地域ベル電話会社
地域ベル電話会社(英:Regional Bell Operating Companies、RBOC)は1984年、アメリカ合衆国の本土において当時の電気通信市場の多くのシェアを占めていたAT&Tの地域通信事業を分割して誕生した電気通信事業者である。ベビーベル(Bebybell)という通称でも呼ばれてきた。
概要 [編集]
AT&Tの地域通信事業は下記に挙げる7社に分割された。
- ナイネックス(NYNEX、本社・ニューヨーク)
- ベル・アトランティック(Bell Atlantic Corporation、本社・フィラデルフィア)
- ベルサウス(Bellsouth、本社・アトランタ)
- アメリテック(Ameritech ,American Information Technologies Corporation、本社・シカゴ)
- サウスウェスタン・ベル(Southwestern Bell Corporation、本社・セントルイス)
- パシフィック・テレシス(Pacific Telesis、本社・サンフランシスコ)
- USウェスト(US WEST,本社・デンバー)
また、実際の事業は傘下の子会社が担当している。例えば、ナイネックスの傘下にはニューヨーク州を担当するニューヨーク・テレフォンと、ニューイングランド地方のうちコネティカット州を除く5州を担当するニューイングランド・テレフォンの2社があり、この2社が地域向けの事業を行っていた。
残るコネティカット州はナイネックスと関係のない、サザンニューイングランド・テレフォン(Southern New England Telephone, SNET)がサービスを提供していた。
また、オハイオ州シンシナティを中心にオハイオ州・インディアナ州・ケンタッキー州にまたがるする都市圏を対象にサービスを提供する、シンチナティ・ベル(Cincinnati Bell)も上で挙げた大規模な7つの事業者と関係なくサービスを提供している。
ただし、AT&Tと分割された7つの地域ベル会社がくまなくアメリカ本土をカバーしたわけではない。後にベル・アトランティックやナイネックスとともに、ベライゾン・コミュニケーションズの一部となるGTE(General Telephone and Electronics)をはじめ、小都市をカバーしている会社が存在した。GTEはハワイ州やプエルトリコでは独占的にサービスを提供していた。
地域電話会社の合併 [編集]
反独占の名の下に解体されたベビーベルであったが、自由競争の結果の再統合によりAT&Tおよびベライゾンの二社にほぼ集約され、再び寡占市場となっている。
- AT&T
- 1995年にサウスウェスタン・ベルがSBCコミュニケーションズに改名。
- 1996年にパシフィック・テレシス、1997年にサザン・ニューイングランド・テレフォン、1999年にアメリテックを買収。
- 2005年にはAT&T本体を買収し、自らがAT&Tへ改称した。
- 2006年にベルサウスを買収。
- ベライゾン・コミュニケーションズ
- 1997年にベル・アトランティックがナイネックスを買収。
- 2000年にベル・アトランティックとGTEが合併し改称。
- クウェスト・コミュニケーションズ・インターナショナル
- 2000年にUSウェストを買収。