欧州原子核研究機構
座標: 北緯46度14分3秒 東経6度3分10秒 / 北緯46.23417度 東経6.05278度
| the European Organization for Nuclear Research | |
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Official logo
スイス側から見たCERNの全景
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| 正式名称 | the European Organization for Nuclear Research |
| 略称 | CERN |
| ウェブサイト | http://www.cern.ch/ |
欧州原子核研究機構(おうしゅうげんしかくけんきゅうきこう、CERN) は、スイスのジュネーヴ郊外でフランスと国境地帯にある、世界最大規模の素粒子物理学の研究所である。
「欧州合同原子核研究機構」、「欧州合同原子核研究機関」、「ヨーロッパ合同原子核研究機構」、または「欧州原子核共同研究所」などとも呼ばれる。研究内容が素粒子物理学を中心としていることから、「ヨーロッパ素粒子物理学研究所」、「欧州素粒子原子核研究機構」などの通称もある。
目次 |
[編集] 所在地
スイスのジュネーヴ西方にある、スイスとフランスの国境をまたぐ地域に、2つの研究地区といくつかの実験施設がある。
地下には 全周 27km の円形加速器・「LHC」が、国境を横断して設置されている。
研究地区は、スイス側にメイラン地区(ただし、敷地の一部はフランス領地)、フランス側にプレバサン地区がある。これら研究地区の外に広がる地下実験施設の運用、およびそこへの出入りのために、主にフランス側に実験地区が点在している。
[編集] 名称について
正式名称は CERN (セルン、サーン)、もしくは英語で European Organization for Nuclear Research、フランス語で Organisation Européenne pour la Recherche Nucléaire がある。
別称として、European Laboratory for Particle Physics や Laboratoire Européen pour la Physique des Particules が用いられることもある。
"CERN" という名称は、本機構の開設準備のために設けられた組織のフランス語名称である Conseil Européen pour la Recherche Nucléaire の頭文字に由来する。これは、日本語では「研究所設立準備理事会」とも意訳されるが、より逐語的に訳せば「欧州原子核研究理事会」という意味である。この理事会が開設準備の役目を終えて解散し、研究所の名称が定まった以後も、呼称は CERN のままとなっている。
[編集] 活動
加速器を用いた素粒子物理学および原子核物理学の研究のほか、研究に必要な有用な技術の開発などを行っている。
[編集] 素粒子・原子核物理学研究
日本時間2010年3月30日、7Tevで陽子を衝突させる実験を初めて成功させた(加速エネルギーが3.5TeVの陽子同士を正面衝突させた)。
[編集] 情報技術
文献の検索および連携のために考案された言語であるHTML 、インターネット通信のために定めた規則(HyperText Transfer Protocol 通称:HTTP)、 World Wide Web(通称: ウェブ)発祥の地としても知られる。この発明はいずれもイギリス人技術者ティム・バーナーズ・リー(Tim Berners-Lee)によって考案された。当初、彼は各国に散らばっている実験者が瞬時に情報にアクセスできるように、しかも同時に多くのコンピュータ間で同じ情報が共有できるようにと願ってWebを開発したのであるが、彼のもたらした効果は今やCERNのみに留まらず、全世界に拡がっている。
[編集] 対外活動
CERN では、研究の啓蒙活動の一環としてガイドツアー・各種設備を直接手で触れることができる体験学習・展示会・教育者向けの各種トレーニングを催している。
[編集] 関連するもの
[編集] 施設
- 粒子加速器
- 反陽子減速器(AD)
- 陽子シンクロトロンブースター(PSB)
- 陽子シンクロトロン(PS)
- スーパー陽子シンクロトロン(SPS)
- 大型電子陽電子コライダー(LEP)
- 大型ハドロンコライダー(LHC)
[編集] 関係国
CERN はメンバー国(欧州の20か国)により運営・利用されているが、それ以外の国々(非メンバー国)からの利用も受け入れている。
[編集] メンバー国
- 1954年設立時の国: スイス・ドイツ・ベルギー・オランダ・デンマーク・ノルウェー・スウェーデン・フランス・イタリア・ギリシャ・イギリス
- 1959年6月: オーストリア
- 1983年11月: スペイン
- 1985年7月: ポルトガル
- 1991年1月: フィンランド
- 1991年7月: ポーランド
- 1992年7月: ハンガリー
- 1993年7月: スロバキア
- 1993年7月: チェコ
- 1999年6月: ブルガリア
[編集] オブザーバー国・団体
オブザーバー国の位置づけは、その国を構成する団体から理事等の政治的な活動を行わなければならない人を受け入れないだけのことである。CERNの実験等に関する利用に関しては、各国の研究機関との間で締結した協定に基づき受け入れを行っている。なお、ECやユネスコがオブザーバー参加しているのは、公平中立性を確保するための、監査を行うためである。なぜならば、EC加盟国やUNESCO加盟国が不利な取り扱いを受けないか、国際条約に定められているところの危険な実験をおこなっていないか(具体的には、核実験)についてである。
[編集] 非メンバーの利用国
- アイスランド・アイルランド・アゼルバイジャン・アルジェリア・アルゼンチン・アルメニア・イラン・インド・ウクライナ・エストニア・オーストラリア・カナダ・台湾・日本・キプロス・クロアチア・グルジア・スロベニア・セルビア・中国・韓国・パキスタン・ブラジル・ベラルーシ・ペルー・南アフリカ・メキシコ・モロッコ・ルーマニア
[編集] 利用者
メンバー国の利用者数(2002年)
| イギリス | 407 | デンマーク | 37 |
| イタリア | 1,249 | ドイツ | 710 |
| オーストリア | 70 | ノルウェー | 40 |
| オランダ | 115 | ハンガリー | 41 |
| ギリシャ | 73 | フィンランド | 72 |
| スイス | 257 | フランス | 877 |
| スウェーデン | 63 | ブルガリア | 23 |
| スペイン | 167 | ベルギー | 74 |
| スロバキア | 42 | ポーランド | 136 |
| チェコ | 103 | ポルトガル | 76 |
[編集] 参考文献
[編集] 関連項目
- 研究所
- 素粒子物理学
- 原子核物理学
- Scientific Linux - フェルミ国立加速器研究所と共同開発したオペレーティングシステム。
- World Wide Web
- ティム・バーナーズ=リー
- 超対称性粒子 - CERNのLHCで発見が期待されている。
- ジョン・タイター - CERNがタイムマシンの試作1号機を実用化すると言った自称2036年から来たタイムトラベラー。
[編集] CERNを題材にした作品
- フラッシュフォワード - CERNが舞台として登場する小説。
- 天使と悪魔 - CERNを舞台とする小説。
- Steins;Gate - アドベンチャーゲーム。CERNを基にしたSERNという組織が登場する。
[編集] 外部リンク
- 公式サイト
- Recruitment and training opportunities at CERN
- CERN Linux Home Page (Scientific Linux CERN) - CERN 開発による研究用独自オペレーティングシステム
- LHCアトラス実験日本グループ
- LHCアトラス実験日本グループオフィシャルブログ