海物語シリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

海物語シリーズ(うみものがたり-)とは、三洋物産発売のを舞台としたパチンコ機シリーズの総称である。2008年現在の最新機はCRハイパー海物語 INカリブ

目次

[編集] 概要

三洋物産より発売されたパチンコ機シリーズで、横スクロール5ラインの図柄配列をもつ。シリーズを通してシンプルな演出が特徴で、各作品とも人気が高い。マリンちゃんなどのキャラクターや魚群予告など、基本的な演出はシリーズを通して一貫しているが、一部では「シンプルすぎてつまらない」「保守的だ」などの意見もみられる。また、海物語シリーズの人気にあやかるため、他社からも「海」を舞台にした横スクロール5ラインの図柄配列をもつパチンコ機が発売されている。このため『CRスーパー海物語』以降の作品からは、三洋物産製の海物語シリーズであることを示す「海マーク」と呼ばれるロゴが貼付される事となった。

韓国では「パダイヤギ(바다 이야기)」(直訳すると海物語)という賭博機(メダルチギ)があるが、本項の海物語とは一切関係ない。

[編集] 作品一覧

[編集] メインシリーズ

ギンギラパラダイス
海物語シリーズの元祖であり権利モノ現金機では3回権利の『ギンギラパラダイス』、2回権利の『ギンギラパラダイス2』、変則3回権利の『ギンギラパラダイスV』の3機種が、CR機では1回ループの『CRギンギラパラダイス』が存在する。基本的な演出形態は本作で既に完成されている。
海物語
『ギンギラパラダイス』のデジパチ版として開発された作品。CR機と現金機が存在する。前作の「催眠リーチ」が「波紋リーチ」に変更され、本作からプレミアムキャラクターのサムが登場するようになった。リミッタータイプ、時短搭載物など、数多くの兄弟機が登場しており、現金機も含めるとシリーズ中最多の兄弟機が存在する。特に海物語3(R)が大ヒットした。
CR新海物語
本作は時短機能を搭載した作品である。前作の「波紋リーチ」が「黒潮リーチ」に変更され、本作から「赤魚群」や「枠外プレミアム」が追加された。マリンちゃん、サム、魚群が3D化されたが、泡や図柄キャラクターは2D画のままとなっている。
CR大海物語
演出形態の異なる3つのモードが搭載されており、以降のシリーズに継承されるようになる。マリンちゃんやサムが喋るようになり、泡も3D化された。また、5連荘で初代ミス・マリンちゃんの大久保麻梨子、10連荘で大久保に加え初代準ミス・マリンちゃんの阪本麻美三宅梢子の実写画が現れる。
CRスーパー海物語
「海モード」「マリンモード」「ハワイモード」の3つのモードが搭載されている。また、シリーズ初となる「変動中の予告」(リーチ前予告)が搭載されている。新キャラクターのワリンちゃんが登場し、特殊出目からのワリンチャンスが新たに搭載された。ラウンド中昇格演出も追加された。
CRスーパー海物語 IN沖縄
2007年2月発売。『CRスーパー海物語』の兄弟機的な作品である。「ハワイモード」が「沖縄モード」に変更されたほか、沖スロを連想させるプレミア演出であるハイビスカスフラッシュが追加された。また突然確変が搭載されている。また、5連荘で2代目ミス・マリンちゃんの小倉遥、10連荘で小倉に加え二代目準ミス・マリンちゃんの五藤真愛中村果生莉の実写画が現れる。
CRハイパー海物語 INカリブ
2007年10月発売。『CRスーパー海物語』シリーズにおける「マリンモード」が「アドベンチャーモード」に、「ハワイモード」・「沖縄モード」がストーリー系演出の「パイレーツモード」にそれぞれ変更されたほか、チャンス告知用に「ハイパーシップ」と呼ばれる役物が搭載された。なおメーカーの三洋物産では本機種を「海物語シリーズとして5代目」と位置づけている[1]

[編集] 派生作品

[編集] 海を舞台とした作品

ギンギラパニック
『海物語』の後に発表された作品。マリンちゃんや図柄キャラクターが3D化され、一部の図柄キャラクターが変更された。演出面も大きく変更されているが、それ故にファンからの評判はあまり良くなかった為、あまりヒットしなかった。この作品もメインシリーズの1つとして扱われる場合があるが、本項では分離する事とする。
CR GO!GO!マリン
『CR大海物語』の後に発表された作品。マリンちゃんをメインキャラクターとした作品で、縦スクロールに5リール、リーチが掛かる場所は15ラインもあるという特徴的なリール配列を持ち、同時にリーチか掛かったライン数が多いほど期待度が高い。最大で6ライン同時にリーチが掛かり、6ラインリーチは大当たり確定である。図柄キャラクターはメインシリーズのものと同様だが、中央ラインには裏ザメは存在せず、カニ(9)の次はタコ(1)の図柄になる。海物語シリーズのキャラクターを使用しているものの、そのベースとなっているものは以前に販売された『CRキングパニック』である。

