、その邪悪な魔力により、独裁政治を行なうようになってからというもの、人々の意識は洗脳されてしまい、社会は荒廃してしまった。そんな中で、革命派のリーダー「マルク」は魔王バングラーを倒すべく、2体の殺人マシーン(「KUNOICHI」と「NINJA」)を完成させ勇敢に挑んでいった。

ゲームのルール

8方向レバー、2ボタン(攻撃、手裏剣)で殺人マシーンのNINJAとKUNOICHIを操作し、敵を倒しながら右方向に進む。全6ステージ構成。プレイヤーはライフ制になっており、敵から攻撃を受けるとライフゲージが減り、ライフゲージまたはタイムが0になるとゲームオーバーとなる。

攻撃ボタンを押しっぱなしにするとくないを構えて防御するが、爆発などは防ぎきれない。くないを構えながら斜めジャンプをすると回転ジャンプとなり、ジャンプ中は無敵になる。銃や爆弾などで攻撃を受けた部位は忍者服が破れて内部のメカが露出してしまい、以後ダメージを2倍受けてしまう。各面クリア時にライフは回復するが忍者服は修復されないため、なるべく破損を避ける必要がある。

ステージ紹介

  • ステージ1:スラム街

最初のステージ。敵兵が容赦なく押し寄せる。

  • ステージ2:軍事基地

軍曹のステージ。戦車には注意。

  • ステージ3:倉庫

倉庫内のステージ。

  • ステージ4:ビル街

ビル街のステージ。

  • ステージ5:下水道内

下水道のステージ。

  • ステージ6:バングラー官邸

最終ステージ。これをクリアするとエンディングが流れてゲームオーバー。タイムが厳しい。

移植作品

ゲーム機

1989年6月30日発売
1人プレイ専用になっている。2008年9月23日からは、Wiiバーチャルコンソールでも配信されている(要600Wiiポイント)。
1993年3月12日発売
2人プレイ可能。CD-ROMの特性を活かしアーケード版のBGMがそのまま収録されている。また、ZUNTATA出演によるオリジナルのオープニングが追加されている。

携帯電話用アプリ

2006年3月2日配信開始
2006年3月7日配信開始
2006年3月15日配信開始

※プレイヤーキャラはKUNOICHIのみ。他キャリア向け(ドコモソフトバンク)の各アプリよりも先にauKDDI沖縄セルラー電話連合)向けのEZアプリ(BREW)版が配信されるパターンは極めてまれである。また、携帯電話の機種によっては最初からプレインストールされているものもある。

※その他にもアミガコモドール64等、多くの海外PCへの移植が行われている。

ザ・忍者ウォーリアーズ〜アゲイン〜

ザ・忍者ウォーリアーズ〜アゲイン〜
ジャンル アクションゲーム
対応機種 スーパーファミコン[SFC]
開発元 ナツメ
発売元 タイトー
人数 1人
メディア [SFC]ロムカセット
発売日 1994年1月28日
テンプレートを表示

概要

AC版『ニンジャウォーリアーズ』のオリジナルリメイク作品。開発はナツメ。ストーリーはAC版と同じく、独裁者バングラーを、マルク率いる革命軍が造り出したアンドロイドにより暗殺する、というもので、また、エンディングの内容もAC版を意識したものとなっている。全8ステージ。難易度はNORMAL、HARDの2つから選べる。プレイヤーキャラクターはKUNOICHI、NINJAの他、KAMAITACHIという新キャラクターが追加された。十字キー、Yボタン(攻撃)、Bボタン(ジャンプ)、Xボタン(ボンバー)でプレイヤーキャラクターを操作する。ゲーム内容は、AC版と同じく残機無しのライフ制で、ライフが無くなる、もしくは制限時間が無くなるとゲームオーバーとなり、コンティニューすると特定の復活ポイントまで戻される。なお、コンティニューは無限にすることが可能。そのほか、AC版と同様に攻撃ボタン押しっぱなしによるガード、ガードからの宙返り、しゃがみが存在するが、手裏剣投げ、内部メカの露出、2人同時プレイなどは削除されている。また、AC版と同じく奥行き無しの2Dアクションゲームであるが、攻撃ボタン連打からの連続技、ジャンプ攻撃、多彩な投げ技など、ゲーム性はベルトスクロールアクションゲームのそれに近い。一部背景のオブジェクトは投げ技で壊すことが可能だが、これはラストボス戦で重要な意味を持つようになる。

