ピノッキオの冒険

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ピノッキオ
ピノッキオ、猫と狐と共に宿屋で食事(1901年版の挿絵)
ピノッキオの木製人形
ディズニーのピノッキオ

ピノッキオの冒険』(: Le Avventure di Pinocchio)は、イタリアの作家・カルロ・コッローディ児童文学作品、社会風刺小説。1883年に最初の本が出版されて以来、100年以上にわたり読み継がれている著名な作品である。

目次

[編集] あらすじ

ある日、大工のチェリーが意志を持って話をする丸太を見つけた。そこにゼペットじいさんが現れ、丸太を木の人形にし、ピノッキオと名付けた。ところがこのピノッキオは勉強と努力が嫌いで、すぐに美味しい話に騙される。話をするコオロギなどの忠告にも耳を貸さず、人形芝居の親方に焼かれそうになったり、狐と猫にそそのかされ殺されそうになったり(現に一回死ぬが、生き返る[1])する。終盤に巨大なサメに飲み込まれるが、マグロに助けてもらう。真面目に勉強し働くようになったピノッキオは、最後に夢に現れた妖精によって人間になる。苦難を乗り越えて人間の少年へと変化するまでの逸話が書かれている。

[編集] 名前

ピノッキオ(Pinocchio)のピノ(Pino)はである[2]。なおイタリアではGiuseppeの愛称でもある。

[編集] 発音

かつては綴りを英語式に「ピノチオ」と読むことも多かった。現在ではイタリア語式に「ピノッキオ(あるいはピノキオ)」と読むのが一般的である。「ピノチオ」の名前も会社名などに今も使われている。

[編集] 主な日本語訳

[編集] 回収騒動

1976年11月、名古屋在住の人物が「オールカラー版 世界の童話」(小学館)を自分の子供に読み聞かせていたところ、作中の「びっこのキツネ」「めくらのネコ」という箇所を指摘し「五体満足で利口な主人公を『期待される子供像』として描いている反面、他の障害を持つキャラクターを社会の落伍者として描いており、差別を拡大助長させる童話であり看過できない」と出版社に抗議した。小学館側はこの抗議を検討し、自社から出版していた5種のピノキオ本のうち4種を「差別的表現があった」と認め回収した。「最新版の『国際版少年少女世界文学全集』については、めくら、びっこ、などの表現は無いので回収しない」旨を告発者に謹告した。しかし告発者は「障害者差別を許さない―まず『ピノキオ』を洗う会」を結成し、小学館に対し

  1. 国際版の回収
  2. 回収方法に対する具体策の提示
  3. 自己批判の文章の提出
  4. 自社全出版物の点検と報告

を要求した。しかし小学館側は国際版の回収には応じられないとして、告発者と対立した。次に告発者はマスメディアに向けてアピールを行い、社会問題へと発展する。さらに図書館を相手取り「差別図書を読ませるな」と啓蒙行動を起こし、当時、日本で出版されていた11社38種のピノキオ本の回収を要求した。12月、図書館問題研究会が検討を行い「図書館の自由」を基に

  • 回収措置は言論に対する封殺行為であり許せない。
  • 本作は、弱点を克服し成長する子供の可能性を描いた作品であり、「めくら」「びっこ」という言葉で障害者差別に結びつけるのは拡大解釈で作品の意味を汲んでない。
  • 回収を行えば障害者差別が無くなる道理も無く、「言葉だけで何かを変えよう」という幻想に繋がりかねない。
  • 個々の企業に対する脅しが差別の撤廃にはならないし、体制も変わらない。

とする「反論声明」を提出した。強引な告発に対して批判があったが、小学館側の回収についても「安易」だとの批判があった。この騒動に対し「ピノキオ退治は世界の笑いもの」と揶揄する声もあった。

[編集] 派生作品

[編集] テレビドラマ

[編集] 小説

[編集] テレビアニメ

[編集] アニメ映画

[編集] ゲーム

[編集] 実写映画

[編集] 漫画

[編集] 音楽

  • 『ピノッキオ−楽しい序曲(Pinocchio, a merry overture)』作品65:エルンスト・トッホが1935年に作曲した管弦楽曲。

[編集]

  1. ^ 最初は追いはぎに殺されたところで終わっていたが、読者の抗議が殺到し人気もあったため、生き返らせて続編を作った。テレビ朝日系列「中居正広の怪しい本の集まる図書館2011年7月18日放映
  2. ^ 女神信仰と『ピノッキオの冒険』

[編集] 外部リンク


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