[編集] 海以外を舞台とした作品

以下は、三洋物産から発売されたパチンコ機のうち、海物語シリーズに似た画面演出を搭載した作品である。

[編集] 基本演出の流れ

  • 1.デジタル変動が始まる。
  • 2.リーチが掛かるor何も起こらずハズレ。

リーチが掛かった場合

  • 3.予告演出発生。発生タイミングは、2図柄が画面中央通過時。このタイミングで何も発生しない場合は「無予告」となる。
  • 4.「7図柄」が画面中央通過時にスーパーリーチ発生。このタイミングで何も起こらない場合は「ノーマルリーチ」となる。
  • 5.大当たりorハズレ。

[編集] 泡と魚群

魚群は、海物語シリーズの基本となる予告演出である。

[編集] 泡予告

泡予告は、画面下から無数の泡が吹き出す演出である。この演出は、

という特徴を持つ。基本的には期待度が低い「弱予告」ではあるものの、大当たりに結びつく事も多々ある。予告が発生しなければ「ノーマルリーチ」確定であるため、期待度は低いが予告が発生しないよりは良いという予告である。

[編集] 魚群予告

魚群予告は、画面右から無数の魚の群れ(魚群)が通過する予告演出である。海物語シリーズの代名詞ともいえる予告演出で、「海といえば魚群」などとも言われる。この演出は、

  • 発生すればスーパーリーチへの発展が確定する。
  • 発生頻度は低いが、大当たり期待度は高い。

という特徴を持つ。基本的には期待度が高い「激アツ予告」として認識されているが、実際の大当たり期待度は30%強程度になっており、当たるか外れるか判らないドキドキ感を味わうことができる。この予告によって、群=アツいというイメージが定着し、その後の多くの機種に○○群と呼ばれる類似した予告演出「群予告」が搭載される事となった。なお、『CRスーパー海物語』のマリンモードと『CRハイパー海物語 INカリブ』のアドベンチャーモードでは、魚群は画面右からではなく画面奥から登場するようになっている。

[編集] 魚群のプレミアム

赤魚群
赤魚群は『CR新海物語』から搭載されたプレミアム演出で、発生すればサム系のリーチが確定、つまり確変大当たり確定となる。赤いクマノミがと濃い紫色の魚が混ざった魚群となっている。
超魚群
超魚群は、ボタンを使用する演出が搭載された『CR大海物語』の「アトランティスモード」・『CRスーパー海物語』の「ハワイモード」・『CRスーパー海物語 IN沖縄』の「沖縄モード」にて発生するプレミアム演出である。スーパーリーチ中にボタンを押しっ放しにすると、魚群の通過が止まらなくなる、図柄が揃うまで通過し続ける事となる。発生すれば確変大当たり確定である。
巨大魚群
巨大魚群は通常よりも大きなサイズの魚群が通過プレミアム演出で、『CRスーパー海物語』(IN沖縄)の「マリンモード」・「ハワイモード」・「沖縄モード」に搭載されている。「ハワイモード」・「沖縄モード」の場合はスーパーリーチ中にボタンを押す、もしくは連打すると出現する可能性があり、「マリンモード」の場合は「ワリンチャンス」発生時に出現する事がある。発生すれば確変大当たり確定である。

