急性腎不全
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| 急性腎不全 | |
|---|---|
| 分類及び外部参照情報 | |
| ICD-10 | N17. |
| ICD-9 | 584 |
| DiseasesDB | 11263 |
| MedlinePlus | 000501 |
| eMedicine | med/1595 |
| MeSH | D007675 |
| プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 | |
急性腎不全(きゅうせいじんふぜん、英: Acute renal failure)は、腎不全の一つ。
目次 |
原因分類 [編集]
急性腎不全の原因のレベルにより腎前性、腎性、腎後性と大別される。
- 腎前性急性腎不全
- 腎血流の低下により糸球体濾過率が低下し、乏尿となった状態。腎臓自体の機能は保たれている。出血、脱水、ショック、心不全が相当する。
- 腎性急性腎不全
- 腎自体が障害され、濾過能低下、尿量減少がみられる状態。急性糸球体腎炎、急性尿細管壊死(ATN)などがあげられる。
- 腎後性急性腎不全
- 厳密には腎から排出する尿路に閉塞があり、尿が出せない状態である。尿路閉塞、前立腺肥大が原因となり、両側の水腎症をひきおこす。
検査 [編集]
- クレアチニンクリアランス
- クレアチニン(Cr)
- 目的
- 糸球体濾過量から腎不全の度合いを調べる。
- 目的
- ナトリウムクリアランス(CNa、Naクリアランス、Na+クリアランス)
- 公式
- ナトリウムクリアランスをCNa、血漿ナトリウム濃度をPNa、尿中ナトリウム濃度をUNa、分時尿量(ml/min)をV、と表現するとナトリウムクリアランスは次の公式で計算できる。
- ナトリウムクリアランスをCNa、血漿ナトリウム濃度をPNa、尿中ナトリウム濃度をUNa、分時尿量(ml/min)をV、と表現するとナトリウムクリアランスは次の公式で計算できる。
- 公式
- 尿中ナトリウム濃度(尿中Na濃度、UNa、尿中Na+濃度、UNa+)
- 目的
- 腎前性急性腎不全と腎性急性腎不全との鑑別
- 原理
- 腎前性急性腎不全では体液が減少しているので、ナトリウムを温存することによって浸透圧を上げて脱水を防ごうとし、尿中ナトリウムは低下する。他方、腎性急性腎不全では腎臓がナトリウムを保持する機能を失うので、尿中ナトリウムは上昇する。
- 判定
- 目的
| UNa(mEq/l) | 判定 |
|---|---|
| 40~ | 腎性腎不全 |
| ~20 | 腎前性腎不全 |
- 尿中ナトリウム排泄率(尿中Na排泄率、尿中Na+排泄率、%ナトリウム排泄率、%Na排泄率、%Na+排泄率、%ナトリウム排泄率、%Na排泄率、%Na+排泄率、尿中ナトリウム分画排泄率、尿中Na分画排泄率、尿中Na+分画排泄率、%ナトリウム分画排泄率、%Na分画排泄率、%Na+分画排泄率、%ナトリウム分画排泄率、%Na分画排泄率、%Na+分画排泄率、Fractional Excretion of Na、Fractional Excretion of Na+、FENa、FENa+)
- 目的
- 腎不全の分類分け。
- 原理
- 生体にとって必要なナトリウムは腎臓そのものが正常であれば再吸収を行って排泄されない。
- 公式
- 尿中ナトリウム排泄率をFENa(%)、ナトリウムクリアランスをCNa、クレアチニンクリアランスをCcr、と表現すると尿中ナトリウム排泄率は次の公式で計算できる。