パワーゲージ

本作で独自に追加された要素。時間と共にゲーム画面下の「BLASTER」というゲージが少しずつ溜まっていき、MAX時にXボタンを押すと、ゲージを全て消費して画面全体を攻撃するボンバーを使う事が出来る。また、ゲージがMAXの際、連続攻撃のフィニッシュ時に方向キーの上ボタンを入れたままにすることで、ゲージを5つ消費して敵のガードを突き破り攻撃範囲も広い、キャラクター固有の特殊攻撃を出すことが可能。なお、ゲージがMAXになる前に敵の攻撃によってダウンさせられると、ゲージは0に戻ってしまう。ただし、ゲージがMAXの時は、敵にダウンさせられてもゲージが0になることは無い。

プレイヤーキャラクター

AC版と違い、本作はプレイヤーセレクト画面でキャラクターを選んだ後、ゲームを開始する。また、キャラクターにより性能も大きく異なる。

KUNOICHI(クノイチ)H-5.58ft ・W-143lb
外見、性能ともAC版のKUNOICHIに近い。女性タイプのアンドロイドで、3体の中では最も標準的な性能を持つ。苦無、刀による攻撃、飛び蹴りといった技の他、敵を左右に投げる「電撃なげ」、上方に投げる「髪なげ」、掴んだ相手の腹部を連続で殴る「腹突き」といった掴み技を持つ。パワーゲージMAX時に出せる特殊攻撃は、刀を構えて高速で突進する「疾風斬り」。
NINJA(ニンジャ)H-6.89ft ・W-1540lb
AC版のNINJAとは外見、性能とも大きく異なる。大男タイプのアンドロイドで、スピードは無いがパワーはある。ニュートラル状態でBボタンを押すとその場でジャンプ、方向キーを左右を入れながらBボタンで横に高速移動しながらのショルダータックルと、操作にややクセがある。パンチ、キック、ヌンチャクによる攻撃の他、敵を放り投げる「パワースルー」、敵の上半身を掴んでのジャイアントスイングを放つ「パワースイング」、強力なアトミックドロップを放つ「パワークラッシュ」といった投げ技を持つ。パワーゲージMAX時に出せる特殊攻撃は、爆炎により敵を攻撃する「ニンジャブラスター」。
KAMAITACHI(カマイタチ)H-6.07ft ・W-220lb
本作で新たに追加された新キャラクター。両腕や体に刃物が内蔵されており、それによる斬りつけ攻撃が得意。他の2体とは違い、敵を掴むことが出来ず、敵に接近して攻撃を当てた後、方向キーを押しながら攻撃ボタンを押すことによってはじめて敵を投げることが可能。そのため、投げ技を使いこなすにはある程度テクニックが必要。投げ技は、相手を自分の後方に投げ飛ばす「トルネードスルー」と、掴んだ相手を前方に蹴り飛ばす「ロングレンジシュート」の2つ。パワーゲージMAX時に出せる特殊攻撃は、体に内蔵された刃を突き出す「ヒートクロー」。

敵キャラクター

雑魚キャラクター

ナイフアーミー
バングラー軍の兵士。本作で最も弱い雑魚キャラクター。大量に出現し、ナイフによる突き刺し攻撃を行なう。体力は無く、ほとんどの攻撃で一撃で倒すことが可能。
マシンガンアーミー
を所持した兵士。若干の耐久力が持つ。距離が離れると銃撃、接近すると銃床による殴り攻撃を行う。また、手榴弾を投げてくることもある。
スネーク
ベレー帽を被った兵士。マシンガンアーミーと同じく若干の耐久力を持つ。パンチ、キック等の近接戦闘を得意としている。
パンサー
スネークの強化版といった敵で、同じくパンチ、キックといった攻撃を仕掛けてくる。スネークよりもスピードに優れ、また、耐久力も高い。
フォックス
スーツを着た東洋系の特殊工作員。キック、飛び蹴りといった攻撃と、攻撃力の高い投げ技を使用してくる。
ピューマ
仮面を被り、パワードスーツのようなものを着込んだ小柄な兵士。後半ステージから登場する。非常に俊敏で、画面内を高速で移動する。殴り、膝蹴り、高速のスライディングで攻撃してくる。また、体色が変わっている間は、掴むことが出来なくなる。
シャドーマン
バングラー配下の忍者軍団の下忍。の面を被り、忍者装束に身を包んでいる。両手に持つ苦無で攻撃してくる。白い装束の者は他の者に比べ、耐久力が高い。
くのいち
敵忍者軍団のくノ一。身軽な動きでこちらを翻弄する。両手に持つ刀と飛び蹴りによる攻撃を仕掛けてくる。また、こちらの攻撃をガードしてくることがある。青い髪の者は他の者に比べ、耐久力が高い。
さる
小柄な忍者。くのいちと同じく身軽な動きを持つ。手に鉤爪のついた手甲をはめており、それによる突き、飛びつき攻撃、回転攻撃を使用してくる。
化忍
を被った巨漢の忍者。攻撃力が高く、殴り、タックル、ジャンプからのかかと落とし、強力な掴み攻撃といった技を持つ他、大ジャンプでこちらとの間合いを一気に詰めてくる事がある。赤い服の者は他の者に比べ、耐久力が高い。
火炎忍者
赤い忍者装束と長い金髪が特徴的な忍者。口からガード不可能の炎を吐く他、瞬間移動の能力も持つ。
ゴーレム
巨大な人型ロボット兵。前方の装甲が硬く、前からの攻撃はほとんど無効化する。ダメージを与えるには、投げ技、背後からの攻撃、ガードを突き破る特殊攻撃を使う、ものや敵を投げつける、といった方法をとらなければならない。腕を伸ばしての殴り攻撃、頭部からレーザーを発射、こちらを掴んだ後、至近距離でレーザーを放つといった攻撃を持つ。ある程度ダメージを与えると頭部が吹き飛び、レーザーを使用してこなくなるが、移動速度が速くなる。また、掴み攻撃が至近距離でのレーザー発射から放り投げへと変化する。赤いボディのものは他のものに比べ、耐久力が高い。
3SVO Ⅱ(スリーエスブイオーⅡ)
小柄な警備ロボット。あたりをうろうろとしており、時折レーザーを発射してくる。