[編集] 登場キャラクター

[編集] 人物など

マリン
海物語シリーズの主人公。誕生日は8月1日。18歳。スリーサイズはB:88W:54H:90。金髪のポニーテールが特徴。「マリンちゃん」と「ちゃん」付けで呼ばれる事が多い。『ギンギラパラダイス』では「ピンク色のビキニ」を、『海物語』と『CR新海物語』では「オレンジ色のビキニ」のみを着用していたが、『CR大海物語』以降はモードを変えるとコスチュームも変わるようになった。『CR大海物語』では「赤いハイビスカスの模様入りのビキニ」と「白いウェットスーツ」を着用、『CRスーパー海物語』では「虹色のビキニ」と「腰みのをつけたハワイアンのコスチューム」、『CRスーパー海物語 IN沖縄』では「パステル模様のビキニ」と「沖縄の民族衣装」、『CRハイパー海物語 INカリブ』では、オレンジ色の水着を基調に、部分的にアレンジを加えたものを着用している。なお、『CRわんわんパラダイス』などに登場する「ラブちゃん」は、マリンちゃんの妹である。一見普通の人間だが、装備なしで水中で普通に呼吸できるようである。しかし、パチンコ台がエラーを起こすと溺れてしまう。[2]
サム
22歳。緑の髪と筋肉質な体が特徴。『海物語』にて大当たり確定のプレミアムキャラクターとして初登場し、『CR新海物語』以降は確変大当たり確定のキャラクターとなった。そのため、「ミスター確変」などの異名をもつ。マリンちゃんとは異なり「くん」付けで呼ばれることは少ない。マリンちゃんと同様、『CR新海物語』までは紫色の競泳パンツのみを着用していたが、『CR大海物語』以降は「白いウェットスーツ」「腰みのをつけたハワイアンのコスチューム」「沖縄の民族衣装」「海賊服」も着用するようになった。
海物語シリーズ以外にも、同じ三洋物産の『ウキウキフィッシング』シリーズに登場しているが、そちらではトローリングリーチに登場するレギュラーキャラで、プレミアムキャラクターではない。そのリーチではカジキ釣りに挑戦しており、『CRスーパー海物語』のカジキリーチでの登場に繋がっている。マリン同様水中で呼吸できる。
ワリン
『CRスーパー海物語』で初登場。18歳。青い髪と青いビキニ、コウモリの翼のような髪飾り、左目の下の泣きボクロが特徴。作品によって水着のデザインが異なっている。やや癖のある性格で、大当たり時には「ホホホホホホ!」と高笑いし、ハズレ時には親指を噛んで悔しがる。15連荘達成時の大当たりラウンドの中のマリンちゃんとの会話によると、「2人は仲が良い」との事。マリンちゃんよりも巨乳である。『CRハイパー海物語 INカリブ』のパイレーツモードでは、バトルリーチにて剣の腕前を披露する。
ワリンの名前の由来は、公式にはフィリピンに自生するの一種である「ワリン・ワリン」から取られたとされている。一方で、初代ミス・マリンちゃんの大久保麻梨子が、三洋物産のスタッフに「悪い事をするマリンちゃんがいたら面白いですよね。名前はワリンでどうですか?」と冗談で申し出たことが採用されたのかもしれない、と大久保本人が証言している[3]

[編集] 図柄キャラクター

偶数図柄に魚類、奇数図柄に魚類以外の海棲生物が選出されている。図柄の配置は10.カサゴを除き、全シリーズを通して不変である。

  1. タコ
  2. ハリセンボン
  3. カメ
  4. サメ
  5. エビ
  6. アンコウ
  7. ジュゴン
  8. エンゼルフィッシュ[4]
  9. カニ
  10. カサゴ

[編集] 10図柄と裏4

10図柄はギンギラパラダイスにのみ存在する図柄で、兄弟機のCRタイプや「2」、「V」にも使用されていない。『CRギンギラパラダイス』と『海物語』以降の作品では、中段リールの9と1の間に4が存在し、これを「裏4」「裏ザメ」と呼ぶ。これに対し、3と5の間に存在する4は「表4」「表ザメ」と呼ばれることもある。「表4」と「裏4」は同じ「4」ではあるが、内部的には違う図柄として扱われており、「裏4」が実質的には10図柄扱いとなっている。『海物語』では「裏4」で揃うと昇格スクロールが発生しなかったため通常大当たり確定であったが、『CR新海物語』以降は数字が緑色に変更され、昇格スクロールが発生するようになった。発生した場合は1の「タコ」になる。また、10図柄がなくなった事で上段と下段は9の隣が1になり、1と9の奇数図柄同士のダブルリーチが掛かるようになった。

[編集] パチスロ

パチスロでも海物語シリーズの人気の高さにあやかろうと、過去に海物語をモチーフとした以下のような台が発売されている。

また「はいさい潮姫」・「らくちん沖姫」・「ちゅら姫SUN」(いずれもエレコ・アルゼ)に登場する「彩ちゃん」がマリンちゃんに酷似していることも指摘されているが、実はキャラの使用について三洋物産の承諾を受けているため、これらの機種も広い意味での海物語シリーズに該当するといえる。

パチスロ以外でも、バンダイナムコゲームズが海物語シリーズをモチーフとしたメダルゲーム「海物語 ラッキーマリンシアター」を発表しており、2007年冬に発売予定となっている[5]

[編集] 脚注

  1. ^ P-WORLD内の記事より。
  2. ^ 海物語シリーズ機種のエラー画面は、水中で泡を吐いて苦しむマリンちゃんの画像である。
  3. ^ マリンちゃん通信での発言より。
  4. ^ 字面をとらえれば、8.エンゼルフィッシュ のみ淡水魚で海水魚ではないが、ここは海に棲む熱帯魚キンチャクダイの英名angelfishが由来と解釈すべき。図柄もキンチャクダイに似ている。
  5. ^ プレスリリース(PDFファイル)

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク