サム・クエリー

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サム・クエリー
Sam Querrey
サム・クエリー
基本情報
フルネーム Sam Austin Querrey
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 同・カリフォルニア州
サンフランシスコ
生年月日 (1987-10-07) 1987年10月7日(36歳)
身長 198cm
体重 91kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2006年
ツアー通算 12勝
シングルス 8勝
ダブルス 4勝
生涯獲得賞金 13,679,265 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2007・08・13・14)
全仏 3回戦(2013)
全英 4回戦(2010)
全米 4回戦(2008・10)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 3回戦(2010)
全仏 3回戦(2008)
全英 2回戦(2009)
全米 ベスト4(2015)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 17位(2011年1月31日)
ダブルス 23位(2010年5月17日)
2016年2月22日現在

サム・オースティン・クエリーSam Austin Querrey, 1987年10月7日 - )は、アメリカカリフォルニア州サンフランシスコ出身の男子プロテニス選手。これまでにATPツアーでシングルス8勝、ダブルス4勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス17位、ダブルス23位。身長198cm、体重91kgの長身選手でもある。マスターズ1000ダブルスで優勝1回・準優勝2回。

選手経歴

母親の勧めにより、4歳からテニスを始めた。クエリーの父親は優れた元野球選手で、かつてデトロイト・タイガースからドラフト指名を受けたほどの技量を持ち、現在は不動産銀行員の仕事をしている。父親から恵まれた運動能力を受け継いだクエリーは、南カリフォルニア大学から奨学金の申し出を受けたが、それを辞退して2006年からプロテニス選手となった。2006年全米オープン4大大会に初出場し、ガストン・ガウディオアルゼンチン2004年全仏オープン優勝者)との2回戦に進出する。2007年には全豪オープントミー・ロブレドスペイン)との3回戦に進み、全米オープンの男子ダブルスでロバート・ケンドリック(同じアメリカの選手)と組んでベスト8に進出した。

2008年3月、クエリーはアメリカ・ラスベガス開催大会の決勝でケビン・アンダーソン南アフリカ)を 4-6, 6-3, 6-4 で破り、ATPツアーで初優勝を遂げた。8月の北京五輪で初のアメリカ代表に選出された後、クエリーは全米オープンで自己最高の4回戦進出を決めた。この大会では1回戦でトマーシュ・ベルディハチェコ)を破って波に乗り、4回戦で第1シードのラファエル・ナダルスペイン)に 2-6, 7-5, 6-7(2-7), 3-6 で惜敗した。全米オープン終了後、クエリーは男子テニス国別対抗戦・デビスカップのアメリカ代表に初起用され、9月19日-21日に行われた「ワールドグループ」準決勝の対スペイン戦に出場した。

2009年のクエリーの成績は7月末の「ロサンゼルス・テニスオープン」でツアー2勝目を挙げたほかシングルスで4大会の準優勝を記録している。4大大会年間最終戦の全米オープンで、クエリーは初めて男子シングルス「第22シード」に選出された。しかし本大会では3回戦で当年度の全仏オープン準優勝者、第12シードのロビン・セーデリングスウェーデン)に 2-6, 5-7, 7-6(8-6), 1-6 で敗れ、2年連続のベスト16入りはならなかった。

2010年は2月のリージョンズ・モーガン・キーガン選手権で単複優勝をするなどシングルス4勝、ダブルス2勝を挙げた。ウィンブルドン全米オープンで4回戦に進出した。BNLイタリア国際ダブルスにジョン・イスナーとペアを組み準優勝にとどまった。

2011年、クエリーはBNLイタリア国際ダブルスにてイスナーとペアを組んで優勝し、マスターズ1000ではキャリア初優勝となった。

クエリーは2011年6月に手首の手術を受け、ウィンブルドン全米オープンを欠場した。

2012年のファーマーズ・クラシックの決勝でリチャルダス・ベランキスを 6–0, 6–2 で破り2年ぶりのツアー7勝目を挙げた。BNPパリバ・オープンダブルスでイスナーとペアを組み準優勝した。

2013年6月11日、シングルス通算200勝を達成した。

2015年全米オープンではスティーブ・ジョンソンとペアを組み出場。1回戦で第1シードのブライアン兄弟に7-6,5-7,6-3で勝利。その後も勝ち進みグランドスラム初の準決勝進出を果たした。

プレースタイル

クエリーはパワフルなサーブとファアハンドショットが武器のオフェンシブベースライナーで、最速238km/hのサーブでエースを取り続ける。インサイドインのフォアハンドショットを得意としている。

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 15回 (8勝7敗)

