オリビアを聴きながら

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オリビアを聴きながら
杏里シングル
B面 So Long
リリース
ジャンル J-POP
レーベル フォーライフミュージックエンタテイメント
作詞・作曲 尾崎亜美
チャート最高順位
杏里 シングル 年表
オリビアを聴きながら
1978年
地中海ドリーム
1979年
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オリビアを聴きながら』は、杏里の歌手デビュー・シングル。1978年11月5日発売。発売元はフォーライフミュージックエンタテイメント

解説

オリビアを聴きながら」は、尾崎亜美作詞作曲をして杏里に提供された楽曲[1]オリコンの記録上では最高位65位、売り上げ5万5千枚で当時としては目立ったヒットに至ってはいないが、時を経て多くの歌手にカヴァーされ、スタンダード・ナンバーへと成長した。製作者の尾崎もアルバム『MERIDIAN MELON』(1980.9.6)でセルフカバーをしている。

タイトルにある「オリビア」とは、「故郷に帰りたい(TAKE ME HOME, COUNTRY ROADS)」「そよ風の誘惑(HAVE YOU NEVER BEEN MELLOW)」「ジョリーン(JOLENE)」「フィジカル(PHYSICAL)」などが日本でもヒットした英国人歌手・オリビア・ニュートン=ジョンの事[2]。直接的にオリビア自身について歌った楽曲というわけではなく、女性目線で恋の終幕が歌われた "失恋ソング" の類であり、主人公の女性の「お気に入り」として名前が登場する[3]

前述の通り多くの歌手がカヴァーしているが、杏里自身によるリテイク・ヴァージョンも多く存在し、ベスト・アルバム『meditation』(1987.11.21)、『16th Summer Breeze』(1994.7.8)、『R134 OCEAN DeLIGHTS』(2003.7.23)にそれぞれ収録されている。『16th Summer Breeze』収録のものは、米国のプロデューサーデイヴィッド・フォスターがピアノ演奏で参加。『R134 OCEAN DeLIGHTS』では「Featuring Naoko Terai」として、ジャズヴァイオリニスト寺井尚子をゲストに迎えている。

発売から20年近くたった1996年大晦日の『第47回NHK紅白歌合戦』で、本楽曲が杏里によって紅白で初披露された。歌い継がれる名曲としての選出とされる。また、2003年の『第54回NHK紅白歌合戦』では後藤真希によって歌われているが、これは後藤が所属していたアイドルグループ「モーニング娘。」のメンバー加入オーディションで歌ったことに由来する。またバンダイナムコゲームスアイドルマスターなど一部のゲームにも収録されている。

2005年、『第56回NHK紅白歌合戦』の開催にあたりNHKが行ったアンケート「スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜[4]では、紅組対象の上位94位にランクインした。

収録曲

  1. オリビアを聴きながら
  2. So Long

関連作品

  • 杏里-apricot jam-
  • 杏里 ザ・ベスト
  • 思いきりアメリカン
  • ザ・杏里
  • meditation
  • MY FAVORITE SONGS
  • 16th Summer Breeze
  • ANRI the BEST
  • R134 OCEAN DeLIGHTS
  • ANRI IN THE BOX

関連項目

カヴァー

オリビアを聴きながら

脚注

  1. ^ 1978年は、尾崎亜美が他歌手に楽曲を初提供した年である。初提供作品は、歌手・南沙織が歌って資生堂コマーシャルソングに起用された「春の予感 -I've been mellow-」(1978.1.21)。
  2. ^ 1978年のオリビアは、出演したミュージカル映画『グリース』と映画挿入歌「愛のデュエット」「愛すれど哀し」等を大ヒットさせていた。
  3. ^ サビの箇所で「making good things better」いうフレーズが登場するが、オリビアが1977年に発表したアルバム・タイトルが「MAKING A GOOD THING BETTER」(邦題:きらめく光のように、1977.7.20)で、同名の楽曲も収録されている。
  4. ^ NHK紅白歌合戦で聴きたい曲を、はがき・インターネットなどで募ったもので、現時点では2005年のみ実施された企画となっている。