スマーフ

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スマーフフランス語Les Schtroumpfs)とは、ヨーロッパのどこかのの中に住んでいる、小さな青い架空の種族である。スマーフはベルギー漫画家ペヨことピエール・クリフォール1928年6月25日1992年12月24日)により創造された種族であるが、英語圏では主にハンナ・バーベラ・プロダクションのアニメ番組を通して知られている。

日本では雪印乳業キャンディチーズのマスコットキャラクターとして有名。

目次

[編集] 経緯

[編集] 誕生

1958年10月23日、ペヨが雑誌『ル・ジャーナル・ド・スピルー』で連載していたバンド・デシネ漫画)『Johan & Pirlouit(ジョアンとピルルイ)』において、スマーフは初めて登場した。

オリジナルにおけるスマーフの名称「Schtroumpfs」は、ペヨによる造語である。ペヨへのインタビューによれば、友人と昼食を取っていた時に、塩を回してくれるように頼もうとして咄嗟に口走った言葉から、この単語は生まれた(「passe-moi le schtroumpf(スマーフを寄越してくれ)」)。後にこの単語は、三十カ国語以上に翻訳されることになった。オランダ語を含む多くの言語では、この単語は「Smurf」と訳されている。スマーフが登場する『ジョアンとピルルイ』は、フランスドイツでも出版された。この小さな青色の種族は人気を博し、すぐにスマーフ自身の漫画シリーズが開始された。このシリーズは大規模な成功を呼び起こした。

ペヨ自身はインタビューで、彼自身のお気に入りの作品は『ジョアンとピルルイ』であり、スマーフの行き過ぎた成功にはしばしば不快感をつのらせていたと答えている。

[編集] 漫画

スマーフの漫画は23巻の単行本から構成され、これらの作品はヨーロッパ、特にフランス語圏ではバンド・デシネの古典と考えられている。16巻以降は、ペヨの死後に別作者により執筆されている。

日本では、セーラー出版より『スマーフ物語』(訳・村松定史/編・小川悦子)全15巻が刊行されている。[1]

  • 1: Les Schtroumpfs noirs (第1巻『黒いスマーフ』) - 1963年
  • 2: Le Schtroumpfissime (第2巻『キングスマーフ』) - 1965年
  • 3: La Schtroumpfette (第3巻『恋人スマーフェット』) - 1967年
  • 4: L'oeuf et les Schtroumpfs (第4巻『スマーフと不思議なタマゴ』) - 1967年
  • 5: Les Schtroumpfs et le Cracoucass (第7巻『怪鳥クラッカラス』) - 1969年
  • 6: Le Cosmoschtroumpf (第9巻『コスモスマーフ』) - 1970年
  • 7: L'apprenti Schtroumpf (第10巻『見習いスマーフ』) - 1971年
  • 8: Histoires de Schtroumpfs (第11巻『スマーフコント集』、※アンソロジー集) - 1972年
  • 9: Schtroumpf vert et vert Schtroumpf (第12巻『スマーフ語戦争』) - 1973年
  • 10: La soupe aux Schtroumpfs (第13巻『スマーフスープと大男』) - 1976年
  • 11: Les Schtroumpfs olympiques (第14巻『オリンピックスマーフ』) - 1983年
  • 12: Le bébé Schtroumpf (第15巻『ベビースマーフ』) - 1984年
  • 13: Les p'tits Schtroumpfs - 1988年
  • 14: L'aéroschtroumpf - 1990年
  • 15: L'étrange réveil du schtroumpf paresseux - 1991年
  • 16: Le Schtroumpf financier - 1992年
  • 17: Le Schtroumpfeur de bijoux - 1994年
  • 18: Docteur Schtroumpf - 1996年
  • 19: Le Schtroumpf sauvage - 1998年
  • 20: La menace schtroumpfs - 2000年
  • 21: On ne schtroumpfe pas le progrès - 2002年
  • 22: Le schtroumpf reporter - 2003年
  • 23: Jeux de Schtroumpfs - 2005年

[編集] アニメーション

1965年に90分の白黒アニメーション映画『Aventures des Schtroumpfs』が制作されたが、この作品はほとんど注目されず、現在もほとんど知られていない。

しかしながら、1976年にベルギーのベルビジョンで製作され、『ジョアンとピルルイ』の映画化である『La Flûte à six schtroumpfs(六つの穴のフルート)』が長編作として公開された。

