ジョービッグバン

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ジョービッグバン
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1995年3月15日(29歳)
登録日 1997年4月10日
抹消日 2002年6月1日
サンデーサイレンス
ジョーセイバー
母の父 ノーザンテースト
生国 日本の旗 日本北海道白老町
生産者 習志野牧場
馬主 上田けい子
調教師 坪正直栗東
競走成績
生涯成績 29戦6勝
獲得賞金 2億5270万1000円
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ジョービッグバンとは日本競走馬である。おもな勝ち鞍は函館記念中山金杯小倉大賞典。馬名の由来は冠名「ジョー」に天体現象の「ビッグバン」。

経歴

デビューは遅く3歳夏の阪神競馬場。当初はダートのみの出走であったがのちに芝路線に専念する。1999年6月に3勝目を挙げた陣営は900万条件の同馬を2段階格上挑戦となる函館記念に出走させ、軽ハンデ50キログラムを生かし重賞初制覇を成し遂げる。

2000年初戦には関西馬ながら中山金杯に出走し勝利を挙げる。当時東西の金杯は同じ条件(芝2000メートル)で施行されており関西馬が同競走を勝利したのは初めてのことであった[1]。続く小倉大賞典にも勝利し所属厩舎の通算300勝[2]に花を添え、相手が一気に強化された続く3走においても好走、GI初挑戦となった宝塚記念では単勝9番人気と低評価ながら3着と健闘した。

しかし以降の成績は京都記念4着が目立つ程度で、主場開催の重賞のみならず従場での重賞においても着外を繰り返す。最後の出走となった金鯱賞にてデビュー以来最大の着差で敗れ、2002年6月1日付けで競走馬登録を抹消した。

引退後

引退後は生まれ故郷である北海道習志野牧場に戻り種牡馬として繋養されるも、あまたのサンデーサイレンス産駒の種牡馬と比べ実績に見劣りする同馬の種付け頭数は芳しくなく、競走馬デビューに至った12頭の産駒はすべて中央競馬未勝利に終わり[3]、2008年用途変更となり種牡馬からも引退した[4]

