スクーター・ジェネット

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スクーター・ジェネット
Scooter Gennett
シンシナティ・レッズ時代
(2017年5月12日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オハイオ州シンシナティ
生年月日 (1990-05-01) 1990年5月1日(34歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 二塁手外野手三塁手
プロ入り 2009年 MLBドラフト16巡目
初出場 2013年6月3日 オークランド・アスレチックス
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ライアン・ジョゼフ・ジェネットRyan Joseph Gennett, 1990年5月1日 - )は、 アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティ出身のプロ野球選手二塁手外野手三塁手)。右投左打。現在は、フリーエージェント(FA)。

経歴

プロ入りとブルワーズ時代

2009年MLBドラフト16巡目(全体496位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名され、8月17日に契約。

2010年に傘下のA級ウィスコンシン・ティンバーラトラーズでプロデビュー。118試合に出場して打率.309、9本塁打、55打点、14盗塁を記録した。同年のミッドウェストリーグ・西地区のオールスターチームに二塁手として選出された[1]

2011年はA+級ブレバード・カウンティ・マナティーズでプレーし、134試合に出場して打率.300、9本塁打、51打点、11盗塁を記録した。6月2日には同年のフロリダ・ステートリーグ・北地区のオールスターチームに二塁手として選出された[2]

2012年はAA級ハンツビル・スターズでプレーし、133試合に出場して打率.293、5本塁打、44打点、11盗塁を記録した。6月7日にはサザンリーグ・北地区のオールスターチームに二塁手として選出された[3]。オフの11月20日にブルワーズとメジャー契約を結び、40人枠入りを果たした[4]

2013年1月25日にブルワーズと1年契約を結び、3月15日にAAA級ナッシュビル・サウンズへ異動した。6月3日にメジャーへ初昇格した[5]。同日のオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビュー。8点ビハインドの9回裏に代打として出場したが、ピッチャーゴロに終わった[6]。17試合に出場したが、打率.214と結果を残せず、6月26日にAAA級ナッシュビルへ降格した[7]。7月30日に再昇格[8]も、2試合の出場しただけで8月7日にAAA級ナッシュビルへ降格した[9]。だが、翌8日に正二塁手リッキー・ウィークス故障者リスト入りしたため再昇格した[10]。昇格後は二塁手の定位置を獲得し、2割台だった打率を3割台まで上げた。この年メジャーでは69試合に出場して打率.324、6本塁打、21打点、2盗塁を記録した。

2014年は自身初の開幕ロースター入りを果たした[11]。この年は、二塁手のレギュラー格で起用されて137試合に出場して打率.289、9本塁打、54打点、6盗塁を記録した。打者としては主に1、2番で起用され、得点圏で打率.327を記録した[12]

2015年は出番がやや減少し、114試合の出場だった。打撃面では打率.264、6本塁打、29打点という成績を残したが、出塁率は.300を割り込んだ。

2016年は136試合に出場し、初めて規定打席に到達。打率.263、14本塁打、56打点、8盗塁という成績のほか、二塁打も30本放った。

レッズ時代

2017年3月28日にウェイバー公示を経て故郷のシンシナティ・レッズへ移籍した[13]。6月6日に本拠地グレート・アメリカン・ボール・パークで行われたセントルイス・カージナルス戦では、2012年ジョシュ・ハミルトン以来史上17人目となる1試合4本塁打、史上15人目となる1試合10打点、史上6人目となる1試合17塁打という大記録を達成。この年は規定打席にわずかに届かなかったものの、打率.295、27本塁打、97打点、OPS.874と自己最高成績を残した。

ジャイアンツ時代

2019年7月31日に後日発表選手とのトレードで、金銭と共にサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍した[14]。8月27日に自由契約となった[15]

人物

登録名の「スクーター」はニックネームで、5歳の頃にファンだったキャラクター人形に由来している。ある日、母親のティナとシートベルト講習を受けるため、警察署に行ったが、その際に「自分は逮捕されるのかも。もし、本名を言ったら逮捕される」と思ったらしく、本名の「ライアン」ではなく、偽名として「スクーター」と名乗った事から、それ以来「スクーター」という名前を使っている[16]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2013 MIL 69 230 213 29 69 11 2 6 102 21 2 1 5 1 10 0 1 42 0 .324 .356 .479 .834
2014 137 474 440 55 127 31 3 9 191 54 6 3 8 4 22 5 0 67 11 .289 .320 .434 .754
2015 114 391 375 42 99 18 4 6 143 29 1 3 0 0 12 5 4 68 11 .264 .294 .381 .675
2016 136 542 498 58 131 30 1 14 205 56 8 1 1 2 38 1 2 114 11 .263 .317 .412 .728
2017 CIN 141 497 461 80 136 22 3 27 245 97 3 2 0 2 30 1 4 114 15 .295 .342 .531 .874
2018 154 638 584 86 181 30 3 23 286 92 4 2 3 5 42 3 4 125 14 .310 .357 .490 .847
2019 21 72 69 4 15 3 0 0 18 5 0 0 0 1 1 0 1 20 0 .217 .236 .261 .497
SF 21 67 64 11 15 4 0 2 25 6 0 0 0 1 1 0 1 21 1 .234 .254 .391 .644
'19計 42 139 133 15 30 7 0 2 43 11 0 0 0 2 2 0 2 41 1 .226 .245 .323 .568
MLB:7年 793 2911 2704 365 773 149 16 87 1215 360 24 12 17 16 156 15 17 571 63 .286 .327 .449 .776
  • 2019年度シーズン終了時