1970年代後半に、カリフォルニア州のWallace Berrie社から発売されたスマーフ関連商品は、アメリカで大ブームを巻き起こした。NBCの社長フレッド・シルバーマンは、土曜朝のラインナップにスマーフの番組を加えることを思い付き、1980年ハンナ・バーベラ・プロダクションの制作による『The Smurfs』がNBCで放映された。この番組は大規模な成功を収め、毎年のようにスピンオフ特番が制作され続けた。『The Smurfs』は何度もエミー賞候補に指名されたが、大方の予想にも関わらず、実際に賞を勝ち取ることはなかった。

『The Smurfs』は1985年10月に、『小さな森の精 あいあむ!スマーフ』の題で日本で放映された。のちに『森のスマーフ』という題でも放映された。

[編集] コマーシャル

日本では80年代初頭にアニメ番組に先行して雪印の『チーズキャッチ』という商品のイメージ・キャラクターとしてCMで登場し、「♪おやつだチーズだ! チーズキャッチ……」のフレーズでお茶の間に登場して以来、10年以上商品のパッケージに使われていた。

[編集] 公共広告

2005年に、スマーフの村が軍用機により焼き払われる反戦広告がベルギーで放映された。[2] この広告はペヨの遺族の承認の許、ユニセフにより制作され、夜9時以降に25秒間の公共広告として放送された。広告は蝶の舞う平和なスマーフ村が爆撃を受け、残された赤ん坊スマーフが地面に倒れ伏した両親の間で泣いている場面で終わる。最後のフレームでは、「戦争に子供を巻き込んではならない」とのメッセージが表示される。この広告はユニセフのベルギー支部が、ブルンジコンゴ民主共和国の元少年兵更生教育のための、70000ポンドの資金を稼ぎ出すキャンペーンの要であった。この広告は論議を巻き起こし、複数の子供の親や市民を動揺させた。しかしながら、ユニセフのスポークスマンのフィリップ・エノンは、反応の70パーセントが好意的なものであったと述べている。

[編集] スマーフの世界

[編集] スマーフ

ほとんどすべてのスマーフは非常によく似ている。スマーフは男性の姿をしており、ちょうどリンゴ三個分の背丈しかなく、青い肌を持ち、短い尻尾を通すための穴を空けた白いズボンに、白い帽子と、各々を見分けるためのアクセサリー(例えばハンディスマーフは、普通のズボンの代わりにオーバーオール)を身に着けている。スマーフは歩いたり走ったりする他に、両足で飛び跳ねて移動することもある。スマーフの好物はサルサパリラという葉である。ちなみにこの葉はとても苦く、人間の口には合わない。 スマーフは、レイジースマーフ(怠け者スマーフ)、グルーチースマーフ(気むずかし屋スマーフ)、ブレイニースマーフ(聡明スマーフ)などの、人間の各典型を満たすメンバーから構成される。スマーフは全員100歳であると言われており、通常は100人のスマーフがいる(新しいスマーフの登場により、この数字は増加することもある)。

これら以外にも、特別なスマーフがいる。

  • パパスマーフ - 542歳で白いあごひげをたくわえ、赤い帽子とズボンを愛用している。もっとも年長かつ賢いスマーフとして、パパスマーフは村の長老を務めている。
  • スマーフェット - 他の男のスマーフより繊細な女のスマーフ。魔法使いガーガメルにより、わがままで硬い黒髪を持つスマーフとして作られた。パパスマーフの呪文により、白いドレスとハイヒールに、長く波打った金髪を持つ姿に生まれ変わった。
  • ベビースマーフ - コウノトリによってスマーフ村に持ち込まれた赤ん坊スマーフ。スマーフ村の人口を101人に増加させた。

[編集] スマーフ語

スマーフ語の特徴は、単語「スマーフ」の多用とその意味の様々な派生にある。日常会話においては、会話がほとんど理解不能になるまでに、名詞や動詞が「スマーフ」に置換される。

[編集] スマーフ村

スマーフは深い森の奥のどこかで、キノコで作られた家か、(多くの場合石作りの)キノコのような形の家に住んでいる。

[編集] スマーフの一覧

英語版の記事Characters in the Smurfsを参照。

[編集] 外部リンク