原生代

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原生代(げんせいだい、Proterozoic)とは、地質時代の区分(累代)のひとつ。真核単細胞生物から多細胞生物が現れるまで[1]の約25億年前〜約5億4,200万年前を指す。元々は、先カンブリア時代以前の全ての時代を指していた。冥王代始生代、原生代をまとめて先カンブリア時代と呼ぶこともある。始生代の次の時代で、古生代カンブリア紀)の前の時代である。

藻類によって大気中に酸素の放出が始まり、オゾン層ができて紫外線が地表に届かなくなった。また、古細菌類から原始真核生物が分岐し、さらにαプロテオバクテリア(後のミトコンドリア)が共生することで現在の真核生物が成立した。後期には多細胞生物も出現した。

21億年前の岩石から原生生物[2]といわれる最古の化石が、1992年に発見されている。およそ17億年前ごろから球形をした化石が無数に見つかっている。精巧な細胞壁を持っているものがあり、原始的な藻類の胞子だと考えられている。これらはアクリタークと命名されている。大きさは時代が新しくなるにつれて大きくなるが直径が数分の一ミリメートル程度である。カナダのサマーセット島の7億5000年前〜12億5万年前のハンディング地層から紅藻類の化石が発見されている。[3]

地球は9億年前から6億年前の間に4回の氷河時代を経験した。「スノーボール・アース」と命名されている。[4]

区分[編集]

前期、中期、後期に分けることができる。

  • 前期 古原生代(Paleo proterozoic)は、約25億年前から約16億年までを指す。
  • 中期 中原生代(Meso proterozoic)は、約16億年前から約9億年前までを指す。
  • 後期 新原生代(Neo proterozoic)は、9億年前から5億4,200万年前までを指す。

尚、後期はエディアカラ紀(エディアカラン)、クリオジェ二アン、トニアン(降順)
中期はステニアン、エクタシアン、カリミアン
前期はスタテリアン、オロシリアン、リアキアン、シデリアンに分かれる。

また、古生代カンブリア紀以前の地質時代を「先カンブリア時代」と呼ぶので、「先カンブリア時代地質区分」として研究する学者もいる。

脚注[編集]

  1. ^ 池谷仙之・北里洋著『地球生物学 ー地球と生命の進化ー』)東京大学出版会 2004年 82ページ
  2. ^ グリパニア(grypania)と呼ばれて、コイル状の管からできている
  3. ^ リチャード・サウスウッド著、2007年 50-51ページ
  4. ^ リチャード・サウスウッド著、2007年 55ページ

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]