メントス

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メントス(Mentos、ロゴではmentos)は、オランダのファン・メレ(現 ペルフェティ・ファン・メレ)が1934年に発売したソフトキャンディの一つである。

メントス

当初はワーナー・ランバートが所有していた「ADAMS」ブランドに含まれる商品であったが、2000年ファイザーがワーナー・ランバートを買収し、その後「ADAMS」ブランドの販売権がキャドバリージャパンに譲渡されている。

目次

[編集] 概要

ミント味のソフトキャンディをハードキャンディで包んだものに糖衣掛けしたキャンディである。通常、一つの包装に14個のキャンディが入っている。2006年11月現在では、紙包装の5種とボトル1種の、計6種類が発売されている。世界140カ国で販売している。原産国のオランダには、世界でもオランダでしか販売されていない珍しいリコリッシュ味のドロッペ・メントスがある。

[編集] 日本での展開

日本では1982年より発売。日本で販売されているメントスはオランダから輸入している。

メントス数粒で2リットルペットボトル入りダイエットコークは爆発的に噴射する

[編集] メントスガイザー

ペットボトルに入ったダイエットコーラの中にメントス数粒を一度に投入した際に急激に炭酸が気化し、泡が一気に数mの高さまで吹き上がる現象をメントスガイザーと呼ぶ[1]。この現象はダイエットコークとの組み合わせが有名だが他の炭酸飲料でも起こる。ただしダイエットコーラでない普通のコーラでの噴出高は低い[1]

注意: メントスを入れた状態でペットボトルのフタを閉じるとペットボトルが破裂して周囲に危害を及ぼす可能性がある。

メントスガイザーは「科学男」スティーブ・スパングラーによって広められたのに加えディスカバリー・チャンネルで放映されたテレビ番組『MythBusters』(『怪しい伝説』)の2006年8月9日米国放送分の主題となり素人科学実験の流行をもたらした。

コーラに塩や砂を入れると泡が激しく出る現象は昔から知られている。コーラにラムネを入れる実験は探偵!ナイトスクープで紹介されたことがある。 有名で最大のメントスガイザーは『Mythbusters』が特別製のノズルを使って出したもので、高さ23フィートであった。これはスティーブ・スパングラーによる18フィートの記録を破った。この番組ではメントス以外にもさまざまな品を試し、岩塩で34フィートの記録を出している。

メントスガイザーの映像は2005年の後半ごろからYouTubeGoogle Videoなどの動画共有サイトで公開されており、日本でも「メントスコーラ」などという名前でインターネット上で知られていた。2006年6月頃にユーザー「No.137」(白衣をまとった二人組の男性(EepyBird))が噴水の様に吹き上がる映像をYouTubeで公開した後にこの現象が広く知られるようになった。

2006年7月にはメントスの発売元であるVan Melle社のアメリカ法人がこの現象を「メントスガイザー(Mentos Geyser)」と名づけ、YouTubeと提携してメントスガイザーの動画コンテストを開催した。『ガイザー(geyser)』は間欠泉である。

メントスと炭酸飲料を利用して「メントスロケット」を作ることも出来る。例として2リットルのペットボトル炭酸飲料に数個のメントスを投入、改造した栓をして瓶をよく振り栓が下になるように地面に投げつける。このとき栓が外れれば、コーラのビンはロケットのように飛んでいく。メントスロケットの映像もインターネット上に多数投稿されている。

左からペリエ炭酸水、クラシック・コーク、スプライト、ダイエット・コークにメントス5個を投入したメントスガイザー。ダイエット・コーク2Lボトルで約2.5mの高さ。

[編集] 発生メカニズム

メントスガイザーの科学的な説明としてさまざまな理論が提案されている。化学反応ではなく物理的な反応であるとの主張が多い [2]

『MythBusters』ではダイエットコーラに含まれるカフェイン安息香酸カリウムアスパルテーム二酸化炭素、そしてメントスの成分であるゼラチンアラビアガムのすべてがメントスガイザーの高さに関係し、メントス表面の多孔質な構造が現象の主因であるとした。ワックスの覆いで包まれているメントスを炭酸水に投入しても反応が起こらなかったのに対して、ワックスなしのメントスを炭酸水に投入するとメントスガイザーが生じた。番組ではこれが物理的要因が主である証拠であるとした。また岩塩をメントスの替わりに用いることが出来たこともメントス表面の性状が反応の原因であることを示すとしている。

水分子は互いに強く引き付けあって、連結して、コーラの中の二酸化炭素の泡ひとつひとつを囲む網を形成している。二酸化炭素が新しい泡を形成するためには、水分子がこの網目から押し出されて離れなくてはならないが、それにはこの表面張力を破るための余分なエネルギーが必要になる。メントスがコーラの中に落とされると、メントスに含まれるゼラチンやアラビアガムが溶けて、界面活性剤となり表面張力を低下させる。これが水の網の目を乱し、新しい泡が生成し拡大するために必要なエネルギー量を減らす。そしてそれぞれのメントスには、その表面のいたる所に何千というごく小さい穴が存在する。これらの微小な穴が二酸化炭素の泡を作るには最適な場所として作用する。メントスがコーラに入るとすぐに、泡がメントスの表面中いたる所に発生する[3]。メントスは速やかに底に落ちるが、その途中で触れたコーラから二酸化炭素を放出させる。こうして、圧力が突然増加し、液体のすべてが瓶から吹き上げ押し出されるという流れである。

コーラに塩を入れると二酸化炭素が気化する現象は塩析(salting-out)の結果とも言える。

なぜダイエットコーラが普通のコーラより効果があるのかについての明確な説明は見つからないが、アスパルテームの効果のほか、砂糖には炭酸の泡の発生を抑制する効果があるため、糖分の含有が少ないダイエットコーラがより適しているのではないかとの主張がある。

[編集] 人体への影響

この現象をヒトの体内で実験することは大変危険である。2008年5月、中国人大学生がコーラを飲み、直後にメントスを食べるという実験を行ったところ、口と鼻からコーラを噴出し病院に搬送された。このことにより、彼女は胃粘膜に若干の損傷も受けた。

[編集] 脚注

  1. ^ 参考:en:Mentos eruption

[編集] 外部リンク