タッグリーグ・ザ・ベスト

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タッグリーグ・ザ・ベストTag League The Best)は、女子プロレスタッグマッチによるリーグ戦である。1985年から2003年まで全日本女子プロレス主催で行われた。

2004年は完全ノックアウト方式「ザ・ベストタッグトーナメント」として行われた。2005年4月を以って全女が解散したため大会は終了。

2011年JWP女子プロレスにより同名の大会が8年ぶりに復活することになった[1]

タッグリーグ・ザ・ベスト(全女版)[編集]

これより以前、全女では1978年に「WWWA世界タッグ・リーグ戦」、1983年に「フジテレビ杯争奪タッグトーナメント」、1984年には「フジテレビ杯争奪タッグリーグ」が行われ、83年はクラッシュギャルズ、84年はジャガー横田&デビル雅美組が優勝を飾っている。1985年からは「タッグリーグ・ザ・ベスト」として開催している(フジテレビ杯はシングルマッチのジャパングランプリに移った)。以来毎年下半期に開かれていた。正式な名称は「タッグリーグ・ザ・ベスト'○○」と西暦の下2桁が付く。

歴代大会結果[編集]

第1回(1985年)[編集]

参加8チーム
内容
勝ち1点、負け0点、引き分け・両軍リングアウト・無効試合が0.5点という勝ち点方式の総当たりリーグ戦を行い、上位2チームが10月10日に優勝戦を行うという形式で行われた。リーグ戦はクラッシュが1位通過、JBエンジェルスと極悪同盟が2位で並び、優勝戦進出者決定戦の結果ダンプが山崎をラリアットでフォールし極悪が優勝戦進出。60分3本勝負で行われた優勝戦は覆面を被った6人の影武者を巧みに使った極悪が、1-1で迎えた3本目に長与の痛めている右膝を集中攻撃しレフェリーストップとなり、極悪同盟が第1回の優勝チームとなった。

第2回(1986年)[編集]

参加10チーム
内容
前年デビューの「昭和60年組」を大抜擢、主力と新人というチームが多数を占めた今大会は、飛鳥が腰痛で全戦欠場したこともありJBが俄然有利と見られていたが、小倉&永堀組に取りこぼすなど得点が伸び悩み、同点でトップに並んだ長与組と大森組による優勝戦となった。優勝戦は1-1の3本目に大森組が同士打ちしたスキを突いて長与が大森を丸めこみ、長与&堀田組が優勝。

第3回(1987年)[編集]

参加10チーム
  • ライオネス飛鳥&長与千種(クラッシュギャルズ) 7点※優勝
  • ブル中野&コンドル斉藤(極悪同盟) 7点※準優勝
  • 山崎五紀&立野記代(JBエンジェルス) 6点
  • レイラニ・カイ&アンジー・マネリー 6点
  • デビル雅美&大森ゆかり 5.5点
  • 小倉由美&永堀一恵(レッド・タイフーンズ) 4点
  • ダンプ松本&影かほる 3.5点
  • 堀田祐美子&鈴木美香 2.5点
  • 小松美加&石黒泰子 2点
  • ドリル仲前&岩本久美子 0点
内容
2年ぶりにクラッシュが参加、小倉&永堀組に取りこぼした以外はほぼ順当に白星を重ねる。一方WWF帰りのJBはクラッシュから白星をもぎ取り今度こそ優勝かと思われたが、堀田&鈴木組相手に星を落とし、結局直接対決でJBを下したブル&コンドル組がクラッシュと並び優勝戦進出。優勝戦はまたも1-1のイーブンからクラッシュがダブルのムーンサルトプレスを決め待望の初優勝。

第4回(1988年)[編集]

参加11チーム
内容
再びクラッシュが不参加となり、「昭和60年組」「昭和61年組」「昭和62年組」によるタッグチームが中心となった。リーグ戦はファイヤージェッツが1位通過、2位同士の優勝戦進出決定戦は宇野&鈴木組が反則勝ちを拾い優勝戦進出。この回から60分1本勝負となった優勝戦は昭和60年組同士の対戦となったが、宇野が西脇を押さえ優勝。優勝した宇野と鈴木はタッグチーム「海狼組(マリンウルフ)」を結成し、リングネームもそれぞれ「北斗晶」「みなみ鈴香」と改めた。