- ここで、血漿ナトリウム濃度をPNa、尿中ナトリウム濃度をUNa、血漿クレアチニン濃度をPcr、尿中クレアチニン濃度をUcr、尿量をV、と表現すると、上式にナトリウムクリアランスの計算式とクレアチニンクリアランスの計算式を代入してナトリウムクリアランスとクレアチニンクリアランスを消去できる。
- 尿中ナトリウム排泄率をFENa(%)、ナトリウムクリアランスをCNa、クレアチニンクリアランスをCcr、と表現すると尿中ナトリウム排泄率は次の公式で計算できる。
- 判定
- 尿中ナトリウム排泄率が高ければ腎性腎不全、尿中ナトリウム排泄率が低ければ腎前性腎不全。
- 目的
- 腎不全指数(RFI)
- 腎不全指数(じんふぜんしすう)は、腎不全の分類を鑑別する指数。
- 目的
- 腎不全の分類分け。
- 原理
- 腎不全の際は腎前性でも腎性でも共に、血清ナトリウム濃度は希釈性低ナトリウム血症を示すので、尿中ナトリウム排泄率の公式を血清ナトリウム濃度で割っても臨床上問題ない。
- 公式
- 血漿ナトリウム濃度をPNa、尿中ナトリウム濃度をUNa、血漿クレアチニン濃度をPcr、尿中クレアチニン濃度をUcr、尿量をV、と表現すると、尿中ナトリウム排泄率は
- と表される。ここで、腎不全指数をRFIと表現し、血漿ナトリウム濃度PNaと末尾の×100を取り除くと腎不全指数
- になる。血漿ナトリウム濃度PNaと末尾の×100を同時に取り除く理由は、血漿ナトリウム濃度PNaが通常100に近い値を示すため、同時に取り除くことで単位調整を行わなくて済む為である。
- 血漿ナトリウム濃度をPNa、尿中ナトリウム濃度をUNa、血漿クレアチニン濃度をPcr、尿中クレアチニン濃度をUcr、尿量をV、と表現すると、尿中ナトリウム排泄率は
- 判定
- 腎不全指数が1を超えていれば腎性腎不全、腎不全指数が1未満であれば腎前性腎不全。
- 尿中クレアチニン/血清クレアチニン比(尿中Cr/血清Cr比、Ucr/Pcr比)
- 尿中クレアチニン/血清クレアチニン比(にょうちゅうくれあちにん・けっせいくれあちにんひ)は、腎不全の分類を鑑別する指標。
- 目的
- 腎不全の分類分け。
- 公式
- クレアチニンクリアランスをCcr、血漿クレアチニン濃度をPcr、尿中クレアチニン濃度をUcr、尿量をV、と表現すると、クレアチニンクリアランスの式は
- と表される。ここで、左辺の分子にある尿量をVで両辺を割って左右と入れ替えると
- が得られる。
- クレアチニンクリアランスをCcr、血漿クレアチニン濃度をPcr、尿中クレアチニン濃度をUcr、尿量をV、と表現すると、クレアチニンクリアランスの式は
- 原理
- 腎前性急性腎不全では、体液が減少しているので乏尿となり、分母の尿量Vが減少してUcr/Pcr比は上昇する。他方、腎性急性腎不全では分子のクレアチニンクリアランスCcrが低下してUcr/Pcr比は低下する。
- 判定
| Ucr/Pcr比 | 判定 |
|---|---|
| 40~ | 腎前性腎不全 |
| ~20 | 腎性腎不全 |
-
- 鑑別
| 検査結果 | 腎前性 | 腎性 |
|---|---|---|
| UNa | ~20Na(mEq/l) | 40~Na(mEq/l) |
| Ucr/Pcr比 | 40~ | ~20 |
- 血清生化学検査
- アニオンギャップ上昇
- 尿毒素、燐酸、等の蓄積による。
- β2-ミクログロブリン
- β2-ミクログロブリンは腎臓で濾過されるので、腎不全では蓄積して上昇する。
- アニオンギャップ上昇
- 腎超音波検査
- 腎血流の低下に伴い、エコーレベルは上昇する。
治療 [編集]
参考文献 [編集]
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
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