びなす (初代)

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びなす(初代)
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本
ギリシャの旗 ギリシャ
所有者 東日本フェリー
運用者 東日本フェリー
建造所 内海造船田熊工場(第396番船)
IMO番号 7426045
経歴
起工 1974年12月9日
進水 1975年5月24日
竣工 1975年8月7日[1]
就航 1975年8月
運航終了 1994年
現況 ギリシャの旗 ギリシャで就航中
要目
総トン数 3,473 トン[1]
載貨重量 1,686 トン
全長 120.8 m[1]
垂線間長 110.0 m[1]
17.2 m[1]
深さ 6.6 m[1]
満載喫水 4.9 m[1]
機関方式 ディーゼル
主機関 SEMT ピルスティク 14PC2-2V 2基[1]
推進器 2軸[1]
最大出力 13,780馬力(連続)[1]
定格出力 11,720馬力
最大速力 22.5ノット[1]
航海速力 20.0ノット[1]
旅客定員 400名[1]
乗組員 34名
車両搭載数 8トントラック45台、乗用車40台[1]
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びなす(VENUS)は、東日本フェリーが運航していたフェリーである。船名はギリシャ神話の美の女神アプロディーテーに由来する。本項目では1975年に就航した初代を取り扱う。

概要[編集]

内海造船田熊工場で建造され、1975年8月7日に竣工、八戸 - 苫小牧航路に就航した[1]。その後、大畑 - 室蘭、青森 - 函館航路でも就航した。

1994年7月フィリピンへ売船後、1995年3月、ギリシャen:Strintzis Linesに売却されKEFALONIAとして就航した。2004年11月にはStrintzis Ferriesに売却された。 2013年3月、en:Kefalonian Linesに売却されNISSOS KEFALONIAとなった。2016年4月現在、おもにアドリア海で運用されている[2]

就航航路[編集]

東日本フェリー

シルバーフェリーとの共同運航で、先に就航したシルバークイーン (初代)と共に運航された[1]

その他[編集]

東日本フェリーが青函航路用とした第6/第7青函丸の準同型姉妹船。 青函フェリー航路では渡搬車両とその輸送物資が年々増加傾向で増船分の第6/第7青函丸は同航路の在来船より大幅に船体は大型化された。大畑・室蘭間航路は1975年8月開設予定が決定し、繁忙期の配船事情など新造船が追加された。 大畑・室蘭間航路は下北半島地域振興で建築・工業資材物資輸送に大畑漁港が4千トン級フェリーが着岸できるよう改修整備後に開設された[3]。大畑・室蘭航路は短期間一年余で運休し[4]、その後は八戸・苫小牧航路や野辺地港発着以外の青函航路へ転配された。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 1975年10月号,p116
  2. ^ faktaomfartyg M/S VENUS
  3. ^ 原子力船むつ を陸奥大湊港に母港として受け入れた見返りとされる。
  4. ^ その後1991年に再開し1998年4月で運休している。この期間に近隣では原子力発電所建築躯体工事が進められていた。

参考文献[編集]

  • 船舶技術協会『船の科学』1975年9月号 第28巻第9号
  • 船舶技術協会『船の科学』1995年7月号 第48巻第7号
  • 海人社『世界の艦船 別冊 日本のカーフェリー -その揺籃から今日まで-』2009年 JANコード 4910056040393

外部リンク[編集]