第5回(1989年)[編集]

参加10チーム
  • 西脇充子&メドゥーサ 6点※優勝
  • 山田敏代&豊田真奈美 6点※準優勝
  • 堀田祐美子&天田麗文 6点
  • 北斗晶&三田英津子 6点
  • ブル中野&ザ・ビースティー 6点
  • グリズリー岩本&バイソン木村(ザ・アウトサイダース) 5.5点
  • みなみ鈴香&下田美馬 4.5点
  • 立野記代&長谷川弘美 4点
  • 高橋美華&前田薫(ハニーウィングス) 0.5点
  • アジャ宍戸&神谷美織 0.5点
内容
5月に長与、8月に飛鳥が相次いで引退したこの年のリーグ戦は5チームが6点でトップに並ぶ大混戦。しかしブル組がビースティーの帰国で棄権してしまい、4チームによる優勝決定トーナメントが行われ、北斗&三田組を破った山田&豊田組と堀田&天田組を破った西脇&メドゥーサ組が優勝戦に進出。優勝戦は西脇が山田をミサイルキックで下し日米混成チームが優勝、8月のジャパングランプリも制した西脇はこの年の女子プロレス大賞を受賞した。

第6回(1991年)[編集]

参加8チーム
内容
2年ぶりに開催されたリーグ戦だったが、途中でアジャが盲腸の手術を行ったり、山田&京子組がメキシコ遠征に出発するなどハプニングが相次ぎ、中断を経て優勝戦は例年より2ヶ月遅い12月に行われた(以後は12月に行われるようになる)。リーグ戦トップの山田&京子組と、ブル&北斗組を下したジャングル・ジャックによる優勝戦となり、山田がダイビング延髄斬りでアジャをフォールし山田&京子組が優勝。

第7回(1992年)[編集]

参加9チーム
内容
この年の7月に全女に対戦を要求し、結果的に9月に全女とFMWが開戦するきっかけを作った土屋&前泊組が参戦、10月17日の開幕戦でバット&渡辺組を大流血に追い込み台風の目になりかけたが、その後土屋が左肩骨折の重傷を負いあっけなく棄権。優勝戦はアジャ&京子組と山田&豊田組の白熱した闘いとなったが、最後は合体技で京子が豊田をフォールし、即席とは思えないコンビネーションを見せたアジャ&京子組が優勝。

第8回(1993年)[編集]

参加8チーム
  • 北斗晶&豊田真奈美 10点※優勝
  • 山田敏代&井上京子 10点※準優勝
  • ブル中野&みなみ鈴香 8点
  • アジャ・コング&長谷川咲恵 8点
  • 堀田祐美子&井上貴子 8点
  • イーグル沢井&紅夜叉LLPW) 8点
  • 三田英津子&下田美馬(猛武闘賊) 4点
  • 伊藤薫&渡辺智子 0点
内容
対抗戦ブームの中で開催された今大会は、前年に続きLLPWからイーグル&紅組が参加、4勝3敗と勝ち越す健闘を見せた。12月10日の最終戦で山田&京子組が北斗&豊田組を破り、この両チームによる優勝戦となったが、今度は北斗がノーザンライトボムで山田をフォール。この4日前に神取忍に敗れ引退を表明していた北斗はジャパングランプリに続きタッグリーグも制した。

第9回(1994年)[編集]

