薩た峠
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薩埵峠(さったとうげ)は、静岡県静岡市清水区にある峠である。東海道五十三次では由比宿と興津宿の間に位置する。ワードプロセッサーでは埵の字が変換できないため、薩堆峠の表記やカタカナでサッタ峠と表記する例が増えている。
歌川広重「東海道五十三次・由比」
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[編集] 概要
旧清水市と旧由比町の境界部は、山が海へと突き出す地形となっており、古くは海岸線を波にさらわれぬよう駆け抜ける必要があった。このため、同様の状態であった新潟県・富山県境の親不知と並び称されたり、東海道の三大難所として語られてきた。このため山側に迂回コースとして造られたのが薩埵峠である。
峠からの富士山と駿河湾の景色は、東海道五十三次にも残されるほどの絶景であり、高速道路(東名)の宣伝材料など、さまざまな素材にも利用されている。
[編集] 災害
地質的に脆弱であり、古くから地すべり性崩壊による土砂災害が発生する場所として知られていた。特に、由比町側では集落の裏山が地すべり防止区域に設定され、林野庁の直轄治山事業が行われてきた経緯がある。
- 1707年 宝永地震により崩壊
- 1854年 安政東海地震により崩壊。なお、この地震の影響で直下の海岸が隆起し海岸線が通行可能になった
- 1892年、1938年、1948年 原因不明の崩壊が発生。直下に位置する東海道本線を埋没させた。
[編集] 現況
現在の国道1号は海岸線を沿うように走っており、薩埵峠は主要道路の位置づけから外れている。道幅は1車線ギリギリという狭さではあるが、峠の最高地点には石碑や駐車場などが整備されている。浮世絵にクロマツが点在する姿で描かれていたハゲ山は、ミカンを中心とした果樹や雑木林が広がる斜面となっている。