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2017 CIN 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 7 1.0 2 1 1 0 1 0 0 0 2 2 18.00 3.00
MLB:1年 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 7 1.0 2 1 1 0 1 0 0 0 2 2 18.00 3.00
  • 2018年度シーズン終了時

年度別守備成績



二塁(2B) 三塁(3B) 左翼(LF) 右翼(RF)
















































2013 MIL 59 113 146 5 39 .981 - - -
2014 119 201 268 9 61 .981 - - 1 0 0 0 0 .---
2015 108 176 273 7 71 .985 - - -
2016 127 206 344 14 73 .975 - - -
2017 CIN 99 156 203 7 40 .981 10 4 13 2 1 .895 9 13 0 0 0 1.000 6 11 0 0 0 1.000
2018 142 280 374 11 101 .983 - - -
2019 19 27 39 0 13 1.000 - - -
SF 17 31 38 1 11 .986 - - -
'19計 36 58 77 1 24 .993 - - -
MLB 690 1190 1685 54 409 .982 10 4 13 2 1 .895 9 13 0 0 0 1.000 7 11 0 0 0 1.000
  • 2019年度シーズン終了時

背番号

  • 2(2013年 - 2016年)
  • 4(2017年)
  • 3(2018年 - 2019年7月30日)
  • 14(2019年8月2日 - 同年8月26日)

脚注

  1. ^ 2010 MWL ALL-STAR ROSTERS”. MiLB.com. 2014年5月15日閲覧。
  2. ^ Danny Wild (2011年6月2日). “Harvey, McGuire among FSL All-Stars”. MiLB.com. 2014年5月15日閲覧。
  3. ^ Danny Wild (2012年6月7日). “Mobile duo headlines Southern Stars”. MiLB.com. 2014年5月15日閲覧。
  4. ^ Adam McCalvy (2012年11月20日). “Gennett among five added to Crew's 40-man roster”. MLB.com. 2014年5月15日閲覧。
  5. ^ Adam McCalvy, Kevin Massoth (2013年6月4日). “Gennett, Weeks to platoon at second base”. MLB.com. 2014年5月15日閲覧。
  6. ^ Scores for Jun 3, 2013”. ESPN MLB (2013年6月3日). 2014年5月15日閲覧。
  7. ^ Kevin Massoth (2013年6月27日). “Injured Estrada, Figaro head to Arizona to rehab”. MLB.com. 2014年5月15日閲覧。
  8. ^ Adam McCalvy (2013年7月31日). “Gallardo placed on 15-day disabled list”. MLB.com. 2014年5月15日閲覧。
  9. ^ Adam McCalvy (2013年8月7日). “Henderson's four-out save won't be a habit”. MLB.com. 2014年5月15日閲覧。
  10. ^ Adam McCalvy (2013年8月8日). “Weeks placed on disabled list in advance of MRI”. MLB.com. 2014年5月15日閲覧。
  11. ^ 2014 Opening Day roster”. MLB.com Brewers Press Release (2014年3月30日). 2014年5月15日閲覧。
  12. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、372頁頁。ISBN 978-4-331-51921-9 
  13. ^ http://www.espn.com/mlb/story/_/id/19024734/cincinnati-reds-claim-2b-scooter-gennett-waivers-milwaukee-brewers
  14. ^ Michael Rosen (2019年7月31日). “Reds infielder Scooter Gennett traded to the Giants” (英語). SF Gate.com. 2019年8月6日閲覧。
  15. ^ Maria Guardado (2019年8月27日). “Giants call up Dubon, place Gennett on waivers” (英語). MLB.com. 2019年8月28日閲覧。
  16. ^ Tom Haudricourt (2012年7月8日). “How Scooter Gennett got his name”. Journal Sentinel. 2016年3月14日閲覧。

関連項目

外部リンク