HINOKIO

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HINOKIO
監督 秋山貴彦
脚本 米村正二
秋山貴彦
末谷真澄
原案 秋山貴彦
製作 牛山拓二
上原英和
製作総指揮 久松猛朗
出演者 中村雅俊
本郷奏多
多部未華子
堀北真希
小林涼子
村上雄太
加藤諒
原沙知絵
牧瀬里穂
原田美枝子
音楽 千住明
主題歌 YUITomorrow's way
撮影 岡雅一
編集 上野聡一
配給 松竹
公開 日本の旗 日本2005年7月9日
上映時間 111分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 1億0000万円
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HINOKIO』(ヒノキオ)は、2005年公開の日本映画。作品内でのタイトル表記は「HINOKIO INTER GALACTIC LOVE ヒノキオ」と冒頭とエンドロール前に表示される。

ロボットが中心となる映画ということで、CGがふんだんに使われている作品である。

本作品ではウルトラシリーズなどの美術担当として知られる池谷仙克が美術を担当し、デジタル合成を用いる作品に初めて挑んでいる[1]。監督の秋山貴彦は、ヒノキオのアパートについて池谷が担当した『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」に登場するアパートをイメージしており、池谷にもそのイメージの再現を依頼している[1]

あらすじ[編集]

主人公・岩本サトルは交通事故で母親を亡くし、自身もそのショックからリハビリを拒絶、車椅子での生活となり、心の傷から部屋に引きこもっていた。

事故から1年後、不登校に対する新しい試みとして、本人が遠隔操作するロボットによる代理登校が試験的に認められるようになり、サトルがその記念すべき第1号となった。ロボット工学の技術者でもあるサトルの父・は、自らが開発したロボット、「H-603」をサトルに与える。サトルは自宅の部屋からロボットを操縦し、1年ぶりに学校へ行く。軽量化のため材料にが使われている事から、そのロボットはおとぎ話に登場する「ピノキオ」にちなんで「ヒノキオ」と呼ばれるようになる。

そしてサトルは、ヒノキオを通じてボーイッシュでクラスのガキ大将の工藤ジュンをはじめとする仲間たち、そして父親と触れあい、やがて心を開いていくようになるのだが…。

登場人物[編集]

主要人物[編集]

岩本サトル
本作の主人公。引っ込み思案な性格。1998年4月13日生まれ。血液型はA型。
物語が始まる1年前に交通事故に遭い、同時に母親を亡くした事でショックを受けて不登校となり、自宅で車椅子の生活を送っていたが、父・薫が開発した介護用ロボット「ヒノキオ」をもらい、学校生活を再開させる。
工藤ジュン
サトルが転入した6年2組の女子生徒。ボーイッシュな性格。
当初は丈一・健太らと転入してきたヒノキオを転倒させたり、水鉄砲をかけたりと陰湿な嫌がらせをしていたが、徐々に打ち解けあって友達になる。

主人公の関係者[編集]

岩本薫
サトルの父でヒノキオの開発者。オーバーロード・エレクトロニクス勤務。
不登校になり、誰とも会話を交わさない息子を心配する。
細野丈一
6年2組の男子生徒でサトルのクラスメートでジュンの取り巻きの一人。
ヒノキオの名付け親でもある。
平井健太
6年2組の男子生徒でサトルのクラスメートでジュンの取り巻きの一人。
ネットゲーム『パーガトリー』に熱中して不登校になる。
高坂スミレ
6年2組の女子生徒でサトルのクラスメートでクラスのまとめ役。
昭島江里子
サトル達の隣のクラスの女子生徒でジュンの幼なじみ。
男子生徒からかなりの人気がある。
風吹夏子
サトル達6年2組のクラス担任。
坂上ユウキ
オーバーロード・エレクトロニクスの社員で薫の助手。
岩本サユリ
サトルの母親で薫の妻。
物語が始まる1年前に交通事故で命を落とす。

その他[編集]

エリ
ネットゲーム『パーガトリー』に登場するキャラクター。

キャスト[編集]

スタッフ・製作[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 宇宙船』Vol.118(2005年5月号)、朝日ソノラマ、2005年5月1日、48頁、雑誌コード:01843-05。 

外部リンク[編集]