養命酒

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養命酒(ようめいしゅ)は、養命酒製造株式会社が製造、販売する薬味酒薬用酒の商品名である。

目次

[編集] 製品概要

正式な商品名は、薬用養命酒(やくようようめいしゅ)である。14種類の生薬により、滋養強壮効果があるとして販売されている。

なお、生薬の内訳は以下の通り。[1]

  1. 桂皮(けいひ)
  2. 紅花(こうか)
  3. 地黄(じおう)
  4. 芍薬(しゃくやく)
  5. 丁子(ちょうじ)
  6. 杜仲(とちゅう)
  7. 人参(にんじん)
  8. 防風(ぼうふう)
  9. 鬱金(うこん)
  10. 益母草(やくもそう)
  11. 淫羊藿(いんようかく)
  12. 烏樟(うしょう)
  13. 肉蓯蓉(にくしょうよう)
  14. 反鼻(はんぴ)

上記の生薬を、日局規定のチンキ剤製法に準じて冷浸して作られている。ただし、味醂ブドウ糖などを加えている。

なお、出血中の飲用は禁忌とされている。

[編集] 販売

酒類販売業者からは酒類(>リキュール類>薬味酒)として、薬局等では第2類医薬品(>滋養強壮保健薬>薬用酒)として販売されており、それぞれパッケージのデザインが異なる。ただし、中身は両者とも同じである。薬事法酒税法の両方の適用を受けるため、薬局ドラッグストア等で販売する分にはパッケージに「薬用」の表示を付けている。

しかし、酒系市場における売り上げは近年減少の一途をたどっていた。そのため、2009年10月に販売戦略の見直しを行うことを発表し、大幅転換することとなった。

  • 2010年以降は第2類医薬品の「薬用 養命酒」に一本化。
  • 酒類販売業者向けの「養命酒」は2009年末で製造を終了。使用するハーブ・パッケージ・商品名を見直し、2010年3月に13種類のハーブを配合したリキュール「ハーブの恵み」として発売を開始した。なお、それまでの酒類販売業者向けの「養命酒」とは、味も香りも色も全く違う、別種の酒になっている。

[編集] 歴史

製造元に残る伝承によれば、慶長年間、信州(現在の長野県上伊那郡中川村)に住んでいた塩沢宗閑翁が、雪の中で倒れていた老人を助けた。この老人が塩沢の元を去るときに、礼に薬用酒の製法を教えてくれたものが養命酒の起源だという。1602年製造開始。1603年には徳川家康に献上され、そのときに「飛龍」の印を使うことが許されたという。日本初の商標ともいわれている。

赤穂浪士が養命酒を飲んでいた記録があるほか、1774年刊行の小説、『異国奇談和荘兵衛』に養命酒が登場している。長らく塩沢家で製造されてきたが、1923年には製造元が会社組織になった。東京への進出当初は全く売れなかったが、広告を出した所反響が大きく、一気に販売量を増やしたと言われている。

1930年に東京で本格的に養命酒を売り出そうとした時に試飲した東京の酒類販売業者たちは「こんなものが売れるものか」と大笑いしたという。しかし徐々に売り上げを伸ばし33年後の1963年の東京での売り上げは発売開始初年度の約80倍にまで膨らんでいた[2]

日本国外に知られるようになったのは、海軍大将山本五十六が養命酒の愛飲家で、ロンドン海軍軍縮会議に参加する若槻禮次郎全権大使に同行した際に持っていったのがきっかけと言われている。その後、中国やマレーシア、シンガポール、ブラジルなどに輸出するようになる。タイ王国では、味・効能とも非常によく似たヤーストゥリーが現在も販売されている。

戦後は、『週刊少年サンデー』や『週刊少年マガジン』などの少年少女向けの漫画雑誌にも一時、広告を出していた事があったり[3]、自動車のおもちゃなどの付録をつけて児童に向けても販売していた。当時は虚弱体質の子供が多かったため、滋養用によく「養命酒」が飲まれていたからだとされる。ただし、酒類販売業者からは酒類と扱われ、酒税法が適用されていることから子供の服用は控えるべきである。

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[編集] 脚注

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[編集] 関連項目

  • 保命酒 - 鞆町が名産の薬用酒。養命酒同様に生薬がとけこんだお酒で、養命酒と同様に冷え症などに効くお酒である。ただし、同酒には、医薬品としての商品は存在しない。
  • 陶陶酒 - 養命酒と並ぶ薬用酒。
  • 塩沢幸一 - 海軍大将。塩沢家の出身で、同期の山本五十六からは「おい養命酒」と呼ばれていた。
  • やしきたかじん - ABCラジオで放送中に「養命酒や、あんなもんなんで効くねん、吐きそうなったわ」と批判的に発言した事で後日、当時「必殺シリーズ」のスポンサーだった養命酒製造より始末書を書かされた。

[編集] 外部リンク

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