参加8チーム
  • アジャ・コング&レジー・ベネット 10点※準優勝
  • 豊田真奈美&井上貴子 10点※優勝
  • 井上京子&長谷川咲恵 10点※準優勝
  • 堀田祐美子&山田敏代 9点
  • 三田英津子&下田美馬(猛武闘賊) 9点
  • みなみ鈴香&伊藤薫 5点
  • 渡辺智子&玉田りえ 2点
  • 吉田万里子&チャパリータASARI 1点
内容
東京ドーム大会の陰に隠れてしまった今大会は、最終日の公式戦で単独トップだったアジャ組が豊田組に敗れ、京子組を入れての優勝決定巴戦に。公式戦後の休憩を拒否したアジャはまず長谷川を裏拳で沈め、一気に優勝を決めるべく豊田組と当たったが、ドーム大会の雪辱を狙う豊田がアジャを雪崩式後方回転エビ固めで下しアジャ組が脱落。勢いに乗った豊田は続く巴戦第3試合でも京子を雪崩式日本海式竜巻原爆固めでフォールし、1日3勝の豊田&貴子組が逆転優勝。

第10回以降[編集]

優勝者 準優勝者 備考
10 1995 井上京子&渡辺智子 豊田真奈美&伊藤薫
11 1996 豊田真奈美&玉田りえ 渡辺智子&前川久美子
12 1997 堀田祐美子&伊藤薫 井上貴子&前川久美子
13 1998 中西百重&高橋奈苗 堀田祐美子&豊田真奈美
ZAP・I&ZAP・T
最高得点チームが優勝
14 1999 豊田真奈美&脇澤美穂 渡辺智子&前川久美子
中西百重&高橋奈苗
15 2000 下田美馬&三田英津子 豊田真奈美&納見佳容
16 2001 堀田祐美子&豊田真奈美 伊藤薫&中西百重
17 2002 中西百重&納見佳容 井上貴子&渡辺智子
18 2003 高橋奈苗&浜田文子 A・コング&イーグル沢井

ザ・ベストタッグトーナメント[編集]

参加8チーム
内容
8組参加のノックアウトトーナメント方式によるザ・ベストタッグトーナメントとして12月に開催。最終戦は26日の後楽園大会にて準決勝・決勝を合わせて行った。決勝で堀田&華名組を破った前川&前村組が優勝。

JWPタッグリーグ・ザ・ベスト[編集]

2011年にJWPが全女で行われていたのを継承する形で復活させた。大会名は「JWPタッグリーグ・ザ・ベスト○○」(○○は西暦4桁)。

全女版との違いは「レッドゾーン」「ブルーゾーン」に分けたグループリーグ制の採用である。また、コマンド・ボリショイの提案で出場全チームにチーム名が付けられ[2](ボリショイの同期であるGAMIがプロデュースするプロレスリングWAVEが同年より開始したDUAL SHOCK WAVEも同様)、対戦カードごとに色紙の売り上げを競う「裏タッグリーグ戦」を行うなど趣向を凝らした大会となった。

2012年からは優勝者にJWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ王座挑戦権(空位の場合はその王座)が与えられる。

2011年大会[編集]

参加8チーム
レッドゾーン
ブルーゾーン


内容
1月16日の開幕戦(東京キネマ倶楽部)で公式戦を兼ねてデイリースポーツ認定女子タッグ王座の防衛戦を行ったハルクラが大本命の前評判通り全勝でレッドゾーンを勝ち上がった一方、ブルーゾーンは4点で3チームが並ぶ混戦となり、巴戦の結果獅子の穴が決勝進出。3月6日の東京キネマ倶楽部大会で行われた優勝戦はハルクラが獅子の穴を下し、JWP版第1回大会の覇者となった。なお、中森と森居は決勝戦当日JWP正式入団を果たした。

2012年大会[編集]

参加10チーム
レッドゾーン
ブルーゾーン
  • KAZUKI&モーリー「ザ☆WANTED!?」 5点
  • 阿部幸江&チェリーユニオン)「思春期ーズ」 4点
  • 中森華子&大畠美咲(フリー)「ラブドライト」 6点※準優勝
  • Leon&Ray(アイスリボン)「マスカラ・ボラドーラス」 3点
  • 川佐ナナ&宮城もち(アイスリボン)「もっちー7」 0点


