トランスジャパンアルプスレース

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トランスジャパンアルプスレース
開催時期 8月(隔年)
開催地 富山県静岡県
コース トレイルランニング
距離 415km
創立 2002年
公式サイト www.tjar.jp

トランスジャパンアルプスレース(Trans Japan Alps Race、略称:TJAR)は、トランスジャパンアルプスレース実行委員会が主催するトレイルランニングウルトラマラソン大会、アドベンチャーレースである。2002年に第一回を開催して以降、2年に一度の開催となっている。

概要[編集]

日本海側の富山湾から日本アルプス北アルプス中央アルプス南アルプスを縦断して太平洋側の駿河湾までの約415キロメートルを一週間(+予備日1日)で、交通機関を一切使わずに自分の足で走る・歩くことで競う競技。山小屋での宿泊禁止でキャンプ指定地でのテント泊を行うなどの特別な大会ルールがあり[1]、参加にも厳しい条件が付けられている。

距離415km、累積標高差26662m[2]の平均傾斜は6.4%であり、国際的なトレイルレースのもっとも過酷な部類、Category ALに相当する[3]

海外で最も過酷なウルトラマラソン・トレイルレースのひとつといわれる[4]ウェスタンステイツ・エンデュランスラン(160kmを24時間以内、登りで5500m)と比べてもその2.6倍の距離を走るという過酷さである。

コースは平均的なハイカーのペースで約33日かかる距離で[5]、参加者はこのコースを5日から8日で走破する。

コース[編集]

コースで最難所の北アルプス剱岳から別山の下り
コースで最高所の南アルプスの標高3,120 mの赤石岳

2012年の大会のコースを以下に示す[1]。スタート地点とゴール地点は海抜0メートル、最高所は南アルプスの赤石岳標高3,120メートル)[6]。平地では県道や国道などの一般道路を通り、各アルプスの一般登山道を通る[1]。最初の剱岳への早月尾根は日本で有数の標高差がある登山道である。剱岳から前剱岳への下りは、本コースでの最難所の岩場となっている。【括弧表記】した地点は関門となるチェックポイントであり、規定日時までに出発できなかった時点で失格となる[1]。チェックポイント【市野瀬】では、唯一食糧等のデポや差し入れが可能で、コース途中での食糧の現地調達や山小屋などでの食事が許可されている。

富山湾(早月川河口:スタート) - 富山県道1号富山魚津線 - 富山県道3号富山立山魚津線 - 富山県道138号栗山追分線 - 富山県道137号堀江魚津線 - 富山県道320号古鹿熊滑川線 - 富山県道141号虎谷大榎線 - 富山県道67号宇奈月大沢野線 - 富山県道333号剣岳公園線 - (早月尾根) - 剱岳 - 別山 - 立山 - 鳶山 - 薬師岳 - 北ノ俣岳 - 三俣蓮華岳 - 双六小屋 - 樅沢岳 - 槍ヶ岳山荘[7] - (槍沢) - 【上高地】 - 長野県道24号上高地公園線 - 国道158号奈川渡ダム) - 長野県道26号奈川木祖線 - 国道19号 - (木曽駒ヶ岳福島Bコース) - 木曽駒ヶ岳 - 宝剣岳 - 檜尾岳 - 熊沢岳 - 空木岳 - (池山尾根) - 長野県道75号駒ヶ根駒ヶ岳公園線 - 長野県道49号駒ヶ根長谷線 - 国道152号 - 【市野瀬】 - (地蔵尾根) - 仙丈ヶ岳 - 伊那荒倉岳 - 三峰岳 - 塩見岳 - 【三伏峠】 - 烏帽子岳 - 小河内岳 - 荒川前岳 - 赤石岳(本コースの最高地点) - 兎岳 - 聖岳 - 【畑薙第一ダム】 - 静岡県道60号南アルプス公園線畑薙第二ダム井川ダム ) - 静岡県道189号三ツ峰落合線 - 静岡県道27号井川湖御幸線 - 静岡県道29号梅ケ島温泉昭和線 - 静岡駅 - 駿河湾(大浜公園:ゴール)

大会履歴[編集]

  • 2002年 - 参加4名、完走1名。優勝:岩瀬幹生。
  • 2004年 - 参加9名、完走6名。
  • 2006年 - 参加6名、完走2名。
  • 2008年[8] - 参加20名、完走15名。男子優勝(総合優勝):田中正人(5日間10時間32分、当時の大会新記録)、女子優勝(総合5位):間瀬ちがや(6日間21時間11分)。男子2位の紺野裕一の5日間18時間20分も当時の大会新記録。
  • 2010年 - 参加23名、完走15名。優勝:望月将悟(5日間5時間22分、大会記録)。
  • 2012年 - 参加28名、完走18名。優勝:望月将悟(5日間6時間24分)[9][10]
  • 2014年 - 参加30名、完走15名。優勝:望月将悟(5日間12時間57分, 台風の影響で制限時間が3時間延長された)

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d トランス・ジャパン・アルプス・レース”. Trans Japan Alps Race. 2012年10月28日閲覧。
  2. ^ Trail Running magazine No.11 (トレイルランニングマガジン) p7
  3. ^ http://www.runnersworld.co.uk/general/60-second-guide-fell-running/3311.html
  4. ^ Ultramarathon Man: Confessions of an All-Night Runner Paperback by Dean Karnazes (Author)
  5. ^ ハイキングの標準ペース計算式(時速3.2km、登り300mで一時間、下り300mで30分を追加、一日八時間)から計算。(計算式はBackpacker magazine, 2014 January, p54のものを使用)
  6. ^ 『日本アルプス総図』 昭文社山と高原地図2012年版〉、2012年3月16日ISBN 978-4398758323
  7. ^ 槍ヶ岳への登頂は行わない。
  8. ^ 【実行委員会】TJAR 2008 結果報告
  9. ^ 2012大会の様子は、NHKのテレビ番組NHKスペシャル(トランス・ジャパン・アルプス・レース)などで放送された
  10. ^ トランス・ジャパン・アルプス・レース”. NHK (2012年10月13日). 2012年10月28日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]