ボスキャラクター

ギガント
ステージ1のボス。人間の姿をした巨大なロボット兵。殴り、蹴りといった攻撃を持つ。また、ステージ5とファイナルステージの道中で再登場してくる。なお、バングラーを除く各種ボスキャラクターは、こちらの攻撃をガードすることがある。
チェンソー ブル
ステージ2のボス。兵器工場の工場長で、巨大なチェーンソーを手にした巨漢。チェーンソーによる斬りつけを行う他、素早い動きで一気にこちらとの間合いを詰めてくる。
幻幽鬼 やもり(げんゆうき やもり)
ステージ3のボス。忍者軍団ではNo2の実力の持ち主。ボスの中では唯一、単身で戦いを挑んでくる。素早い動きからの突き、壁に張り付いて爆弾をばら撒くといった攻撃を仕掛けてる。また、自分の姿を周りに溶け込ませ、透明になる能力を持っている。
シルバーマン
ステージ4のボス。バングラー軍の司令官。ベレー帽に眼帯、白いスーツという格好をしている。杖による殴り攻撃の他、トランシーバーでレーザー衛星に指示を送り、上空からレーザーを発射させての攻撃を仕掛けてくる。また、画面上部を移動している時は、こちらの攻撃を一切当てることができない。
十兵衛(じゅうべえ)
ステージ5のボス。忍者軍団の頭領。屈強な見た目とは裏腹に、95歳と高齢である。手刀、飛び蹴り、投げ技、爆炎による攻撃、瞬間移動を行う。
フォボスダイモス
ステージ6のボス。ギガントの強化版といったロボット兵。スピードが強化されており、2体1組で襲い掛かってくる。ギガントと同じく殴り、蹴りといった攻撃の他、掴みからの投げ、高速のスライディングといった攻撃も持つ。なお、体力ゲージを2体で共有しているため、どちらか片方を倒せばもう一方も倒すことができる。
ゼロス
ステージ7のボス。緑色の体を持つ生物兵器。動きは非常に素早く、画面内を高速で動き回る。腕を伸ばしての殴り、掴み攻撃、しゃがんでからのキック、回転キックといった攻撃を持つ。
バングラー
ファイナルステージのボスであり、本作のラストボス。AC版とは違い、専用の機械のようなものに乗り込み、大量に出現する雑魚キャラクターと、一定時間ごとに発生する壁のようなバリアーでプレイヤーを攻撃してくる。バングラー自身には通常攻撃は一切効かず、無限に出現する雑魚キャラクターを背景を破壊するタイプの投げ技で投げ、その雑魚をバングラーに当てることによってはじめてダメージを与えることができる。

アイテム

  • コンテナ - 敵に投げつけて攻撃する。2回まで投げることができ、中にライフ回復アイテムが入っていることがある。
  • ガスボンベ - 敵に投げつけて攻撃する。2回まで投げることができ、2回目に投げた際、大爆発して画面内の敵全てにダメージを与える。
  • 大理石ベンチコンピュータサーチライトバイク - 敵に投げつけて攻撃する。大理石のベンチは3回、その他は2回まで投げることができる。
  • ライフ回復アイテム - 大、中、小の3種類が存在する。大は体力を全回復、中は体力を半分、小は体力を4分の1回復させる。

関連作

タイトーのゲームミュージックに収録。(AC7以前ではバラエティに収録)

外部リンク