トーキング・モジュレーター

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トーキング・モジュレーター(Talking modulator)とは、楽器の音に人がしゃべっているようなイントネーションを加えるエフェクターである。トークボックス (Talkbox) とも呼ばれる。

目次

[編集] 概要

ピーター・フランプトンのトーキング・モジュレーター

エレクトリックギターシンセサイザー等の楽器の音を、アンプ内蔵のスピーカーではなく専用のスピーカーからビニールチューブなどを通してプレイヤーの口の中に導き共鳴させ、ボーカル用マイクで音を拾う。ランダムな声や発音をそのままシンセ音に直結させ鍵盤の音階で出力させるヴォコーダーなどとは異なり、口の形に合わせて楽器の音で話しているように聞こえる効果を持たせる機材。原理として口の中に直接大きな音が流れ込む為、音量が大き過ぎると頭痛をもたらす場合もあり、使用を断念したと言う話も多い。

1970年代に一世を風靡したエフェクターで、ジェフ・ベックジョー・ウォルシュピーター・フランプトンロジャー・トラウトマンあるいは、初期のエアロスミス、中期リッチー・サンボラ(ボンジョヴィ)、スティーヴィー・ワンダーらの使用で有名になった。

[編集] 動作原理と構造

トーキング・モジュレーターは楽器用アンプに接続する外部スピーカーと切替スイッチを組み合わせたものである。

スピーカー部分は主に2種類の構造が存在する。

  1. 内部スピーカーにコンプレッションドライバを使用する物。
    コンプレッションドライバ(音をまっすぐ遠くへ飛ばすためのドライバユニット)を使用したタイプは、コンプレッション(圧縮)して出力するため、ホースを経由しても口元まで十分に音を飛ばすことができ発音もよく聞こえる。デメリットとしては音を出しながら口を閉じるとコンプレッションドライバに対して更に音の圧力がかかるためドライバへ付加をかけ最悪ドライバが飛ぶ。トーキング・モジュレーターに使用されるコンプレッションドライバで有名なのがエレクトロボイス社の1823Mである。
  2. 内部スピーカーにフルレンジコーンを使用する物。
    コンピューター用スピーカー等のフルレンジタイプの物は出力はあまり大きく取れない物が多く、構造的に音を遠くへ飛ばすのには不向き。音量が小さいがパワーアンプも内蔵されている物が多く、配線の容易さは優れている。現在では、トーキング・モジュレーターとしてはほとんど利用されていない。

内部スピーカーに対して水道のホース程度のビニールチューブにより口腔内に音波を導き共鳴させるが、口腔内からの唾液が内部スピーカーに流れ込むと内部スピーカーの腐食などによる劣化がおこるために、マイクスタンド部分でホースを一回転させて唾液が溜まる場所を作るように設置する。

スピーカー切替部分はアンプからの出力を本来のスピーカーに接続する回線と、トーキングモジュレーターに接続する回線のいずれかに切り替える。同時使用はおこなわない。スピーカー部分ではなく楽器出力から通常の楽器用アンプとトーキングモジュレーター専用アンプを切り替える手法も考えられる。


[編集] 楽器との組み合わせ

トーキングモジュレーターと楽器を組み合わせることによって、人間の声を楽器のように響かせることが出来る。しかしこの場合には、特有の面白さを出すためにシンセサイザーのノコギリ波(saw)など、人間の声ではありえない音を出す楽器が用いられることが多い。この場合、主にMinimoogなどアナログシンセサイザーや、DX 100などFM音源を使ったシンセサイザーが用いられる。これらが現在でも使われているのは、ロジャー・トラウトマンが使用していたためである。

[編集] 代表的な楽曲

[編集] 主なプレイヤー

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

  • GF WORKS - Talkbox トークボックスの構造、種類、奏法、音作り、自作方法の解説。ZAPP、Roger Troutman等、アーティストの紹介。
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