競走成績

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム差 勝ち馬/(2着馬)
1998 7. 26 阪神 未勝利 11 6 6 4.5 (2人) 8着 石橋守 55 ダ1400m(良) 1:28.9 (39.3) -2.4 ペパーミントグラス
10. 19 京都 未勝利 14 7 12 3.5 (2人) 3着 石橋守 55 ダ1400m(良) 1:26.9 (39.2) -1.1 ムーンライター
9. 6 京都 未勝利 14 7 12 3.8 (2人) 3着 山田和広 55 ダ1400m(良) 1:26.1 (38.6) -0.5 ケイティトレジャー
10. 4 中京 未勝利 14 8 14 3.5 (2人) 1着 山田和広 55 ダ1800m(良) 1:55.8 (38.6) 0.1 (タヤスウェイブ)
1999 3. 6 中京 500万下 16 4 8 8.3 (5人) 8着 山田和広 56 ダ1700m(良) 1:49.8 (41.4) -0.5 デオグラチアス
3. 27 中京 500万下 16 8 15 14.6 (6人) 1着 山田和広 56 ダ1700m(良) 1:47.9 (38.4) 0.4 (ヒシサクセス)
5. 2 京都 鷹ケ峰特別 11 1 1 4.2 (3人) 2着 山田和広 53 芝1600m(良) 1:36.3 (34.0) 0.0 ドラゴンライト
5. 22 中京 タイランドC 13 5 7 2.4 (1人) 5着 佐藤哲三 56 芝1800m(良) 1:47.1 (38.1) -1.2 グレイトエンペラー
6. 19 函館 500万下 11 2 2 2.2 (1人) 1着 山田和広 57 芝2000m(良) 2:00.6 (35.8) 1.0 (エアウッズ)
7. 4 函館 函館記念 GIII 16 3 6 13.4 (6人) 1着 田面木博公 50 芝2000m(良) 2:02.0 (36.9) 0.6 エイシンガイモン
9. 12 阪神 朝日CC GIII 12 8 12 6.5 (3人) 9着 山田和広 55 芝2000m(良) 2:00.2 (36.6) -0.7 ツルマルツヨシ
11. 27 京都 京阪杯 GIII 17 3 5 15.6 (8人) 4着 山田和広 53 芝1800m(良) 1:46.9 (36.5) -0.5 ロサード
2000 1. 5 中山 中山金杯 GIII 13 3 3 10.5 (4人) 1着 山田和広 53 芝2000m(良) 2:01.4 (35.8) 0.2 (ミスズシャルダン)
2. 6 小倉 小倉大賞典 GIII 16 8 15 4.4 (2人) 1着 山田和広 56 芝1800m(良) 1:48.0 (37.0) 0.0 (ロードサクセサー)
4. 2 阪神 大阪杯 GII 16 2 4 4.8 (2人) 3着 山田和広 57 芝2000m(良) 2:01.1 (34.9) -0.3 メイショウオウドウ
5. 27 中京 金鯱賞 GII 11 3 3 11.6 (4人) 2着 松永幹夫 57 芝2000m(稍) 1:58.7 (34.9) -0.2 メイショウドトウ
6. 25 阪神 宝塚記念 GI 11 8 10 87.2 (9人) 3着 山田和広 58 芝2200m(良) 2:13.9 (35.9) -0.1 テイエムオペラオー
11. 19 京都 マイルCS GI 18 7 14 26.0 (9人) 15着 山田和広 57 芝1600m(良) 1:34.4 (36.7) -1.8 アグネスデジタル
12. 24 中山 有馬記念 GI 16 3 5 54.9 (11人) 13着 山田和広 56 芝2500m(良) 2:36.3 (39.4) -2.2 テイエムオペラオー
2001 2. 17 京都 京都記念 GII 14 5 4 10.0 (4人) 4着 山田和広 57 芝2200m(良) 2:12.6 (35.5) -0.3 マックロウ
4. 1 阪神 大阪杯 GII 14 5 8 20.6 (6人) 14着 山田和広 57 芝2000m(良) 2:00.1 (37.1) -1.7 トーホウドリーム
10. 7 東京 毎日王冠 GII 12 4 4 57.0 (11人) 11着 山田和広 57 芝1800m(良) 1:46.6 (36.5) -1.3 エイシンプレストン
11. 17 福島 福島記念 GIII 16 1 1 10.3 (3人) 14着 山田和広 57 芝2000m(良) 2:00.9 (37.9) -1.9 ミヤギロドリゴ
12. 9 阪神 鳴尾記念 GIII 13 8 13 50.8 (12人) 8着 山田和広 56 芝2000m(良) 2:00.6 (35.7) -0.8 メイショウオウドウ
2002 2. 3 小倉 小倉大賞典 GIII 16 4 8 23.6 (8人) 14着 山田和広 56 芝1800m(良) 1:50.4 (39.2) -2.4 タマモヒビキ
2. 24 中山 中山記念 GII 14 3 4 129.3 (14人) 10着 山田和広 57 芝1800m(良) 1:46.5 (35.7) -1.1 トウカイポイント
3. 31 阪神 大阪杯 GII 14 6 10 68.8 (11人) 9着 松永幹夫 57 芝2000m(良) 2:00.3 (35.5) -1.2 サンライズペガサス
5. 4 京都 都大路S OP 18 1 1 95.5 (17人) 15着 山田和広 58 芝1600m(良) 1:35.0 (35.8) -1.3 ホッコーアンバー
5. 25 中京 金鯱賞 GII 18 1 1 80.2 (12人) 16着 安田康彦 57 芝2000m(良) 2:01.4 (38.2) -3.1 ツルマルボーイ

血統表

ジョービッグバン血統サンデーサイレンス系 / Almahmoud 4×5=9.38%、Lady Angele 5×4=9.38%) (血統表の出典)

*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
父の父
Halo 1969
黒鹿毛 アメリカ
Hail to Reason 1958 Turn-to
Nothirdchance
Cosmah 1953 Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well 1975
鹿毛 アメリカ
Understanding 1963 Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower 1964 Montparnasse
Edelweiss

ジョーセイバー 1985
栗毛
*ノーザンテースト
Northern Taste 1971
栗毛 カナダ
Northern Dancer 1961 Nearctic
Natalma
Lady Victoria 1962 Victoria Park
Lady Angela
母の母
*ソールズベリー
Salisbury 1969
栗毛 アメリカ
Reneged 1953 Revoked
White Samite
Bonnie's Girl 1960 Bar Le Duc
Bonnie Teak F-No.1-r


注釈

  1. ^ 2000年1月6日日刊スポーツ
  2. ^ 2000年2月7日日刊スポーツ
  3. ^ 2004年産のビッグバンオーレが地方競馬転出後に勝利を記録している
  4. ^ 引退名馬紹介サイト-名馬.jp[リンク切れ]

外部リンク