伊和神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
伊和神社
Iwajinja-b.jpg
境内
所在地 兵庫県宍粟市一宮町須行名407
位置 北緯35度05分15.1秒
東経134度35分11.3秒
座標: 北緯35度05分15.1秒 東経134度35分11.3秒
主祭神 大己貴神
社格 式内社名神大社
播磨国一宮
国幣中社
別表神社
創建 (伝)成務天皇14年
本殿の様式 入母屋造
例祭 10月15日
地図
伊和神社の位置(兵庫県内)
伊和神社
伊和神社
テンプレートを表示
参道

伊和神社(いわじんじゃ)は、兵庫県宍粟市にある神社。式内社名神大社)、播磨国一宮旧社格国幣中社で、現在は神社本庁別表神社

海神社粒坐天照神社とともに播磨三大社の一社。

祭神[編集]

主祭神
播磨国風土記』の記載では、播磨国の神である伊和大神と葦原志許乎命(大己貴神の別称・葦原醜男)は同神とみなせる。
配神

『風土記』では伊和大神は出雲から来たという。「伊和」の語源について『風土記』では神酒(みわ)から、或いは大己貴神が国作りを終えて「於和(おわ)」と呟いたためとする[1]

歴史[編集]

成務天皇14年、または欽明天皇25年(564年?)の創祀と伝わる。 『延喜式神名帳』には、「伊和坐大名持魂神社(いわにいますおおなもちみたまのかみやしろ)」(伊和に鎮座する大己貴神の社)とあり、正暦2年(991年)、正一位の神階に叙せられた。播磨国一宮とされ、幾度か火災にあって焼失する度に朝廷国司守護赤松氏、近隣の藩主などの庇護で再建された。なお、鎮座地である一宮町(現・宍粟市)の地名は、播磨一宮の当社に由来する。[2]

境内[編集]

  • 鶴石
伝承では、欽明天皇25年、豪族・伊和恒郷に大己貴神から「我を祀れ」との神託があった。恒郷は、西の野で一夜にして木々が群生し、大きな白鶴2羽が石(鶴石)の上で北向きに眠っていたのをみて、そこに社殿を北向きに造営したとされる。現在の社殿も北向きで社叢のなかにあり、鶴石は本殿裏に祀られる。

摂末社[編集]

境内末社
  • 五柱社
天照皇大神宇賀魂神国底立神須佐之男神猿田彦神
  • 市杵島姫神社(通称・弁天さん)
市杵島姫命
  • 播磨十六郡神社
播磨国内の式内社
  • 御霊殿
伊和恒郷命・旧神戸村の戦死者・万国の戦死者
旧境外摂末社
  • 庭田神社(宍粟市、式内社)
事代主神
  • 与位神社(宍粟市、式内社)
素盞嗚尊稲田姫命
  • 邇志神社(宍粟市、式内社)
伊弉諾命伊弉冉命須佐之男命宇迦之御魂命菅原道真
  • 觱篥神社(宍粟市)
大己貴命
安志姫命(安師比売神 伊和大神の妻問いを辞退)

主な祭事[編集]

年間祭事[編集]

秋季大祭
秋季大祭
  • 新年祭(1月1日)
  • 節分祭(節分の日)
  • 祈年祭(2月17日)
  • 春季大祭・弁天祭(4月10日に近い日曜日)
  • 大祓(6月30日)
  • 夏祭(7月15日)
  • 風鎮祭(8月26日)
  • 開願祭(9月15日頃)
  • 秋季大祭(10月15日・16日)
  • 新嘗祭(11月23日)
  • 冬祭(12月15日)
  • 大祓・除夜祭(12月31日)
  • 一つ山祭 21年目毎
  • 三つ山祭 61年目毎(甲子の年)

風鎮祭[編集]

油万燈祭ともいう。二百十日の前に風の鎮めを願い、五穀豊穣・家内安全を祈念する。日暮れとともに、境内に並ぶ、油と灯芯が入った小皿に火が灯される。

秋季大祭[編集]

15日は例祭。16日は神輿渡御を行う神幸祭で、氏子地域などから5台の屋台(太鼓台)が練り出される。屋台の宮入、練り合わせの後、百余人の神職や奉仕者の渡御行列が、神輿とともに御旅所に神幸する。

伊和神社のお膝元・須行名地区の屋台蔵は、神社向かいの道の駅播磨いちのみや内にあり、営業時間中は屋台が見学できる。

三つ山祭・一つ山祭[編集]

三つ山祭は61年に一度、一つ山祭は21年に一度催行される。三つ山とは白倉山・高畑山・花咲山、一つ山とは宮山のことで、これら四つの山は伊和神社を囲む位置にある。それぞれに岩磐と祠があり、祭礼では祠を整備して山々を遥拝する。山岳信仰、磐座信仰の名残と見られる。

文化財[編集]

兵庫県指定史跡
  • 一つ山古墳
その他
  • 新田義貞寄進状外古文書類約200通
  • 新田義貞奉納甲冑(焼損)

現地情報[編集]

所在地
交通アクセス

脚注[編集]

  1. ^ この「おわ」を「終わった」の意とする解釈や、伊和は「岩」で磐座・山・鉱石などを指すとの説は、みな誤りである。
  2. ^ 合併により宍粟市が誕生した当時は同じ兵庫県内に淡路国一宮(伊弉諾神宮)に因んだ一宮町(淡路島。旧・津名郡。現・淡路市)も存在した

関連図書[編集]

関連神社[編集]

以下の神社は、風土記や社伝の記述から、伊和大神の分霊や家族神が祀られたとされる。なお、風土記には御子神の名もある。また、伊和大神に関連した地名説話も多い。

国史見在社。英賀津彦・英賀津姫の2神が御子神
式内社、播磨国総社。兵主神(大己貴命)が伊和大神の分霊とされる
式内社。祭神名から、伊和大神の比売神とする説がある
  • 伊和都比売神社
式内社(論社に稲爪神社の元境内社・岩屋神社・伊弉冉神社)。同上
式内社。風土記・讚容郡の大神が伊和大神を指すなら、佐用都比売神は伊和大神の比売神
建石敷命が御子神
式内社論社。石龍比古命・石龍比売命の2神が御子神
  • 夜比良神社 (たつの市)
式内社。葦原志擧乎命(大己貴命、伊和大神)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]