ナッチャンWorld
青森港高速船ターミナルに入港する ナッチャンWorld |
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| 船歴 | ||
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| 起工 | 2007年 | |
| 進水 | 2008年2月19日 | |
| 竣工 | 2008年4月8日 | |
| 就航 | 2008年5月2日 | |
| 要目 | ||
| 船種 | フェリー | |
| 船型 | 双胴型高速船、アルミ軽合金製 | |
| 総トン数 | 10,712トン | |
| 全長 | 112m | |
| 全幅 | 30.5m | |
| 機関 | ディーゼルエンジン4基 | 9,000kW×4 |
| 推進器 | ウォータージェット推進器4基 | |
| 航続距離 | -海里 | |
| 速力 | 約36ノット(満載時) | |
| 最大搭乗人員 | 1,746名 | |
| 最大搭載車両 | 普通自動車350台 又は 普通自動車195台+トラック33台 |
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| 船籍港 | 青森 | |
| 信号符字 | 7JDA | |
ナッチャンWorld(ナッチャンわーるど)は、東日本フェリーが青森港と函館港の間(青函航路)で運航していた高速フェリーである。 船名の「ナッチャンWorld」は、姉妹船の「ナッチャンRera」の「ナッチャン」と、船体に描かれたイラストの「世界中から集まった仲間たちがパレードする」というイメージからの「World」が合わされたもの。
2009年以降、東日本フェリーを吸収合併した津軽海峡フェリーが、夏期繁忙期限定で運航している。
目次 |
[編集] 船歴
ナッチャンWorldはナッチャンReraに続く双胴式の高速フェリーとして、オーストラリアのインキャット社ホーバート造船所で建造された。同社の112m級ウェーブ・ピアーサー2番船で、船体番号は065。青森港 - 函館港間をおよそ夏季1時間45分、冬季2時間15分、深夜便2時間30分で結んだ。船体には、2007年11月に「パレード」をテーマとして児童より公募したイラスト538点の中から選ばれた恐竜や海の生物など18作品が描かれている。
2008年2月19日に進水し、4月3日に公試、同月8日に完成記念式典が行われた。その後、同月10日にオーストラリアを出航、ブリスベンを経由して17日の午前7時に函館に到着した。就航に先立つ4月30日には函館港に停泊中の船内でテロ対処訓練が行われたが、この訓練は同年7月7日から9日にかけて開催される北海道洞爺湖サミットに備えたもので、北海道警察と東日本フェリーが合同で実施した。
就航式は同年5月2日に青森市の青森高速船ターミナルで行われ、同時に函館港開港150周年記念イベント「津軽海峡・海と大空のフェスティバル」が開催された。また、本船の就航に合わせて青森フェリー埠頭では新しいターミナルビルと搭乗橋の使用が開始された。しかし同年8月4日、東日本フェリーは原油高にともなう燃料高騰を理由として、運賃の3割値上げと秋・冬季の減便を発表した(これにより1日6往復12便運航されている便数が9月から4往復8便、11月から2往復4便に減少することになった)。さらに同年9月8日、燃料高騰の影響によりナッチャンRera・Worldの函館 - 青森航路と在来船で運航している函館から青森、室蘭、大間への3航路の合計で本年度49億円の赤字が見込まれることから、同年11月末をもって国内フェリー事業から撤退することを発表するとともに、2隻の高速フェリーは同年11月1日から運航を休止した[1]。
その後は青森・函館の両港に係船されていたが2009年3月、函館開港150周年記念事業のPRのために、同じく開港150周年を迎える横浜港の大さん橋で展示された[2]。また、東日本フェリーから青函航路を承継した道南自動車フェリー(現・津軽海峡フェリー)が国土交通省への期間限定での運航申請が2009年5月20日に認可され、同年7月18日から9月30日までの期間限定で青森港 - 函館港の間を運航した(地元漁協に配慮し減速して運航したため、両港間の所要時間は2時間45分となった)。さらに、2010年も7月17日から10月31日までの期間限定で運航した。
防衛省では離島奪還作戦に不可欠な高速輸送艦艇として利用するため本船および姉妹船の「ナッチャンRera」の購入を検討している[3]。
2011年東北地方太平洋沖地震の発生に際し、自衛隊の要請を受け被災地への緊急災害援助部隊派遣のために同年3月14日~16日にかけて臨時運航された[4]。 更に北海道の要請も受けて、3月20日にも被災地への支援物資輸送の為に運航された。[5]
2011年7月29日から8月18日までの夏季限定で、津軽海峡フェリーにて函館・青森間を1日1往復運航をおこなった[6]。
2011年夏から秋にかけて、左舷後部の車両出入口にランプを増設した。11月10日からおこなわれる陸上自衛隊の日出生台演習場での訓練のため、北海道の苫小牧港から大分県の大分港まで90式戦車4両と89式装甲戦闘車10両等を輸送する[7][8]。
[編集] ナッチャンReraとの相違点
姉妹船のナッチャンReraとの外観上の相違点としては、ナッチャンReraは前部の車両搭載デッキ天面が突抜となっているが、ナッチャンWorldは突抜が無く、太陽のイラストが描かれている。
また、客室設備の相違点は、エグゼクティブクラスの座席がシートタイプではなくブース形式になっているほか、ラウンジにはカウンターが無くマッサージチェアが装備されている。乗客定員もナッチャンReraが774名であるのに対して、ナッチャンWorldでは800名と増加している。
当初、同船は僚船と同じく船尾ランプウェイのみ装備のため荷役接岸時は船尾ランプウェイしか利用できず、 この船尾ランプウェイが船体の吃水面から高い位置にあるため港湾設備は同型船専用に整備された専用岸壁と船尾接岸が必要だったが 2011年10月に同年起きた東北地方太平洋沖地震以降利用が多くなった自衛隊輸送を鑑み一般の整備されていない岸壁でも使用できるように 後部ランプウェイの左舷側に舷側接岸時使用できるランプウェイの増設工事をして、大きく僚船ナッチャンReraと異なる外観的特徴となっている。
[編集] 脚注
- ^ ナッチャンRera・ナッチャンWorld、運航休止 - ハコダテ150(2008年10月31日付、2010年12月3日閲覧)
- ^ 横浜市と函館市、ナッチャン船上で交流セレモニー - レスポンス自動車ニュース(2009年3月3日付、2010年12月3日閲覧)
- ^ フェリーを高速輸送艦に 防衛省が転用検討 離島奪還で陸自輸送の切り札 - 産経新聞(2011年2月21日付)
- ^ 【プレスリリース】東日本大震災災害援助「緊急災害援助部隊」派遣 高速船「ナッチャンWorld」臨時運航を決定 - 津軽海峡フェリー(2011年3月13日付)
- ^ 北海道の要請を受け 支援物資輸送に高速船「ナッチャンWorld」臨時運航
- ^ 【プレスリリース】夏限定で函館⇔青森間に高速フェリーが復活「ナッチャンWorld」期間限定運航決定 - 津軽海峡フェリー(2011年4月18日付)
- ^ 戦車、民間フェリーで移動…北海道から大分へ - 読売新聞 2011年10月26日
- ^ 自衛隊、南西シフト鮮明=九州・沖縄で相次ぎ演習-鉄道、民間船で列島縦断 - 時事通信 2011年11月3日
[編集] 関連項目
- 青函連絡船
- 高速船
- HSV-X1 ジョイントベンチャー
- HSV-2 スウィフト - インキャット・タスマニア社製双胴高速輸送船。アメリカ海軍が使用。