ネグリト
ネグリト (Negrito) とは東南アジアからニューギニア島にかけて住む少数民族を指し、これらの地域にマレー系民族が広がる前の先住民族であると考えられている。アンダマン諸島のアンダマン諸島人(Aka-Bea、Akar-Bale、A-Pucikwar、Aka-Kol、Oko-Juwoi、Aka-Kede、Aka-Jeru、Aka-Bo、Aka-Kora、Aka-Cari)、Jangil、ジャラワ族、オンゲ族、センチネル族の14の民族、マレー半島と東スマトラのセマン族、タイのマニ族、フィリピンのアエタ族・アティ族・バタク族・ママンワ族の4民族、ニュージーランドのタピロ族などの民族が含まれる。ネグリート、ネグリトともいう。
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概要 [編集]
身長は低く、諸民族の中でも最も小さな人々であり「大洋州ピグミー」とも呼ばれる。暗い褐色の皮膚を持ち、巻毛と突顎を持つ。山地にすみ単純な採集や狩猟を行い、移動焼畑を行う場合もある採集狩猟民である。フィリピンのアエタなどは火を使用するが、アンダマン諸島民は火を使わない。セマンは木の皮を叩いてやわらかくして衣服を作り、洞窟や木の葉で覆った家に住んでいたと記録されている。
ネグリトという言葉はスペイン語で「小黒人」という意味であり、当初スペイン人航海者たちはネグリト人の肌の黒さからアフリカ人(アフリカの黒人)の一種かもしれないと考えていた。マレー語ではオラン・アスリ(orang asli)、すなわち「もとからいた人」と言う。フィリピンでは、現在のマレー系の民族が舟で到来する前の先住民とされ、パナイ島の伝説ではボルネオ島から渡ったマレー人たちがネグリト系のアエタの民から土地の権利を買ったとされている。
ネグリトの人々は他の民族と比較して最も純粋なミトコンドリアDNAの遺伝子プールを持つとされ、彼らのミトコンドリアDNAは遺伝的浮動の研究の基礎となっている。 またニューギニアに住む集団は、ネグリトとはさらに別に、メラネシア・ピグミーとされる事がある。
参考文献 [編集]
- "DNA Study Yields Clues on Early Human's First Migration" New York Times, May 13, 2005 p. A7.