内容
1月9日東京キネマ倶楽部大会より開催。決勝戦は4月8日東京キネマ倶楽部大会で行われる。
優勝チームは前年に米山香織が引き起こした引退撤回騒動の責任を取る形で返上され空位となったタッグ二冠王者に認定される。また米山本人も同様の理由により参加を辞退。
前回優勝の春倉以外は別ペア。JWP非所属選手同士のタッグも植松☆輝と十文字姉妹の2組が参戦(ただし輝はJWP出身)。なお、植松☆輝VS月の上のぽょの1試合を植松の所属先であるWAVEの大会で行う予定であったが、後述の負傷のため中止(植松☆輝の不戦勝)。
勝はmasu-meとの「愛ラッシュ」としてエントリーしていたが、リーグ初戦を前にmasu-meが体調不良で欠場に入ったため、米山を除くJWP所属で唯一漏れたムーンに交代し、月の上のぽょとなったが、ムーンも欠場し、残り試合は不戦敗となった。
決勝戦は優勝候補に挙げられた植松☆輝とラブドライトの組み合わせとなり、植松☆輝が優勝を果たすとともに4度目のJWPタッグ戴冠となった(植松引退のため最後の戴冠)。

2013年大会[編集]

参加6チーム
レッドゾーン
ブルーゾーン
  • 阿部幸江&KAZUKI「ザ☆WANTED!?」 1点
  • 勝愛実&ラビット美兎「まなラビ(仮)」 2点
  • DASH・チサコ&仙台幸子(ともに仙女)「十文字姉妹」 3点※優勝


内容
2月17日大阪大会より開幕。決勝戦は4月7日新木場1stRING大会で行われる。
優勝チームには4月14日後楽園ホール大会で春倉が持つタッグ二冠への挑戦権が得られる。このため春倉は今回不参加。
出場チームのうち1枠はタッグ王者の意向によりジュニア枠として当てられ、1月27日の新宿FACEで該当の4人(勝愛実、ラビット美兎、川佐ナナ、ライディーン鋼)にその枠を変則4WAY戦で争わせ、勝とラビットが出場枠獲得。
前回からの連続出場は十文字姉妹のみ。
決勝でハートムーブと十文字姉妹が対戦し、十文字姉妹が勝利。優勝とタッグ王座次期挑戦権を獲得した。敗れたハートムーブはニッキー・ストーム&さくらえみ(発表当時はX)組と対戦することになった。

2014年大会[編集]

参加8チーム
レッドゾーン
  • 中島安里紗&華名(フリー)「アリカナ」 3点
  • コマンド・ボリショイ&木村響子(フリー) 3点
  • ラビット美兎&つくし(アイスリボン)「春兎」 4点 ※優勝
  • KAZUKI&ライディーン鋼「ザ☆WANTED!?」 2点
ブルーゾーン
  • Leon&Ray(フリー)「マスカラ・ボラドーラス」 4点 ※準優勝
  • 中森華子&井上貴子LLPW-X) 3点
  • 春山香代子&勝愛実「スプリング☆ビクトリー」 5点 ※決勝戦は棄権
  • 阿部幸江&藤ヶ崎矢子 0点


内容
1月5日板橋グリーンホール大会より開幕。3月16日板橋大会で決勝を行う[3]
今大会は連続出場組はなく、「マスカラ・ボラドーラス」が2年ぶり出場。また貴子が全女版優勝経験者として初めてエントリー。
出場チーム発表当初、中島、ボリショイのパートナーがともにXとされ、ボリショイのパートナーは当日発表された。
決勝戦は春兎 vs スプリング☆ビクトリーに決まっていたが、勝が練習中の負傷で欠場となったため、繰り上がりでREINA世界タッグ王者でもあるマスカラ・ボラドーラスが決勝に進出[4]。これを制した春兎が優勝、つくしはJWP版では歴代最年少かつ第1回より4年連続で混成タッグとして出場しているアイスリボン勢初の優勝。春兎は4月20日後楽園で十文字姉妹が持つタッグ二冠への挑戦権を得たが、仙台幸子の負傷に伴いタッグ王座返上されたため5月3日板橋大会にて春兎が王座決定戦に出場することが決まった。

脚注[編集]

関連項目[編集]