ウェストミンスター・システム

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ウェストミンスター宮殿

ウェストミンスター・システム英語: Westminster system)は議院内閣制のひとつである。ウェストミンスター・モデル(英語 :Westminster model)とも呼ばれる。

概説[編集]

イギリスで形成された議会制民主主義を指し、いくつかの定義に別れる。

ウェストミンスター・システム(一元主義型議院内閣制)
国家元首(国王・大統領)は実質的な統治権を持たず、首相率いる内閣が行政権の実権を持つ(一元主義型議院内閣制)。国家元首が首相・内閣を罷免、議会の解散権を持つ半大統領制に対比する。
ウェストミンスター・システム(多数決型民主主義)
議会で過半数の議席を持つ政党の党首が首相として内閣を組織する(多数決型民主主義)。過半数をもつ政党が存在せず、複数の政党により内閣が運営されるコンセンサス・システム(多極共存型民主主義)に対比する。

歴史[編集]

イギリスの議会政治で発展し、カナダオーストラリアの植民地が採用し日本など世界に拡大していった。

制度[編集]

  • 国家元首は象徴的存在であり、実際の統治権を保持しない。
  • 政府の長首相)は議会で多数の議席を有する政党党首が就任する。
  • 政府の代表が率いる内閣は政党の幹部や議員で構成される。
  • 野党の存在が認められる複数政党制を採用する。
  • 二院制の議会では、少なくとも一方(下院)、または一院制の議会は必ず議員を選挙によって選出する。
  • 下院が予算案を否決、内閣不信任案を可決(内閣信任案を否決)された場合は、内閣は総辞職するか下院の総選挙を実施する。
  • 下院はいつでも解散、総選挙が可能である。
  • 議会の権利として、議会が適切と認めればいかなる問題も議論することができる。
  • 議会における発言を記録する議事録を採用する。

関連項目[編集]