大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-0)
ATPワールドツアー・500シリーズ (1-0)
ATPワールドツアー・250シリーズ (7–7)
サーフェス別タイトル
ハード (6–3)
クレー (1-2)
芝 (1-2)
カーペット (0-0)
サーフェス別タイトル
屋外 (7-7)
室内 (1-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2008年3月9日 アメリカ合衆国の旗 ラスベガス ハード 南アフリカ共和国の旗 ケビン・アンダーソン 4–6, 6–3, 6–4
準優勝 1. 2009年1月17日 ニュージーランドの旗 オークランド ハード アルゼンチンの旗 フアン・マルティン・デル・ポトロ 4–6, 4–6
準優勝 2. 2009年7月12日 アメリカ合衆国の旗 ニューポート アメリカ合衆国の旗 ラジーブ・ラム 7–6(3), 5–7, 3–6
準優勝 3. 2009年7月26日 アメリカ合衆国の旗 インディアナポリス ハード アメリカ合衆国の旗 ロビー・ジネプリ 2–6, 4–6
優勝 2. 2009年8月2日 アメリカ合衆国の旗 ロサンゼルス ハード オーストラリアの旗 カーステン・ボール 6–4, 3–6, 6–1
準優勝 4. 2009年8月29日 アメリカ合衆国の旗 ニューヘイブン ハード スペインの旗 フェルナンド・ベルダスコ 4–6, 6–7(6)
優勝 3. 2010年2月21日 アメリカ合衆国の旗 メンフィス ハード (室内) アメリカ合衆国の旗 ジョン・イスナー 6–7(3), 7–6(5), 6–3
準優勝 5. 2010年4月11日 アメリカ合衆国の旗 ヒューストン クレー アルゼンチンの旗 フアン・イグナシオ・チェラ 7–5, 4–6, 3–6
優勝 4. 2010年5月9日 セルビアの旗 ベオグラード クレー アメリカ合衆国の旗 ジョン・イスナー 3–6, 7–6(4), 6–4
優勝 5. 2010年6月13日 イギリスの旗 ロンドン アメリカ合衆国の旗 マーディ・フィッシュ 7–6(3), 7–5
優勝 6. 2010年8月1日 アメリカ合衆国の旗 ロサンゼルス ハード イギリスの旗 アンディ・マリー 5–7, 7–6(2), 6–3
優勝 7. 2012年7月30日 アメリカ合衆国の旗 ロサンゼルス ハード リトアニアの旗 リカルダス・ベランキス 6–0, 6–2
準優勝 6. 2015年4月12日 アメリカ合衆国の旗 ヒューストン クレー アメリカ合衆国の旗 ジャック・ソック 6–7(9–11), 6–7(2–7)
準優勝 7. 2015年6月27日 イギリスの旗 ノッティンガム ウズベキスタンの旗 デニス・イストミン 6–7(1-7), 6–7(6-8)
優勝 8. 2016年2月21日 アメリカ合衆国の旗 デルレイビーチ ハード アメリカ合衆国の旗 ラジーブ・ラム 6–4, 7–6(8–6)

ダブルス: 9回 (4勝5敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2010年2月14日 アメリカ合衆国の旗 サンノゼ ハード (室内) アメリカ合衆国の旗 マーディ・フィッシュ ドイツの旗 ベンヤミン・ベッカー
アルゼンチンの旗 レオナルド・マイエル
7–6, 7–5
優勝 2. 2010年2月21日 アメリカ合衆国の旗 メンフィス ハード (室内) アメリカ合衆国の旗 ジョン・イスナー イギリスの旗 ロス・ハッチンス
オーストラリアの旗 ジョーダン・カー
6–4, 6–4
準優勝 1. 2010年5月2日 イタリアの旗 ローマ クレー アメリカ合衆国の旗 ジョン・イスナー アメリカ合衆国の旗 ボブ・ブライアン
アメリカ合衆国の旗 マイク・ブライアン
2–6, 3–6
準優勝 2. 2011年4月9日 アメリカ合衆国の旗 ヒューストン クレー アメリカ合衆国の旗 ジョン・イスナー アメリカ合衆国の旗 ボブ・ブライアン
アメリカ合衆国の旗 マイク・ブライアン
7–6(4), 2–6, [5–10]
優勝 3. 2011年5月15日 イタリアの旗 ローマ クレー アメリカ合衆国の旗 ジョン・イスナー アメリカ合衆国の旗 マーディ・フィッシュ
アメリカ合衆国の旗 アンディ・ロディック
不戦勝
準優勝 3. 2012年3月18日 アメリカ合衆国の旗 インディアンウェルズ ハード アメリカ合衆国の旗 ジョン・イスナー スペインの旗 マルク・ロペス
スペインの旗 ラファエル・ナダル
2–6, 6–7(3)
優勝 4. 2012年4月15日 アメリカ合衆国の旗 ヒューストン クレー アメリカ合衆国の旗 ジェームズ・ブレーク イギリスの旗 ドミニク・イングロット
フィリピンの旗 トレト・コンラッド・ユーイ
7–6(14), 6–4
準優勝 4. 2012年8月5日 アメリカ合衆国の旗 ワシントンD.C. ハード 南アフリカ共和国の旗 ケビン・アンダーソン イギリスの旗 ドミニク・イングロット
フィリピンの旗 トレト・コンラッド・ユーイ
6–7(5), 7–6(7), [5–10]
準優勝 5. 2014年7月27日 アメリカ合衆国の旗 アトランタ ハード アメリカ合衆国の旗 スティーブ・ジョンソン カナダの旗 バセク・ポシュピシル
アメリカ合衆国の旗 ジャック・ソック
3-6, 7-5, [5-10]

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 通算成績
全豪オープン A 3R 3R 1R 1R 1R 2R 3R 3R 1R 1R 9–10
全仏オープン A 1R 1R 1R 1R 2R 1R 3R 2R 1R 4–9
ウィンブルドン A 1R 1R 2R 4R A 3R 1R 2R 2R 8–8
全米オープン 2R 1R 4R 3R 4R A 3R 2R 3R 1R 14–9

外部リンク