サルナシ

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サルナシ
Weiki02.jpg
サルナシ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ツバキ目 Theales
: マタタビ科 Actinidiaceae
: マタタビ属 Actinidia
: サルナシ A. arguta
学名
Actinidia arguta
(Sieb. et Zucc.) Planch. ex Miq.
和名
サルナシ(猿梨)
シラクチカズラ
シラクチヅル
コクワ
ベビーキウイ
ミニキウイ
英名
Hardy kiwi
Hardy kiwifruit
Kiwi berry
Arctic kiwi
Baby kiwi
Dessert kiwi
Grape kiwi
Northern kiwi
Cocktail kiwi

サルナシ(猿梨、学名:Actinidia arguta)はマタタビ科マタタビ属の雌雄異株または雌雄雑居性のつる性落葉植物。別名:シラクチカズラシラクチヅル。果実はコクワとも呼ばれる。

分布[編集]

日本、朝鮮半島、中国などに分布する。本州中部以南の温暖地では、概ね標高600m以上の山岳地帯に自生する。本州中部(長野県)では、標高700mから1400m程度の沢筋から斜面上部まで分布する[1]

特徴[編集]

花は白色で、果実キウィフルーツを無毛にしてかなり小さくしたような緑色の2~3cm程度のものに熟する。果実の味はキウィフルーツに似ている。

野生動物の餌として重要な位置にありニホンザルツキノワグマ[2]ヒグマなどが好んで大量に摂食して種子散布に貢献し、クマ類がこればかりを大量に食べた後のの外見はキウィフルーツジャムに酷似する。このように、ヒトを含む哺乳類味覚の嗜好に適する点、鳥類による種子散布[3]に頼る植物の果実の多くの色が赤色か黒色である点、哺乳類に発達した嗅覚を刺激する芳香を持つ点から、主として哺乳類の果実摂食による種子散布に頼る進化を遂げた植物であると考えられる。

利用[編集]

熟した果実は、果実酒などに使用したり、ミニキウイ(あるいは、キウイベリーベビーキウイ[4]デザートキウイカクテルキウイなど)と呼び、生食にも適するほか、ジュース・砂糖漬けなども商品化されている[5]

かずら橋

ツルは直径約5cm、長さは50mにも伸びることがある。非常に丈夫で腐りにくいことから「祖谷のかずら橋」(吊り橋)の材料にも使用されている。また、水を吸い上げる能力が高く、蔓の中にも大量の樹液を含み、樹勢の強い時期に太い蔓を切ると大量の樹液が出てくる。山中で飲用水が不足した場合に用いられることもある。

食物アレルギー[編集]

キウィフルーツと同様なアレルギー症状を起こすことがある[4]

日本での栽培[編集]

もともとの生育場所が高冷山間地であるため、山間地域での栽培が容易であると考えられ過疎対策として栽培される事多い。

栽培特性の向上や食味改善を目論んで自生株(野生種)からの選抜[6]や近縁種との交配による新品種が作出され、長野県、岐阜県、山形県、香川県などで栽培されている[1][7]

参考画像[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 長野県中南部に自生するサルナシ (Actinidia arguta (Sieb.et Zucc.) Planch. Ex Miq.) の果実形態と収量の系統間差異 信州大学農学部AFC報告 7: 11-19 (2009)
  2. ^ 鳥居春己:大井川上流域におけるツキノワグマの食性, 日本林学会誌 Vol.71 (1989) No.10 P417-420, JOI:JST.Journalarchive/jjfs1953/71.417
  3. ^ 北海道におけるエゾライチョウの食性 山階鳥類研究所研究報告 Vol.34 (2002-2003) No.1 P73-79
  4. ^ a b ベビーキウイ(サルナシ)果実の特性 日本家政学会誌 Vol.61 (2010) No.8 p.501-504
  5. ^ サルナシの搾汁と飲料加工 東北農業研究 (56), 265-266, 2003-12-00
  6. ^ サルナシの自生系統の諸特性 (PDF) 東北農業研究 (54), 163-164, 2001-12-00
  7. ^ サルナシ (Actinidia arguta Planch) の栽培特性 (PDF) 山梨県森林総合研究所研究報告 26号, p.9-11, 2007年2月

関連項目[編集]

キウィフルーツ アレルギー

外部リンク[編集]