ARTグランプリ
ARTグランプリ(ART GRAND PRIX)は、フランス国籍のレーシングチーム。現在は主にGP2に参戦中。
概要
1996年にフレデリック・ヴァスール (Frédéric Vasseur) がASMを設立し、翌1997年よりフランスF3に参戦を開始。当時はティアゴ・モンテイロやオリビエ・ブラらを擁し、同シリーズの有力チームの1つであった。2003年にフランスF3がユーロF3へと衣替えして以降も、ジェミー・グリーン(2004年)、ルイス・ハミルトン(2005年)、ポール・ディ・レスタ(2006年)、ロマン・グロージャン(2007年)、ニコ・ヒュルケンベルグ(2008年)、ジュール・ビアンキ(2009年)が同シリーズのチャンピオンを獲得した。
2004年、フェリペ・マッサらのマネージメントを担当するニコラス・トッド (Nicolas Todt、現FIA会長であるジャン・トッドの息子) が共同経営者となり、ARTグランプリを設立。GP2メインシリーズには2005年のカテゴリ発足当初から参戦。同年にニコ・ロズベルグ、2006年にルイス・ハミルトン、2009年にニコ・ヒュルケンベルグがドライバーズチャンピオンを獲得した。なお、この3年はいずれもチームタイトルとのダブルタイトルを獲得している。
日本との関わりも少なくなく、2006年・2007年には小林可夢偉が同チームからユーロF3に参戦しているほか、山本左近も2008年のシーズン途中に同チームに加入してGP2に参戦していた。
ユーロF3での活動は2010年を最後に終了し、その後はGP2、GP3、フォーミュラ・ルノー2.0(ジュニアチーム)などで活動している。スポーツカーメーカーのロータスと提携し、2011年はロータス・ART、2012年はロータスGPの名で参戦した。
在籍経験のあるドライバー
ASMチーム(F3)在籍者を含む。
- バルテッリ・ボッタス
- ジュール・ビアンキ
- セバスチャン・ブエミ
- ルーカス・ディ・グラッシ
- ポール・ディ・レスタ
- ロマン・グロージャン
- 山本左近
- エステバン・グティエレス
- ルイス・ハミルトン
- ニコ・ヒュルケンベルグ
- 小林可夢偉
- ティアゴ・モンテイロ
- ニコ・ロズベルグ
- エイドリアン・スーティル
- ギド・ヴァン・デル・ガルデ
- セバスチャン・ベッテル
- 伊沢拓也
- 松下信治
F1へのエントリー
2010年に参戦できなかったUS F1 Teamの参戦枠獲得を目指し、2011年のF1へのエントリーを申請したことが、同年5月13日に明らかになった[1]。しかし、経済的な理由から7月8日にエントリーを取り消した[2]。
関連項目
脚注
- ^ ARTグランプリ、2011年F1へのエントリーを申請 - as-web.jp・2010年5月14日
- ^ “ART、2011年のF1エントリーを撤回”. F1-Gate.com. (2010年7月8日) 2010年7月8日閲覧。